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日本HP、“量子コンピューティングによる攻撃”も見据えたセキュリティ強化の法人向けPCをアピール(2/2 ページ)

最新のIntel Core Ultraプロセッサ搭載モデルを個人向けノートPCおよび法人向けノートPC、モバイルワークステーションに拡充する。

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新たに発表された法人向けノートPC いずれも“AI PC”に

 同日に発表された法人向けノートPCの新製品は「EliteBook 1040 G11」「EliteBook 800 G11」「EliteBook 635 Aero G11」の3シリーズ計6機種だ。

 特に注目したいのは、日本市場からの強い要望にあったという「軽量」を重視した13.3型ノートPCのEliteBook 635 Aero G11だ。世界に先駆けて日本市場に投入する。


「EliteBook 635 Aero G11」

 本体の素材はオールメタル、重さは約1kg(予定値)という軽量モデルとなっている。プロセッサにはNPUを搭載したAMD Ryzen 5 8640UまたはRyzen 7 8840Uを採用しており、サイズは297.3(幅)×211.2(奥行き)×15.1(高さ)mmだ。価格は27万4780円(税込み、以下同)から。4月26日に発売する。

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 フラグシップとなる14型ノートPCのEliteBook 1040 G11はCore Ultraプロセッサの搭載により、前モデル「EliteBook 1040 G10」に比べてグラフィックス性能は最大80%、AI関連処理の消費電力は最大38%低減、AIを使ったビデオ編集は最大132%高速化、さらにAIを使った設定管理機能「HP Smart Sense」によって、ファンの騒音が最大40%低減するとしている。バッテリー駆動時間は最大21時間に上るという。

 ボディー設計も前モデルからフルリニューアルした。主要部品の70%以上にリサイクル素材が使われており、例えばキーボードにはリサイクルされた漁網が使われているという。


「EliteBook 1040 G11」

個人向け「Envy」シリーズ

 個人向けのプレミアムノートPC「HP Spectre」シリーズに続き、「Envy」シリーズにもIntel Core Ultraプロセッサの搭載を拡大する。製品名と価格、発売日は次の通りだ。

  • 「HP Envy x360 14(インテル)」(19万8000円から、3月27日)
  • 「HP Envy x360 14(AMD)」(17万6000円から、3月27日)
  • 「HP Envy x360 16」(20万9000円から、4月中旬以降)

「HP Envy x360 14(インテル)」

「HP Envy x360 14(インテル)」の背面

 それぞれ画面サイズはアスペクト比が16:10の14型と16型で、オプションとして2.8K(2880×1800ピクセル)のOLEDモデルも用意するという。本体の素材には高強度アルミニウムを採用しており、個人向けノートPCとして初めて「Copilotキー」を搭載する。バッテリー駆動時間は約15時間で、IntelモデルにはThunderbolt 4ポートを搭載する。


「Copilotキー」の位置

モバイルワークステーション「Z Book」シリーズ

 プロフェッショナル向けのモバイルワークステーション「Z Book」シリーズにも、Intel Core Ultra搭載モデルを投入する。製品名と価格、発売日は次の通りだ。

  • 「Z Book Power 16 inch G11」(40万4800円から、6月下旬)
  • 「Z Book Studio 16 inch G11」(59万7300円から、8月上旬)
  • 「Z Book Firefly 14 inch G11」(20万6800円から、5月中旬)
  • 「Z Book Firefly 16 inch G11」(20万9000円から、5月中旬)
  • 「Z Book Fury 16 inch G11」(59万7300円から、6月上旬)

「Z Book Power 16 inch G11」

「Z Book Firefly 14 inch G11」

「Z Book Firefly 16 inch G11」

「Z Book Fury 16 inch G11」
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