「HP Spectre Foldable 17」は閉じればノートPC、開けば17型のタブレット! 1台3役、5つのスタイルで運用できるフォルダブルPCを試す(4/4 ページ)
17型の折りたたみ可能な有機ELディスプレイを搭載したフォルダブルPC「HP Spectre Foldable 17」のレビューをお届けする。非常に高価な製品だが、他にはない価値を持っている。その実力を確かめてみた。
実用十分なパフォーマンス、長時間バッテリーを実証
続いてベンチマークテストの結果を掲載する。特に言及がない限り、17型となる全画面利用のデスクトップPCモードで測定し、HP Command Centerユーティリティーの動作モードは「パフォーマンス」に、Windows 11の電源モードは「最適なパフォーマンス」に設定している。
テスト結果はグラフで掲載した通り、いずれのテストでも旧世代のビジネスPCを大きくリードするスコアが出ている。ビジネスや学習はもちろん、比較的軽い処理であれば写真編集やビデオ編集などもこなせるパフォーマンスを持っていることが分かる。バッテリーはノートPC型スタイルで計測したが、実測で12時間40分と十分な駆動時間だ。
動作音も静粛だ。パフォーマンスモードであっても十分に静粛といえるが、「静」モードならば、ほぼ無音に近い状態で利用できる。発熱についても、キーボードが本体と別パーツのため、キーボード入力時に不快な発熱を感じる心配はない。あえて本体に触れてみても少し暖かくなる程度だった。
PCMark 10/Modern Office Battery Lifeのスコア。このテストはHP Command Centerの動作モードは「最適」、Windows 11電源設定「トップクラスの電力効率」、画面輝度50%で測定した
フォルダブルPCならではの付加価値と高い完成度は絶大な魅力
日本HPの直販サイトにおける販売価格は79万8600円(税込)だ。非常に高価だが、先進技術がふんだんに使われている内容や為替相場などの社会的背景を考慮すると理解できる価格だ。
多くの人が購入できるような製品ではないが、17型の大画面PCとしてもコンパクトなノートPCとしても使えるフォルダブルPCにしかない付加価値は絶大な魅力があり、即戦力として活用できる完成度も兼ね備える。金銭的に余裕がある方であれば、検討する価値はあるだろう。
関連記事
日本HP、Core Ultraを搭載したコンバーティブル14型/16型プレミアムノートPC
日本HPは、Intel製最新プロセッサとなるCore Ultraを採用する14型/16型プレミアムノートPC「HP Spectre x360 14」「HP Spectre x360 16」を発表した。「HP Spectre Foldable 17」「HP ENVY Move」が日本上陸 11月中旬から順次発売
HPがオーストラリアで開催されているイベント「SXSW Sydney」に出展する。それに合わせて、先日発表された「HP Spectre Foldable 17」「HP ENVY Move」の日本投入が明らかとなった。日本仕様の概要をお伝えする。ハンドルと自動展開スタンドで楽々移動! 新感覚の大画面液晶一体型PC「HP ENVY Move All-in-One 24」を試す
日本HPが発売した「HP ENVY Move All-in-One 24」は、23.8型液晶を一体化したデスクトップPC……というと何の変哲もないオールインワン(AIO)PCと思えるが、実は今までのAIO PCとは違う感覚で使える、面白い製品だ。「スタンダード(標準構成)モデル」の実機を入手したので、レビューしていこう。これからのPCは「パーソナルコンパニオン」だ! HPが投入予定の「AI PC」やプリンティングロボを見てきた
HPが米パロアルトで開催した「HP Imagine 2023」では、発表された新製品の実機やデモンストレーションが行われた。その模様を写真と動画を交えて紹介する。日本導入決定の「HP Spectre Foldable PC」は思った以上に快適かつ便利に使えるフォルダブルPCだった
HPが開催したイベント「HP Imagine 2023」において、フォルダブルPC「HP Spectre Foldable PC」の日本投入が発表された。本機はどのような特徴を持っているのか、現地での解説を交えて紹介しよう。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.