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マウスコンピューターのゲーミングPC「NEXTGEAR」になぜフルタワーモデルが追加されたのか デスクトップPCにこだわる理由(1/4 ページ)

マウスコンピューターのエントリーゲーミングPCブランド「NEXTGEAR」のデスクトップモデルが刷新される。拡張性を高める観点からフルタワーケースモデルが新規登場する他、ミニタワーモデルもデザインが一新される。

 マウスコンピューターは9月9日、ゲーミングPC「NEXTGEAR」の新モデルを発表した。今回の新モデルはデスクトップタイプで、従来からあるミニタワーモデルはデザインを刷新した上で、拡張性を高めたフルタワーモデルを新たに追加する。

 発表に先駆けて、同社は都内でNEXTGEARブランドの説明会を開催し、新モデルを披露した。この記事では、説明会の模様をお伝えする。


都内で開催された説明会の登壇者。左からAMDのジャッキー・ウォン氏、マウスコンピューターの軣秀樹社長、Linkworld Electronicのジェファーソン・リン会長
新型NEXTGEARのデスクトップPC

エントリー/ライトユーザー向けブランド「NEXTGEAR」は順調に成長

 説明会の冒頭ではマウスコンピューターの軣秀樹社長が登壇し、NEXTGEARブランドの近況と新製品投入の狙いなどを語った。

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マウスコンピューターの軣秀樹社長

 NEXTGEARは、2023年に新設されたエントリー/ライトユーザー向けのゲーミングPCブランドだ。同社の「G TUNE(旧・G-Tune)」と比べるとコストパフォーマンスを追求した構成、ユーザーの声を反映したボディーデザインを特徴としている。

 ブランドの立ち上げ後、ホワイトモデルノートPCなどを順次投入し、ラインアップを拡大していった。その結果、2024年度には前年度比で売上げ5倍を達成するなど、順調に成長しているという。


マウスコンピューターのゲーミングブランドの比較表。「NEXTGEAR」はエントリー/ライトユーザーを想定したブランドだ

2024年度の売り上げは、2023年度比で5倍となった。今後も、毎年10%の上乗せを目指していくという

NEXTGEARの歩み。当初はミニタワータイプのデスクトップモデルのみだったが、2023年10月にはノートPC、同年12月にはホワイトモデルを投入するなどラインアップを拡充してきた

 一方で、NEXTGEARブランドを展開していく上での課題も浮上した。

 当初、同ブランドはコスト抑制の観点から販路をWeb直販のみとしていた。しかし、「もっとお客さまの声をしっかり聞くため」(軣社長)に、同社の直販店での展示販売を開始した。

 すると、Web直販とはまた違う要望が寄せられた。よりハイスペックな構成、高い拡張性を求める声が多かったという。また、新製品を検討している既存ユーザーからは「(購入から)2年経って、また同じデザインのものを購入するのは……」というためらいの声も寄せられた。


マウスコンピューターの「ダイレクトショップ」(直販店舗)でNEXTGEARの展示販売を行ったところ、ハイスペックを求める声が多く寄せられたという。これが、今回の新製品投入のきっかけとなった
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