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裏配線モデルって知ってる? 自作初心者にもお勧めしやすいMSIの「PROJECT ZERO」シリーズを試した分かったこと(1/3 ページ)

自作PCの新たな選択肢として登場した裏配線モデル。そのCoolな見た目を実現する、エムエスアイコンピュータージャパン(MSI)の「PROJECT ZERO」シリーズ最新モデルをチェックした。

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 YouTuberや動画配信者の映像を見るまでもなく、もはやPCはただの箱ではなく“魅せる”インテリアにもなりうる。従来は黒一色だったPCも、最近はホワイトモデルがすっかり定着し、ガラスを使ってケースの中身が見えるモデルが増えてきた。

 そのような中で、こだわりの自作PCのトレンドはさらに一歩進み、あえてケーブルを見せない、見た目がシンプルな“裏配線モデル”が登場して話題を集めている。

 今回は、その裏配線に対応したエムエスアイコンピュータージャパン(MSI)の「Project Zero」(PZ)シリーズに注目したい。


今回利用した、エムエスアイコンピュータージャパンの裏配線対応最新モデル(PCケースとマザーボード)とPCパーツ

PROJECT ZEROシリーズとは? 裏配線モデルの大きなメリット

 MSIのPROJECT ZEROシリーズは、2024年から登場した同社の裏配線対応モデルで、対応のマザーボードやPCケースなどが多数用意されている。一度でも自作デスクトップPCを組んだ人は分かると思うが、PCケース内はとかくケーブルが多くはい回っている。

 電源ユニットからは太いものから細いものまでさまざまなケーブルが出る一方、冷却ファンやARGBのケーブル、さらにはSATAケーブルや電源スイッチ関連、USBやサウンドなど細くて長いケーブルが多数ある。それらは狭いケース内にみっちりとあり、きちんと束ねていかないと見た目だけでなくエアフローの妨げにもなる。


一見したところ、普通の自作デスクトップPCと思われるかもしれないが、外観もケースの中身も見た目がシンプルでケーブルが少なく、ライティングが際立つのが裏配線モデルのアドバンテージだ

 そういった悩みを一気に解決してくれるのが、裏配線モデルの大きな特徴だ。これまでは表側に出ていたマザーボードの電源コネクターやスイッチコネクター、ファンコネクターなどが裏面にいくため見た目がシンプルになり、ライティングなどの見栄えがグッと良くなる。

 加えて、これまでケース内部の奥でシルク印刷が見づらく、刺しにくかったコネクターがマザーボードの裏側で手元近くにくるので、組み立て作業をスムーズに行えるのもメリットだ。ケーブルの配線も無理なく裏側にまとめられるためケーブルを束ねやすく、エアフローの改善という視点でも有益だろう。

 それでは早速、PROJECT ZERO対応製品のラインアップを見ていこう。MSIの裏配線対応モデルは下記の通りで、AMDとIntelそれぞれに対応したマザーボードが用意されている。

マザーボード

ATX対応モデル

PRO Z890-S WIFI PZ


裏配線対応の最新モデル「PRO Z890-S WIFI PZ」

microATX対応モデル

B650M PROJECT ZEROB760M PROJECT ZERO


B650M PROJECT ZERO

B760M PROJECT ZERO

PCケース

microATX対応モデル(ピラーレスデザイン)

MAG PANO M100R PZ


MAG PANO M100R PZ

ATX対応モデル(ピラーレスデザイン)

MAG PANO 100R PZMAG PANO 100R PZ WHITE


MAG PANO 100R PZと同WHITE

ATX対応モデル(高エアフローデザイン)

MPG VELOX 300R AIRFLOW PZMPG VELOX 300R AIRFLOW PZ WHITE


MPG VELOX 300R AIRFLOW PZと同WHITE

 裏配線マザーボードの初期モデルは、型番にずばりPROJECT ZERO(Z790 PROJECT ZEROなど)とあったが、新しいZ890モデルからPCケースと同様に通常型番にPZを足す形で製品の立ち位置が分かりやすくなった。

 今回取り上げる「PRO Z890-S WIFI PZ」は、スタンダードなPROシリーズに属するため価格面でも手が届きやすいグレードになっている。

 MSIでは、ゲーマー向けのグレードとしてハイエンドで人気のあるACEモデルを擁する「MEG」(MSI Enthusiast Gaming)シリーズ、アッパーミドルで主力のCARBONモデルを擁する「MPG」(MSI Performance Gaming)シリーズ、同じアッパーミドル(気持ちミドル寄り)で少しライティングを抑えて人気のTOMAHAWKモデルがある「MAG」(MSI Arsenal Gaming)シリーズがあり、今後はそれらのモデルにも”PZ”が付いたモデルが登場するのではないだろうか。裏配線モデルの選択肢が増えてくれるのは、悩ましくもうれしいポイントなので期待したい。


MSIのIntel Z890チップセット搭載マザーボードのラインアップ。シリーズごとにグレードが異なる

 ここまではMSIの裏配線モデルについて見てきたが、早速最新のマザーボードとPCケースを使って、裏配線仕様のPCを組んでみよう。

提供:エムエスアイコンピュータージャパン株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2025年6月25日

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