レビュー

薄型2in1タブレットPCだけどモンハンワイルズも快適! Ryzen AI Max+ 395搭載の「ROG Flow Z13(2025)GZ302」を試すゲーミングノートPC ナビ(2/4 ページ)

ASUS JAPANから、AMDの最新CPU「Ryzen AI Max+ 395」を備えたパワフルな2in1タブレットPCだ。モンハンワイルズはプレイできるのか、実力をチエックした。

強力なGPUを統合するRyzen AI Max+ 395を搭載

 今回利用した評価機のCPUは、シリーズで最上位のRyzen AI Max+ 395を採用している。

 CPUコアとして、Zen 5コアを16基(32スレッド)備えると共に、40コアを搭載するGPU(Radeon 8060S Graphics)、50TOPSのAIパフォーマンスを持つNPUを統合している。

 このRadeon 8060S Graphicsの40コアというのは、CPU(APU)内蔵GPUとしては画期的なスペックだ。Ryzen AI 9 HX 375に内蔵されているGPUであるRadeon RX890Mは16コアであり、2.5倍にもなっている。

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 Radeon 8060S Graphicsは、専用のグラフィックスメモリを持たない。メインメモリ(ユニファイドメモリ)をCPUとGPUでシェアして利用する。そのため、GPUの性能を引き出すにはメインメモリ(ユニファイドメモリ)の帯域と容量も重要になるが、本製品ではLPDDR5X-8000を32GB実装している。ノートPCのメインメモリとしてはかなり高速な部類で容量も十分といえるが、実際のパフォーマンスは後で試すベンチマークテストで検証しよう。


CPUはRyzen AI Max+ 395を備える。最大5.1GHzで駆動するZen 5コアを16 基(32スレッド)内蔵する

Ryzen AI Max+ 395は、GPUとしてRadeon 8060S Graphicsを統合している。従来のRadeon RX890M Graphicsに比べて2.5倍にあたる40基ものCompute Unit(CU)を搭載する強力なGPUだ

Ryzen AI Max+ 395は、50TOPSのAIパフォーマンスを持つNPU(Ryzen AI)も搭載している

評価機のメモリは32GB(DDR5X-8000)だが、64GBのモデルも用意されている

PCI Express 4.0 x4対応SSD(容量は1TB)を内蔵する。評価機にはキオクシア製のSSDを内蔵していた

CrystalDiskMark(ひよひよ氏・作)のスコア。PCI Express 4.0 x4対応SSDとしても良い部類のスコアだ

ハイスペックなディスプレイを採用 クアッドスピーカーも内蔵

 13.4型の液晶ディスプレイは、2560×1600ピクセル表示をサポートする。画面輝度は500ニト、コントラスト比は1500:1、色域がDCI-P3比で100%、リフレッシュレートは180Hz、応答速度3msとスペックは高い。スピーカーもクアッド仕様で、迫力のあるサウンドでゲームやエンタメを楽しめる。

 通信機能としては最新のWi-Fi 7を備え、Bluetooth 5.4にも対応する。USB4対応を含めた3基のUSB Type-C端子、HDMI出力、ヘッドセット端子(ハイレゾ対応)など端子も豊富に装備している。

 なお、過去のROG Flowシリーズが備えていたGPUユニット「ROG XG Mobile」との接続インタフェースは省かれている。


2560×1600ピクセル表示に対応した13.4型の液晶ディスプレイを搭載する

天面部分に排気口がある

底面にあるキーボードの裏面にブランドロゴが刻まれている

キーボードを外した底面。キーボードとの接点とガイドが用意されている

左側面には、2基のUSB4端子に加え、HDMI出力とDC入力(ACアダプター)、microSDメモリーカードスロットを装備する

右側面には電源ボタンとボリューム調整ボタン、ScreenXpert(ランチャー)起動ボタンがある。USB Standard-A(USB 3.2 Gen 2)、ヘッドフォン/マイク/ヘッドセット兼用端子が並ぶ

ScreenXpertから、Armoury Crateユーティリティーや各種設定にアクセスできる

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