「ASUS ZenScreen MB16QHG」は従来モデルの弱点を解消した高評価の16型モバイルディスプレイだ:モバイルディスプレイの道(1/3 ページ)
ASUS JAPANの16型モバイルディスプレイ「ZenScreen MB16QHG」は、ユニークな特徴を備えたハイスペックな1台だ。実際にノートPCに接続して試してみた。
ASUS JAPANの「ZenScreen MB16QHG」は、16型のモバイルディスプレイだ。画面解像度は2560×1600ピクセルと高く、DisplayHDR 400およびDCI-P3のカバー率100%にも対応、さらにOSDメニューの操作性を向上させるなど、ハイエンドな仕様が特徴だ。
同社のモバイルディスプレイといえば、前回紹介した「ZenScreen Ink MB14AHD」のようにタッチ入力やペン入力に対応するなど高機能な製品もラインアップに含まれているが、本製品はタッチには非対応で、基本性能の高さにフォーカスしたモデルだ。メーカーから機材を借用したので、レビューをお届けする。
タッチ操作以外は全部入り
まずは、基本的な仕様をざっと押さえておこう。画面サイズは16型で、解像度は2560×1600ピクセル、IPS方式のパネルを採用しており、画面はノングレア、タッチ操作には非対応だ。
輝度は500ニト、コントラスト比は1200:1、リフレッシュレートは120Hz、視野角は水平/垂直ともに178度、応答速度は5ミリ秒(GTG時)となっている。DisplayHDR 400に準拠した他、DCI-P3のカバー率100%を達成と、コントラストや色調を重視する用途にも適する。
背面にキックスタンドを搭載しており、横から見るとL字型になる。一般的にこうしたキックスタンドは本体幅と同じであることが多いが、本製品のキックスタンドは本体よりもわずかに狭くなっており、外見上の特徴となっている。わざわざ幅を狭くしているのには理由があるのだが、詳しくは後述する。
接続方法はUSB Type-CとHDMIで、USB Type-Cポートは左右両側面に1基ずつ搭載する。他にイヤフォンジャックも備えている。
重量は公称で約1.2kg、実測で1.138kgとやや重めだ。タッチ操作以外は全部入りと言っていいハイスペックであること、16型とサイズが大きくスタンドの重量も含んでいるため、この重さはやむをえないところだが、13型クラスのノートPC1台分と考えればかなりのものだ。手に取った時もズシリと重く、持ち歩いての利用がメインであれば、他の選択肢もあるだろう。
付属品はUSB Type-CおよびHDMIのケーブルに加え、ACアダプター、スリーブがセットになっている。本製品はペン入力には対応しないため、前回紹介した同社のZenScreen Ink MB14AHDのようなタッチペンは用意されない。
それでは、ノートPCに接続してみよう。
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