レビュー

最大3台切り替え可能で縦置きも対応のiPad用カバー兼キーボード ロジクール「Flip Folio」は純正の「Magic Keyboard」とどこが違う?(2/4 ページ)

ロジクールから、iPad ProやiPad Air対応のカバー兼キーボード「Flip Folio」が登場した。純正の「Magic Keyboard」との違いを中心にレビューした。

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マルチペアリング対応でiPhoneを並べても使える

 このキーボードは3台までのマルチペアリングに対応しており、iPhoneなど別のデバイスと切り替えて利用可能だ。普段はiPadと組み合わせて使いつつ、メッセージを返信したい時だけiPhoneでキーボードを使いたいといったニーズにも、本製品ならば問題なく対応できる。

 iPad本体の縦置きも簡単だ。カバー部はそのままにして、マグネットで吸着しているiPad本体を取り外し、縦向きにして再度吸着させればよい。ペアリングを施したiPhoneを隣に並べ、切り替えながら使うといった芸当も可能だ。


キーボードはBluetooth接続となる。トラックパッドは搭載しない

3台までのマルチペアリングに対応する。左上のキーで切り替えられる

iPadは通常は横向きにセットする

iPadの向きを縦にすることも可能だ

さらに隣にiPhoneを並べることもできる

本体下部、水色の部分が手前にせり出しており、iPhoneなどを載せることができる

テキストエディタとしての利用時、横向きだと左右に余白ができることもしばしばだが……

縦向きにすることで左右の余白を出さず、表示行数を増やすことができる

Flip FolioとMagic Keyboardとの違い

 このように純正のMagic Keyboardではできない数々の機能を実装する一方で、ウィークポイントもいくつかある。順に見ていこう。

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 1つは接続方式だ。マルチペアリング対応であることからも分かるように、本製品は接続方式にBluetoothを採用しており、Magic KeyboardのようなSmart Connectorによる接続は行えない。そのため電源はiPadから供給されず、内蔵の電池を使用することになる。

 電源オン/オフは手動で行う仕様で、自動的にオン/オフが行われるMagic Keyboardと比べると、使い勝手の面でマイナスだ。なおキーボードをケースに装着すると自動的にオフになるのは親切なのだが、これはスライドスイッチの位置がオンでありながら実際にはオフになっている場合があるということでもあり、直感的に分かりにくい印象だ。

 ちなみに、電池はボタン型のCR2016×4個を使用する。残量を確認する方法は用意されていないが、寿命そのものは公称2年と長く、完全になくなるまでの約1カ月はLEDが赤く点灯するとされているので、実用上は問題ないだろう。製品のライフサイクルを考えると、所有しているうちに電池の交換を行うのは1~2回あるかないかだと考えられる。


接続はBluetoothだ。確認した限り、電池残量を知る方法はないようだ

電源スイッチはスライド式を採用する。手動でオン/オフする必要がある

バッテリーは4個のCR2016電池だ。一日2時間の利用で約2年持つとされている

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