エレコムの大型トラックボールが8年ぶりに帰還! 直径約52mmのボールを採用した「HUGE PLUS」という選択肢(1/2 ページ)
エレコムから、大小2シリーズのトラックボールが発表された。まずはモダン化した大型モデル「HUGE PLUS」をチェックしていく。
エレコムが、大型トラックボール「HUGE」(ヒュージ)シリーズの新モデル「HUGE PLUS」(ヒュージプラス)を発表した。11月下旬に発売予定で、想定実売価格は1万9800円となる。
HUGE PLUSは、2017年に発売された人気モデル「HUGE」の8年ぶりとなるリニューアルモデルで、直径約52mmの大玉ボールを採用した人差し指操作のトラックボールだ。筆者もかつてこのHUGEを愛用していたのだが、ある理由で使用を断念した過去がある。
今回、発売前に新モデルを試用する機会を得たので、HUGEから変更点や使い勝手を詳しく紹介していこう。
デザインは継承 細部をブラッシュアップ
HUGE PLUSの外観は、パッと見では従来モデルと大きな違いはない。ボールの色が赤→グレーになった程度の変更に見えるが、もちろん、細部ではいくつかの変更が行われている。
ちなみに、実測のボディーサイズは114(幅)×180(奥行き)×57(高さ)mmと大柄で、重量も実測で284.5gある。手のひらがやや大きい人がかぶせ持ちすると、スッポリ収まるサイズ感だ。
比較的大きな変更点としては、ボールの支持ユニットがベアリング方式に変更された。親指操作のトラックボール「IST」シリーズと同様の構造で、ボールの回転がより滑らかになり、特に大画面での操作性が向上している。
また、ISTシリーズと同様、支持ユニットの交換にも対応しており、別売とはなるが人工ルビータイプに変更することも可能だ。ISTシリーズでは、支持ユニットの取り外しツールが紛失しやすいという声が多かったようで、HUGE PLUSでは本体底面に収納できるようになっている。
接続方式の進化 最大3台まで切り替え可能に
接続方式も大きく変更された。従来のHUGEは専用レシーバーを使った2.4GHz帯の無線接続のみだったが、HUGE PLUSは2.4GHz帯の無線接続に加えて、BluetoothとUSB有線接続にも対応した。スイッチで接続方式を簡単に切り替えられるので、3台のデバイスでスムーズに利用できる。
切り替えスイッチの位置は、HUGEではDPIの変更スイッチとなっていた部分だ。代わりにHUGE PLUSでは、切り替えスイッチの手前に新たにDPI変更スイッチを設けている。500/1000/1500DPIを切り替えられる。なお、有線接続時には最大1000Hzに対応する。
乾電池式から充電式へ
HUGEでは単三形乾電池を使用していたが、HUGE PLUSはリチウムイオン電池を内蔵し、USBでの充電式に変更された。
背面には電池ボックスと同じ形状のフタがあり、内部にはレシーバーと取り外しツールを収納できるようになっている。また、近年はバッテリーの廃棄についても問題になっているが、HUGE PLUSはこの部分からバッテリーを安全に取り外せるようになっており、環境面にも抜かりがない。
操作感と使用感
その他のボタン配置に関してはHUGEから変更はなく、チルトホイール込みで10ボタンを備えている。このチルトホイールを除く7ボタンは、静音対応でクリック音はほとんど気にならない。
ボタンの設定は、PC向けの「エレコム マウスアシスタント」アプリで自由にカスタマイズが可能だ。
低反発素材のパームレストも広めになっており、別途リストレストなどを用意する必要がないのもありがたい。ただ、全体的にサイズが大きめなので、手が小さい人はボールに人差し指を載せながら親指で左クリックをするのは難しいかもしれない。
そういった場合は、マウスアシスタントで「進むボタン」を左クリックに割り当てるなどすれば楽に操作できるようになるはずだ。
実際の使用感だが、トラックボールに慣れている人なら問題なく操作できるだろう。ただ、ベアリング支持の大型ボールは動きが滑らかな反面、ややボールが擦れる音と感触が気になる。この点は好みによるところだが、気になる人は人工ルビーユニットに変えるのもいいだろう。
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