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世界シェアNo.1のLenovoが多数のコンセプトモデルを公開 手を緩めないAIへの先行投資Lenovo Innovation World 2025(3/3 ページ)

Lenovoがドイツ・ベルリンでプレス向けイベント「Lenovo Innovation World 2025」を開催した。この記事では、その基調講演の模様をお伝えする。

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Microsoftも登壇 Motorolaスマホやコンセプトモデルも披露

 OSのサプライヤーであるMicrosoftからは、マーク・リントン氏(Windows & Devices担当バイスプレジデント)が登壇した。

 リントン氏は「ゲーミングPCからサーバ分野まで、Windowsプラットフォームは14億以上のデバイスの基盤技術になっており、今後はAI技術のプラットフォームになっていくことを確信している」と述べた。また、2025年の11月でWindowsは生誕40周年を迎えることに触れつつ、「今後もLenovoとの密接な関係性は続くだろう」と語った。


Microsoftからはマーク・リントン氏が登壇し、Windows OSの優位性と将来について語った

Windowsは、ゲーミングOSとして最も普及している

Windows 11は「高速で力強く、セキュリティ面でも抜かりはない」ともアピール

そして「Copilot+ PC」などを通して、「WindowsはAI時代においても基盤プラットフォームになるだろう」とも語った

 その後、Motorola Mobilityの最新スマートフォンが紹介された。新たに登場したのは、ハイパフォーマンスの「edge 60 neo」、バッテリー容量を重視した「moto g06 power」と、メインストリームの「moto g06」の3モデルだ。いずれも、Lenovoのプラットフォームを生かしたAI機能「moto AI」を搭載している。

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Motorola Mobilityの新製品群

Motorola Mobilityの新製品には、Lenovoの基盤をベースとする「moto AI」が搭載されている

コンセプトも複数展示 注目は「回転ディスプレイノートPC」

 基調講演の最後に紹介されたのは、PCや周辺機器のコンセプトだ。今回発表されたコンセプトは、いずれも実機を会場内で見物できるようになっていた。

 特に来場者の反応がよかったのは、“ありそうでなかった”回転ディスプレイ搭載のノートPC「ThinkBook VeriFlex Concept」だ。簡単にいうと、普段は横長画面で使い、文書作成やWebサイト閲覧時には縦画面で使えるというノートPCである。

 機構面でユニークなのは、取り外して付け直す「脱着方式」ではなく、その時点のPC作業画面を映したまま、しかも物理的接続を維持したままディスプレイ部を回転できることにある。画面の縦辺/横辺の長さが違うことから、偏心回転機構を内蔵していることになる。

 見た目的に派手さはないが、メカ構造的にはかなり興味深い技術が採用されていることが想像できる。


ThinkBook VeriFlex Conceptは、一見すると普通のクラムシェル型ノートPCに見えるのだが……

このように画面部分のみを縦長にすることができる

 イベント会場で触れることができた製品に関するインプレッションは、別記事でお届けすることにしたい。


ユーザーの姿を追跡し続けるノートPCスタンド「Smart Motion Concept」もお披露目された

Lenovoが次に開催する大規模リアルイベントは、2026年1月にCES 2026に併せて行われる「Lenovo Tech World @CES」となることが告知された。何と世界最大の360度シアターである「Sphere」で行われるとのことだ
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