実売2万円前後と格安ながら長期保証が付属! ASUS JAPANの15.6型ディスプレイ「ZenScreen MB169CK」を試す:モバイルディスプレイの道(2/3 ページ)
ASUS JAPANから、15.6型のスタンダードなモバイルディスプレイ「ZenScreen MB169CK」が発売された。従来モデルからの変更点や強化点を中心にまとめた。
パススルー給電には非対応 OSDメニューの操作性は大幅に改善
では実際に使ってみよう。ポートは本体左側面に集中している一方で、OSDメニュー操作のボタンは正面に配置されており、右側面にはポート類やボタン類が何もない。そのため右側面を下にし、縦向きで使うのにも支障はない。
また付属のUSB Type-Cケーブルは、片方のコネクターがL字型になっているので、縦置きに設置した場合もケーブルが真上に突き出すことがなく、スッキリとした配線が行える。一般に、縦置きが可能なモバイルディスプレイは「縦に置ける」だけの製品と、ギミックまできちんと考慮した製品とがあるが、本製品は後者とみてよいだろう。
さらにスタンドの穴を使ってフック掛けを行う場合も、L字型コネクターを下向きになるよう挿せば、見た目が乱雑にならない。こういった設置回りや配線回りは、よく考えられている印象だ。
一方、2つのUSB Type-Cポートを用いてノートPCを逆充電するパススルー給電に対応しないのは、昨今のモバイルディスプレイと比べた場合にマイナスとなる。ASUS JAPANのモバイルディスプレイは本製品に限らずパススルー給電には非対応なので、少ないポート数で効率よく利用環境を整えたい場合は、不便に感じることがあるかもしれない。
ちなみに、実際に使ってみて気になったのは画面の暗さだ。正面から見た場合は特に問題がないのだが、斜め方向から見るとかなり暗く見える。複数のメンバーで周囲から画面をのぞき込むような使い方が多い場合は厳しいかもしれない。
OSDメニューは、正面左下のボタンを使って操作する。1度押すとメニュー表示の選択肢が表示され、もう1度押すとメインメニューが表示される。右に倒すと明るさ調整、上に倒すと表示モード変更、下に倒すとブルーライト軽減機能といった具合に、よく使うメニューを呼び出せる。
このボタンは決定ボタンや戻るボタンと一体化した構造だが、いわゆるジョイスティック構造になっており、使い勝手は極めてよい。従来モデルはこれらの操作性はイマイチで、製品の評価を落としていたが、本製品はボタンの構造およびメニューのデザインが刷新されており、操作性は大幅に改善された。プラス要因と言っていいだろう。
またユーティリティーの「ASUS DisplayWidget Center」を用いることによって、自動回転機能を利用できる(Windowsのみ)。さらにショートカット設定など、本体だけでは不可能ないくつかの設定が行えるが、このユーティリティーを用いなくとも基本機能はきちんと使えるので、インストールが必須というわけではない。
関連記事
実売2万円ちょいとリーズナブル! 3年/4年保証が付属したASUSの15.6型モバイルディスプレイを試す
ASUS JAPANのモバイルディスプレイ「ZenScreen MB166CR」は、スタンダードな仕様で実売2万円台とお手頃ながら、モデルによって保証期間が長いのが特徴だ。「ASUS ZenScreen MB16QHG」は従来モデルの弱点を解消した高評価の16型モバイルディスプレイだ
ASUS JAPANの16型モバイルディスプレイ「ZenScreen MB16QHG」は、ユニークな特徴を備えたハイスペックな1台だ。実際にノートPCに接続して試してみた。実は貴重なホワイトモデル! Pixioの15.6型モバイルディスプレイ「PX160 Wave」を試す
多彩な周辺デバイスを用意しているPixioから、ゲーミングモバイルディスプレイをうたう「PX160 Wave」が発売された。実機の出来栄えはいかに?モバイルディスプレイもフォルダブルの時代に! 開くと17.3型になるASUSの有機ELモバイルディスプレイを試す
ASUS JAPANから11月に発売される「ZenScreen Fold OLED MQ17QH」は、開くと17.3型になるフォルダブルモバイルディスプレイだ。大画面を持ち運べる、注目のモデルを実際に試してみた。リアル2画面でタッチ操作/ペン入力にも対応! 5年保証の16型×2モバイルディスプレイ「XQ-160PF」を試す
イーホームウェイから、16型の2画面モバイルディスプレイ「XQ-160PF」が発売された。試して分かったメリット/デメリットをまとめた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.