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裏配線モデル「PROJECT ZERO」の新製品や360mmサイズの液晶、ハンダピンがないマザーも! MSIブースで感じたPC DIYの最新トレンドCOMPUTEX TAIPEI 2025(1/4 ページ)

見本市「COMPUTEX TAIPEI 2025」のMSIブースでは、自作PC関連で注目のパーツが多数展示されていた。ちょっと先の未来を紹介しよう。

 エムエスアイコンピュータージャパンを日本で展開するMSIブースでは、PCパーツの新製品やコンセプトモデルを展示していた。裏配線を実現する「PROJECT ZERO」の新製品やMini-ITXマザーボードの新製品、360mmサイズの12.3型液晶ディスプレイ、ビジュアル演出を備える水冷クーラーにハンダのピンがないマザーボードなど、最新のPC DIYトレンドと、未来への方向性を感じる内容が満載だった。


MSIのブースでは、PCパーツの最新トレンドを反映した展示が満載だった。

配線が見えないPROJECT ZEROの新製品とそれを彩るビジュアル系パーツ

 各種コネクターをマザーボードの裏側に配置し、裏配線を実現するMSIの「PROJECT ZERO」シリーズの新製品として、ピラーレスPCケース「MAG PANO 130R」とマザーボード「MAG X870E TOMAHAWK WIFI PZ」を展示していた。両モデルを組み合わせて利用することを意識したデザインとなっている。

 一緒に展示されていた、12.3型液晶ディスプレイ「MAG VISION LITE 12」も面白い。12cmファン3基分のスペースにぴったりと収まるサイズで、画面解像度は1920×720ピクセルだ。Windowsのセカンダリーディスプレイとして自由に使え、MSI Centerでハードウェアモニタリング情報などをグラフィカルに表示できる。

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 インタフェースはUSB 2.0で、PC側のUSB Standard-Aまたはマザーボード上のUSBピンヘッダーに接続して利用できる(液晶側のコネクターはUSB Type-C端子)。ピラーレスケースとの相性が抜群で、これからのトレンドになりそうだ。


「MAG PANO 130R」と「MAG X870E TOMAHAWK WIFI PZ」を使ってビルドされたPC

フロントのファン(ラジエーター)設置スペースに「MAG VISION LITE 12」が組み込まれている

「MAG VISION LITE 12」は、セカンダリーのディスプレイとして自由に利用できる他、MSI Centerユーティリティーで制御し、ハードウェアモニタリング情報などをグラフィカルに表示可能だ

MAG VISION LITE 12のスペック。MSIのPANO、VELOX 300、MAESTROシリーズとは完全互換になっている。他社製品との互換性は保証できないものの「12cmファンを3基並べて装着できるスペースがあれば装着できるのでは」(担当者)ということだった

PROJECT ZERO対応マザーボードの「MAG X870E TOMAHAWK WIFI PZ」

MAG X870E TOMAHAWK WIFI PZは、PROJECT ZERO用のため裏面に各種コネクターやピンヘッダーが実装されている

PROJECT ZEROでは、表面にコネクターを固定しているハンダのピンが露出する。それを隠すためのアーマーパーツも、ヒートシンクと同じ金属製にすることでビジュアルの完成度を高めている

こちらはPROJECT ZEROのビルドPCにも使われている電源ユニット「MAG A1000GL PCIE5 WHITE」のマイナーチェンジ版だ

既存モデルと異なり、コネクター部分までホワイトで統一しているのが目を引く
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