ハンダ付けして作る「MSX DIY」構想が明らかに 西和彦氏が「MSX DEVCON 7」で語った新世代MSXの最新状況(3/6 ページ)
1983年6月に提唱されたMSX規格が40周年を迎え、この10月には記念イベントが開催される予定だ。ここでは、MSXに関する直近の動向をまとめた。
MSX0 Stackに続いてポケットシリーズを多数企画
「そして3つめのグループが、ポケットコンピュータシリーズだ」と西氏は続ける。
「ポケットシリーズは、今は『MSX0 Stack』1モデルだが、たくさん企画している。深センのM5Stackが開発したESP32搭載ハードウェアにMSX0を載せるつもりだ。5×5cmがFACE1(Base)、5×10cmがFACE2でここまでは出ているが、5×15cmのFACE3と10cm×10cmのFACE4を企画中だ。
また、ダイヤルモジュールが出たので、それ専用のケースをこちらで手作りしてM5Stackに送って、作ってくれといったら、分かったというやりとりがあった。FACE3に関しては、本体の左右にキーボードを付けたモデルやガラケーを作ろうという話もある。CardputerベースのMSX0 Cardは、クラウドファンディング2で出資を募ったが到達しなかった。
液晶サイズが小さいからだとM5Stackに言ったら、液晶が大きなCardputer MとCardputer Lを作ってくれた。MSX0 Card Sはソフトも全部できていて、いつでも販売できるが、クラウドファンディングをもう1回やるのもどうかなと思っていて、こういったDEVCONの時に現金販売しようかなとも思っている。
MSX Card Sは100個作ったが、小田原にVIPが来たらお土産に渡しているので、どんどん減っている。イタリアの国会議員に渡したら、滅茶苦茶喜んでいた。画面の大きなMについてはLoRaを入れて、LについてはLoRaとLTEを交換できるようにして、LoRaバージョンとLTEバージョンを出したいと思っている」(西氏)
その上で西氏は、「スマホと同じ大きさのタブレットTab5に、MSX0を載せることも考えている。また、Stickについては、S3搭載モデルが出たので完全コンパチのMSX0 Stickを作ることができる。さらに、電子ペーパー搭載のEpaperもサイズ違いで2種類あるが、こちらもMSX0対応を考えている。
全部で約10種類のポケットシリーズを企画しているが、それぞれ最小注文数が1000台になるので、10種類を1000台ずつ在庫するというのはNPOにとってはちょっと大変だ。どういう風にするのか、ブルーのケースを諦めればいいが、やはりMSXブルーの透明ケースにしたい」と現状を語った。
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