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アドビ、Photoshopの合成/削除機能を強化する7月アップデートを実施

新機能は同日から利用できるようになる。

 アドビは7月29日、Adobe PhotoshopおよびIllustratorに追加する新機能を発表した。主に生成AIを活用した画像の合成や、不要なオブジェクトの削除といった機能を強化する。新機能は同日から利用できるようになる。


7月に追加される新機能

Adobe Photoshop

 Adobe Photoshopに追加される機能は以下の通り。デスクトップ版、Web版、モバイル版(一部を除く)で利用できる。

調和(β版)

 数回のクリックで、画像を自然に合成できる。例えば、部屋の写真に椅子の画像を合成する際に、合成する部分の背景を分析して、椅子に対するライティングや色、影、視覚的なトーンを自動的に調整する。

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合成する部分の背景を分析して、椅子に対するライティングや色、影、視覚的なトーンを自動的に調整する

 時間のかかる調整作業を削減し、高品質でリアルな合成画像がこれまで以上に迅速、直感的かつ効率的に作成できるようになるという。

生成アップスケール(β版)

 鮮明さを損なうことなく、画像の解像度を最大800万画素までアップスケールできる。印刷や配信、古いファイルの修正などに役立つという。


画像の解像度を最大800万画素までアップスケールできる

 この昨日はPhotoshopコミュニティーでもっとも要望の多かった機能だという。本機能はデスクトップ版、Web版でのみ使える。

削除ツールの強化

 写真や画像に写る不要なオブジェクトを自然に消せる削除ツールを改善した。これまで以上に正確かつ高品質に画像をクリーンアップできるという。本機能はデスクトップ版、Web版でのみ使える。

プロジェクト(β版):新しい整理とコラボレーションの方法

 作業中の複数ファイルをひとまとめにして管理/整理できる「プロジェクト」(β版)という新機能をデスクトップ版に追加された。必要なアセットを1カ所の共有スペースに集約できるため、散らばったファイルを探す手間や、個々の素材を手作業で集めて受け渡しする必要がなくなるという。

生成塗りつぶしおよび生成拡張用の「生成AIモデルピッカー」

 デスクトップ版で使える新機能「生成AIモデルピッカー」は、「生成塗りつぶし」および「生成拡張」を使う際に、異なる生成AIモデル(Adobe Firefly Image 1/Adobe Firefly Image 3)を選択できるようになる。モデルによって得意とするスタイルや強みがあるため、ユーザーは自身のコンテンツに合わせて切り替えられる。


柵状機能と生成AIモデルピッカー

Adobe Illustrator

 Adobe Illustratorにも以下の新機能が追加される。

  • パフォーマンスの向上による保存時間の短縮
  • カラー機能の向上
  • アートボードツールの機能向上
  • アクティブなアートボードがハイライトされる(枠線が太くなる)
  • 「+ボタン」追加

Illustratorにも細かな新機能が追加される

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