レビュー

PCへのログインがパスワード不要でワンタッチに! サンワのWindows Hello対応指紋リーダーは実用的か?(1/2 ページ)

Windows Helloの顔認証や指紋認証のできないPCでは、長いパスワードは入力するのが面倒だし、短いPINでは簡単に盗み見られてしまいそうだ。それを解決するのが外付けの指紋認証リーダーだ。

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 超小型PCやポータブルゲーミングPCの中には、生体認証機能の「Windows Hello」に対応していないものがまだまだある。起動時だけ、ロック解除だけという場合であればこれといって面倒はないのだが、サイトにログインするたびにパスコードやPINを入力するのは、手間というより情報漏えいにつながるかもしれないと、いちいち周囲に警戒の目を向けてしまう。

 そんな危険からPCを守ってくれるのがサンワダイレクトで販売されている指紋認証リーダー「400-FPRD3」だ。その使用感をレビューしていく。


指紋認証リーダーの「400-FPRD3」

素早い認証の理由は「MoC方式」にあり

 本製品は、最大10件の指紋を登録できるWindows Hello対応の指紋認証リーダーだ。サンワダイレクトでの販売価格は9980円となっている。

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400-FPRD3の本体を正面から見たところ

左側面

こちらは右側面

背面にはUSB Type-C端子がある

底面のラバーソールのおかげで、机の上で滑りにくく指を載せやすい

 読み取った指紋をPC内でデータ照合する「MoH方式」(マッチオンホスト方式)ではなく、製品内で照合する「MoC方式」(マッチオンチップ方式)のため、ログインまでに要する時間が短くて済む上に、外部に指紋データが流出しづらいというセキュリティ上のメリットもある。


データ照合方式の違いについての説明。製品内で照合するため、素早く安全にログインできる(プレスリリースより)

 センサー部は静電容量方式タッチセンサーで、指を必ずしも垂直に当てなくても良い360度認証方式を採用している。


どの角度から指を載せても認証する360度認証方式を採用する(プレスリリースより)

 1.5m長のUSB 2.0 Standard-A→USB Type-Cケーブルが付属しているので、別途ケーブルを用意する必要がない。ただ、USB Standard-A端子のないPCを使っている場合は、USB Standard-A→USB Type-Cの変換アダプターやハブ、ドッキングステーションなどを用意しておこう。


付属のケーブルはUSB Standard-A→USB Type-C端子になっている。PCにUSB Type-C端子しかない場合は、変換できるものを用意しておこう

 本体サイズは実測値で36(幅)×39(奥行き)×20.5(高さ)mm、重量は本体のみで34.2g(付属品も含めると65.5g)とコンパクトなので持ち運びやすいし、デスクの上に置いておいても邪魔にならない。ケーブルを使ってディスプレイに引っ掛けておいて、使うときだけ手元に寄せるといった運用もできるだろう。

 では、早速使ってみよう。

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