レビュー

「Pixel 10」「Pixel 10 Pro」に触って分かった買い替えるメリット(3/3 ページ)

Googleから、新型スマートフォン「Pixel 10」「Pixel 10 Pro」などが発売された。実機を試して分かったこととは?

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Qi2対応でマグネットアクセサリーの「Pixelsnap」が利用可能に

 この他の大きな変更としては、ワイヤレス充電がQi2に対応した。Qi2はAppleのMagSafeをベースに開発された規格で、MagSafe製品と互換性がある。これまで、MagSafe対応製品をPixelで利用するにはマグネットを内蔵したケースを装着する必要があったが、Pixel 10/10 Proではケース不要で利用可能になる。


マグネット対応のケースを使わなくても、MagSafe対応製品を利用可能になった。もちろんワイヤレス充電にも対応している

マグネットシートで確認してみると、アクセサリー用の縦棒も入っていた

Googleからも、「Google Pixelsnap」(AppleでいうMagSafe)として対応アクセサリーがリリースされる。写真はGoogle Pixelsnap ケースだ

 どうせスマホにケースを装着するので、マグネットの本体対応はあまり意味がないと考える人もいそうだが、それはその通りかもしれない。とはいえ、重要なのはマグネットの有無ではなく、Qi2規格に対応したことだ。

 これにより、ワイヤレス充電の速度が従来の7.5Wから最大15W(Pixel 10 Pro XLはQi2.2に対応しており25W)になった。既にQi2対応の充電器などがサードパーティーからリリースされていたが、ようやくAndroidでも活用することができそうだ。

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 バッテリー容量はPixel 10は4970mAh、Pixel 10 Proは4870mAhに増加し、バッテリー駆動時間も「30時間以上」と従来の「24時間以上」からアップしている。

まとめ

 この記事を書いている時点では、正味数時間程度しか触っていないが、その範囲での感想としては、Pixel 9 Proからあまり変わってはいないというのが正直なところだ。Pixel 10はカメラのアップデートなど目に見えるアップデートはあるが、Pixel 10 Proにはそういったアップデートに乏しい。Tensor G5搭載によるAI機能の進化/拡充こそがPixel 10シリーズ最大の特徴なのだが、それを体感するにはしばらく使い続ける必要があるだろう。

 このため、現時点での筆者の考えとしては、Pixel 9からならPixel 10に買い替えるメリットはありそうだが、Pixel 9 ProからPixel 10 Proへの乗り換えは微妙かもしれない。GoogleはAI関連の機能をFeature Dropとして後々に旧端末にも展開することが多い。おそらく、Pixel 10シリーズで追加された機能の多くは、いずれPixel 9シリーズにも適用されるだろう。

 もちろん、いち早く最新のAI機能を試したいというのなら、Pixel 10シリーズは現状ではベストな選択と言える。個人的には、必要な情報を必要なときに提供してくれる「マジックサジェスト」に期待しているが、その効果を実感するには、メイン端末として使い込む必要がありそうだ。

 Google ストアでは、Pixel 10シリーズを9月8日までに購入すると次回以降にGoogle ストアで利用できる 最大5万6000円分のストアクレジットがもらえるキャンペーンと、対象スマートフォンを下取りに出すと最大8万7100円の払い戻しを受けられるキャンペーンを実施している。これらを利用すれば、比較的安く入手することも可能だ。最新のAI機能に興味があるなら、ぜひ手に取ってみてほしい。

(製品協力:グーグル合同会社

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