レビュー

自分で注水する水冷BOX&空冷でRTX 5090 LPの性能を引き出す! “豪華”すぎるG TUNEの最強ゲーミングノートPCを徹底検証(1/5 ページ)

マウスコンピューターから、外付けの水冷ユニットを備えたゲーミングノートPC新モデル「G TUNE H6-I9G90BK-C」が登場した。生まれ変わった実機を細かくチェックした。

 マウスコンピューターが展開するゲーミングブランド「G TUNE」シリーズから登場した「G TUNE H6-I9G90BK-C」(H6I9G90BKCFDW101DEC)は、空冷と水冷BOXのハイブリッド冷却に対応した16型ゲーミングノートPCだ。

 Core Ultra 9 275HXのCPUに、NVIDIA GeForce RTX 5090 Laptop GPU、SSDにはPCI Express 5.0 x4対応モデルを搭載するハイスペックで、300Hzの高速リフレッシュレート対応の液晶ディスプレイ、Nキーロールオーバーをサポートしたキーボードなど、最強の装備を誇る。実機を入手したのでレビューしていこう。


マウスコンピューターから登場した「G TUNE H6-I9G90BK-C」は、水冷BOXを外付けできる16型のゲーミングノートPCだ。Core Ultra 9 275HXのCPUに、NVIDIA GeForce RTX 5090 Laptop GPU、PCI Express 5.0 x4対応SSDも搭載する“最強”の内容になっている

ブラックカラーのシンプルなボディーを採用

 まずは、G TUNE H6-I9G90BK-CのノートPC本体の仕様から見ていこう。突起部分を除いたボディーサイズは約357(幅)×254(奥行き)×25.9(厚さ)mmで、重量は約2.58kgだ。画面の非表示部が狭いスリムベゼルデザインを採用していることもあり、スペックの割にはコンパクトにまとまっているが、実際持ってみるとずっしりとした重さを感じる。

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 標準で付属するACアダプターは420Wの大出力で、水冷BOXと共用する。2024年モデルの330Wから大幅に引き上げられており、ブースト機能を備えたCPUやGPUのパフォーマンスをより発揮できるようになったとしている。

 また、2基装備するUSB Type-C端子は、USB Power Delivery(PD)からの入力に対応しているので(出力100W以上と記載されている)、USB PD機器を利用した運用も可能だ。


水冷ユニットを取り付けたところ

ボディーのサイズは約357(幅)×254(奥行き)×25.9(厚さ)mmで、重量は約2.58kgとなる

オールブラックのカラーリングで、デザインもシンプルだ。リブランドと共にリニューアルされたG TUNEのロゴがプリントされている

水冷BOXへの電力供給も行うACアダプターは420W仕様で、ハイエンドCPUとGPUに十分な電力を供給できる

裏面には放熱口が多数開けられている

バッテリー容量は99Whで公称の駆動時間(JEITAバッテリ動作測定法Ver.3.0)は、動画再生時で約6.5時間、アイドル時が約9.5時間となる

劣化を防ぐ設定ができるバッテリーマネージャーユーティリティーも用意されている

RGBライティング機能も備えた水冷BOX

 G TUNE H6-I9G90BK-Cの最大の特徴は、水冷BOXが付属することだ。この水冷BOXはラジエーターとポンプを内蔵したユニットで、2本の水冷チューブでノートPC本体と接続する。冷却液として工業用精製水が付属しており、これをユーザー自身が注入して利用する。

 この水冷BOXを追加で利用することでCPUやGPUの冷却を強化でき、本体内部のファンの動作音も抑えることができることから静音化にも貢献するという。同社の測定によれば、CPUは約11度、GPUは約17度、動作温度が低下する結果が出ているという。また、RGB LEDライティング機能も備えており、光の演出が楽しめるのもうれしいところだ。

 チューブの取り付けや冷却水の注入を自身で行う必要があるが、手順はシンプルで一度覚えてしまえば何ということはない。BOX側のチューブにマグネットが内蔵されていたり、精製水をスムースに注入するための漏斗が内蔵になったりと従来機から使い勝手も改善されている。毎日着脱するような運用でもそれほど面倒ではないだろう。


水冷BOXは、前面部盛り上がり部分を含む実測寸法が、約66(幅)×200(奥行き)×167(高さ)mmで、付属の精製水を冷却液として利用する

PC本体に接続したところ。水冷BOX利用時は、水冷BOXを経由してACアダプターを接続する

水冷チューブはBOX側、PC本体側どちらも差し込むだけだ。BOX側とはマグネットで接続される

別に付属していた漏斗が注水口に内蔵され、ペットボトルなどから精製水を直接スムーズに入れられる

RGBライティング機能を搭載しており、光の演出も楽しめる

ファンだけでなく、電源ボタンや水位表示窓も光る

水冷BOXの設定はプリインストールされたMouse Control Centerユーティリティーで行う。ファンの回転速度やライティングの設定などを行える
水冷BOXとキーボードバックライトのライティング演出の様子
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