スイッチングハブ、ハイエンドPC、UPS──大阪・関西万博で使われた備品が見られる「ミャク市!」が面白い
サービス名は「万博サーキュラーマーケット ミャク市!」だ。
10月13日に閉幕した大阪・関西万博だが、パビリオンや施設内で使われた設備や機材などの引き取り手を募集する公式マッチングサイトがあることをご存じだろうか。
サービス名は「万博サーキュラーマーケット ミャク市!」だ。公式サイトをのぞいてみると、カテゴリーは大きく「施設等の移築」「建材/設備のリユース」「什器(じゅうき)/備品のリユース」の3つに別れている。
「施設等の移築」では、あの「大屋根リング」の移築先を募集している。入札するには面談や事業計画書の提出などが必要で、個人には縁がない世界となっている。
続いて「建材/設備のリユース」をチェックしてみると、現地で使われたであろうベンチや大型プロジェクター、55型液晶ディスプレイ、LEDスポットライト、中にはEXPO 2025と書かれた演台まで、さまざまなものが出品されている。
「什器(じゅうき)/備品のリユース」では、細かくカテゴリー分けされており、「通信機器」「PC/周辺機器」「ネットワーク機器」といった機材が登録されている。それらの中には会場で使われたノートPCやゲーミングデスクトップPC、タブレット、PC周辺機器、Wi-Fiルーター、スイッチングハブ、PoEインジェクター、UPSなど、機材好きなら目を引くようなものが並んでいて興味深い。
「什器(じゅうき)/備品のリユース」の公募は2段階に分かれており、まずは「国・地方公共団体・独立行政法人・地方独立行政法人・その他の公共的団体」(2026年1月20日まで順次行われる)が優先され、それでも落札されなかった品は、その後「民間・個人等」からも引き取り手を募るという仕組みのようだ。
民間・個人等向けのWebサイトはまだオープンしておらず、ほとんどのものは前者に引き取られるような気もする。個人でお目当てのものがゲットできる可能性は低いと思うが、内容をチェックするだけでも面白いので興味がある人はのぞいてみてもいいだろう。
関連記事
大阪・関西万博の「null2」、実はあのPCで動いていた! ヌルヌル動く「計算機自然」の舞台裏
話題を集めている大阪・関西万博のシグネチャーパビリオン「null2」(ヌルヌル)の中で、実はPCが利用されているとの話を耳にした。真偽を確かめるべく、現地に飛んだ。大阪・関西万博のレガシーを生かす! 廃棄率1%未満を目指す「ノモの国」 パナソニックがリサイクル/リユースにこだわる理由
10月13日に閉幕する大阪・関西万博だが、パナソニックのパビリオン「ノモの国」では建築物を対象にリサイクル率とリユース率を合わせて、重量ベースで99%以上を目指すという。大阪・関西万博で話題を呼んだ「LIFE2050」が幕張に移設 Apple Vision Proを使った最先端の没入体験を「CEATEC 2025」のIPAブースで味わえる
2024年に続き、IPAがCEATECでApple Vision Proを使った没入型体験シリーズ「Live Anywhere」を披露する。大阪・関西万博で体験した林信行さんがレポートをまとめた。「eスポーツで金メダリストを!」 JESUの早川会長が大阪・関西万博で「草の根レベルの選手強化」を目指す理由
7月23日、大阪・関西万博のイベント会場「WASSE」でJESUが「未来をつなぐeスポーツの力 -JAPAN ESPORTS CONNECT-」2日間にわたって開催した。本イベントへの意気込みと今後について、会長の早川英樹さんに聞いた。「人間型ロボット」「アバター」がAIと出会うと何が起こるのか? 大阪・関西万博「いのちの未来」プロデューサーが語る“アバターと未来社会”
6月5日から7日かけて行われた「NEW EDUCATION EXPO 2025」において、大阪大学大学院の石黒浩教授(基礎工学研究科)による特別講演「アバターと未来社会」が開催された。事前申し込みの段階で満員だった本講演の内容を、2回に分けて紹介する。今回は、人間型ロボットやアバターを研究/開発する目的、LLM(大規模言語モデル)が登場したことによるロボット/アバターへの影響と、これからのインターネットについて語った部分を紹介する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.