カラーE Ink搭載で高リフレッシュレートを実現した最新モデル「DASUNG13K」を試す:モバイルディスプレイの道(1/4 ページ)
DASUNG(ダスン)から、13.3型カラーE INKディスプレイ「DASUNG13K」が発売された。実機をチェックして分かったことをまとめた。
「DASUNG13K」は、E Ink電子ペーパーを採用した13.3型のモバイルディスプレイだ。2025年初めに紹介した「DASUNG133 REVO」の後継にあたるが、カラーとモノクロ、さらにWindowsとMac用とで4種類の製品をラインアップを用意している。
カラーE Inkがますます身近になってきたことを感じさせる今回のモデルだが、その実用性は気になるところだ。今回はWindows用のカラーE Inkモデル(DASUNG13KC-Win)について、国内代理店から機材を借用したので、レビューをお届けする。
従来モデルと同じ薄型ボディーにカラーE Inkを搭載
まずは基本的な仕様をざっと見ていこう。画面サイズは13.3型で、カラーE Inkを採用している。解像度は3200×2400ピクセル(300ppi)と、ワイド比率ではなく本に近い4:3のアスペクト比で表示のクオリティーも高い。37Hzというリフレッシュレートは、従来のモノクロモデルの40Hzには及ばないが、カラーE Inkとしては高い水準にある。
画面は非光沢で、フロントライトを備え、タッチ操作にも対応している。なお同時発売のモノクロモデルについては、フロントライトとタッチ操作には非対応であるなど、機能が異なっている。ちなみに視野角などの仕様は非公開だ。
設置方法は、カバー兼用スタンドを使って立てる方式と、添付の簡易スタンドを背面のネジ穴に差して立てる方法の2択となっている。後者について携帯性は高いものの、うっかり力が加わると付け根の部分を破損しかねず、また安定性もいまひとつなので、個人的にはお勧めしない。本製品はタッチパネルおよび画面横のボタンを押す場合に後方に力が加わるだけに、なおさらだ。
接続方法はHDMIもしくはUSB Type-Cの2択で、一般的なモバイルディスプレイと変わりない。本体にはイヤフォンジャックとスピーカーも内蔵するなど、音声出力系は充実している。画面横にある6つの操作ボタンの使い方については後述する。
重量は公称値で約710g、実測は691gと、500g未満が多い13.3型モデルの中ではやや重量がある。ボディーの素材がアルミであるためだと考えられるが、「E Ink=軽い」という一般的なイメージには遠い。また、カバー兼用スタンドを合わせると実測で1146gと、1kgの大台を超えてしまうので、持ち歩いての利用を想定している人は一考を要するだろう。
パッケージには、2つの接続方法に対応したケーブルと、前述のACアダプター、2種類のスタンドが付属する。ちなみに、ロットによっては付属するマグネットスクリューネジが製品の落下を引き起こす可能性があるとのことで、利用しないよう推奨されている。
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