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組子細工を組み込んだ「FMV Note C」登場! 島根富士通がPCの累計生産台数5000万台突破を記念して(2/2 ページ)

島根富士通が、これまで生産したPCが累計5000万台を突破したとして、島根県にある同社の生産工場で記念イベントを行った。

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 この印象的な組子細工を手掛けたのは、島根県雲南市加茂町の舟木木工所の舟木清氏で、木製建具職人として「現代の名工」の1人にも選ばれている。

 舟木氏は「構想から製作に2~3カ月をかけ、3種類のパターンを作った中から選んだ。一般的な組子細工は厚さが6mm~9mmなのに対し、今回は厚さ4mmしかなくそこが苦労した」と語った。


天板の組子細工を手掛けた舟木木工所の舟木清氏

FMV Note Cの天板にはめ込まれた組子細工

島根富士通の神門明氏(左)と共に

 使われた4種類の木材は約5800ピースにもおよび、全て手作業で組み上げたという。精巧で洗練された和の装飾が目を引く。

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 この記念モデルには、同社が創業以来培ってきた「メイドインジャパンの匠の技」「モノ作りの発展と地域共生への願い」「出雲でのモノづくりを未来に継承」の3点を踏まえており、島根富士通が日本のモノ作りの誇りを象徴する場所であり続けることを象徴しているという。


FMV note Cをベースにした5000万台記念モデル

へび年にちなみ、2匹のヤマタノオロチが右肩上がりで登っていくさまが織り込まれているという

桜やヒノキなど4種類の木材は塗装されておらず、木のぬくもりが伝わる。組子細工と天板の間に黒いシートが入っているのが分かる

左下にはFMVのロゴがはめ込まれている

キーボードも「S」「F」「J」キー(Simane Fujitsuの略)が木目になっている

天板部分の厚さ約4mmに組子細工がはめ込まれている

富士通クライアントコンピューティング 代表取締役社長 大隈健史氏

コロナ禍前の2018年は海外比率が高かったが、現在は国内製造比率が高まっている

FCCLの本社がある新川崎で商品企画や研究などを行い、製造は島根富士通で行う

島根富士通 代表取締役社長 神門明氏

島根富士通が掲げるビジョン「SFJ Next30」。操業30周年を迎えた2020年10月に策定された

2050年には今の2倍となる累計生産台数1億台を目指す
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