レビュー

「Magic Keyboard」とそっくりで激安1万9800円!? iPadで使える保護ケースと一体のキーボード「GeeMagicKey」を試してみた(2/3 ページ)

iPad ProやiPad Air用の純正キーボード「Magic Keyboard」の半額以下で購入できるのが、Glotureの「GeeMagicKey」だ。純正品と何が違うのか、細かくチェックした。

キーボード部はMagic Keyboardと同等で追加キー列もあり

 キーボード部について見ていこう。キー配列はUSタイプで、今回試用した12.9インチ用モデルについては、下5段の配列はMagic Keyboardと全く同じだ。キーごとに多少の幅の違いはあるが、US配列のMagic Keyboardとの差は意識せずに使える。

 もともとMagic Keyboardの12.9インチモデルはキー配列に無理がなく、横幅が狭いなどおかしなキーもない。またキーピッチも約19mmと十分にあるので、入力していてストレスはない。US配列になじめるかだけの問題だ。

 また本製品は最上段にもう一列、画面の明るさ調整や音量調整、メディアのコントロールやキーボードバックライトの調整を行うためのキー列が追加されている。これはMagic Keyboardにはない、本製品の強みということになる。キーボード上の配置はやや奥まった位置にあるが、タイピング時にiPadの縁に干渉することもない。

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キーはUS配列で、最上段にメディア関連のキーが配置されている。下部5段の配列は、Magic Keyboardと同じだ

Enterキーの形状などを見ても、日本語JIS配列とは大きく異なることが分かる。右上には電源キーがある

最上段のキーは、Magic Keyboardにはない本製品のオリジナルとなる。左端のホームキーは利用頻度も高い

キーピッチは約19mmあり十分だ

キーストロークも薄型としては健闘している

無理なキー配置や変則ピッチのキーもなく、タイピングは快適に行える

バックライトを搭載している。明るさ調整はセンサーではなく、最上段にあるキーを用いて手動で行う

 キーボード手前のトラックパッドについても、約10(幅)×5(高さ)cmと、純正のMagic Keyboardと同等のサイズがある。このあたり、Bluetooth接続であること以外は、とにかくMagic Keyboardに仕様を近づけて、場合によっては機能面で上回れるよう、設計に配慮していることが伝わってくる。


トラックパッドは幅が約10cmある。これはMagic Keyboardと同等だ

縦方向は約5cmある。こちらもMagic Keyboardと同じサイズだ

 一方、実際に使っていて多少気になったのはマグネットの吸着力だ。Magic Keyboardでは、置き場所を移動させようとしてうっかりiPadの縁に手を掛けてしまい、パネルから外れてiPadが落下するというミスをやりがちだが、本製品はマグネットの吸着力がそれほど強くなく、こうしたうっかりミスによる落下が起こりやすい。

 今回組み合わせた第5世代12.9インチiPad Proとの相性にもよるのかもしれないが(iPad Proは世代ごとにマグネットの位置が微妙に異なり、組み合わせによっては外れやすい場合がある)、iPadをキーボード面に落下させるとキーにダメージが加わるので気をつけたい。通常に使っていて不意に外れるほど吸着力が弱いわけではないが、注意するに越したことはない。

 なお、バッテリーの残量はiPad本体側では確認できず、キーボード右手前にあるLEDのステータスでのみ判別が行える。LEDの個数で残量を表すのではなく、電源ボタンを押した時の点滅スピードで判別するという、かなり分かりづらい仕組みだが、今回の試用期間中に繰り返し使っていると慣れてきたので、そうネックにはならないと考えられる。


フローティング状態になっているiPadのこの部分を引っ掛けると、簡単に外れるので要注意だ

バッテリーの残量は、キーボード右下にあるLEDの点滅スピードで判別する

 これはMagic Keyboardにも言えることだが、保護カバーとして見た場合、iPadの表と裏はがっちりガードされているものの、側面についてはガラ空きなので、水滴などの浸入には弱く、角から落下させた場合の保護性能もあまり期待できない。このあたりは割り切りが必要な部分だ。


閉じた状態で左側面から見たところ。構造上、側面は保護されておらずガラ空きだ

右側面。付け根に相当する部分(写真では右上)がやや浮いていることが分かる

正面。ここもガラ空きの状態だが、Apple Pencilをそのまま吸着できる

背面のみ、シリンダー部によってiPadの側面が覆われている

四隅は露出した状態なので、落下などの衝撃にはあまり強そうではない

カメラについてはきちんと保護されるので安心だ

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