レビュー

Ryzen 7 PRO 6850Uを搭載したミニPC「GMKtec M7 Ultra」は買いか? M6 Ultraとの性能差を検証、OCuLinkによる拡張性が魅力(2/3 ページ)

GMKtecの新型ミニPC「M7 Ultra」をレビューする。一見控えめなスペックながら、最大の特徴は外部GPUを接続できる「OCuLink」の搭載だ。内蔵GPUとRTX 5060 Ti接続時のベンチマークを徹底比較し、ミニPCの限界を超える拡張性の魅力を探る。

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各種ベンチマークテストでM7 Ultraの実力をチェック!

 さて、今のままではM7 UltraとM6 Ultraの差が曖昧で、どちらを購入すれば自身の用途にマッチするかいまいちピンとこない。そこで各種ベンチマークテストを通して、M6 Ultraとの違いを詳しくチェックしてみよう。

 なお、今回手元に用意したM7 UltraとM6 Ultraの主なスペックは以下の通りだ。

  • M7 Ultra
    • CPU:AMD Ryzen 7 PRO 6850U
    • GPU:AMD Radeon 680M
    • メモリ:DDR5-4800 SODIMM 32GB(16GB×2)
    • ストレージ:NVMe SSD 1TB
  • M6 Ultra
    • CPU:AMD Ryzen 5 7640HS
    • GPU:AMD Radeon 760M
    • メモリ:DDR5-4800 SO-DIMM 16GB(8GB×2)
    • ストレージ:NVMe SSD 512GB

 M7 UltraはM6 Ultraと比べ、CPUのシリーズ自体は上位のRyzen 7シリーズが採用されているが、低電力版であったり、プロセッサアーキテクチャがZen4ではなくZen 3+であったりして、いくつかパフォーマンスに影響がありそうだ。実際のところはどうだろうか。

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Cinebench 2024

 まずは、3Dレンダリングによってプロセッサの性能をテストする「Cinebench 2024」を実行し、M7 Ultraの実力を測ってみた。結果は以下の通りだ。

  • マルチコア
    • M7 Ultra:727ポイント
    • M6 Ultra:685ポイント
  • シングルコア
    • M7 Ultra:90ポイント
    • M6 Ultra:104ポイント

 M7 Ultraは低電力版とはいえ8コア16スレッドのAMD Ryzen 7 PRO 6850Uを搭載していることもあり、マルチコアにおいてM6 Ultraに搭載されているAMD Ryzen 5 7640HS(6コア12スレッド)を上回る結果となった。

 ただし、シングルコアのスコアを確認すると、AMD Ryzen 7 PRO 6850Uの最大ブーストクロックが4.7GHz、ベースクロックが2.7GHzであるのに対し、AMD Ryzen 5 7640HSは最大ブーストクロックが5GHz、ベースクロックが4.3GHzと大きく差を広げていることもあり、シングルコア性能はM6 Ultraに軍配が上がった。


Cinebench 2024の結果

FF14、FF15ベンチマーク

 CPU性能で比較すると、あまり有意なスコア差が見えず、これだけではどちらを選べばよいか判断が下せない。そこで、内蔵GPUの性能差が顕著に表れる「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク(FF14ベンチマーク)」と、「FINAL FANTASY 15 WINDOWS EDITION BENCHMARK(FF15ベンチマーク)」の両方を実行し、内蔵GPUの性能差に着目して比較してみた。結果は以下の通りだ。

FF14ベンチマーク(フルHD 1920×1080ピクセル)

  • M7 Ultra
    • 標準品質(デスクトップPC):5384(普通)
    • 高品質(デスクトップPC):3882ポイント(設定変更を推奨)
    • 最高品質:3243ポイント(設定変更を推奨)
  • M6 Ultra
    • 標準品質(デスクトップPC):4774ポイント(普通)
    • 高品質(デスクトップPC):3355ポイント(設定変更を推奨)
    • 最高品質:2958ポイント(設定変更を推奨)

FF15ベンチマーク(フルHD 1920×1080ピクセル)

  • M7 Ultra
    • 軽量品質:3924ポイント(普通)
    • 標準品質:3193ポイント(普通)
    • 最高品質:2252ポイント(重い)
  • M6 Ultra
    • 軽量品質:3897ポイント(普通)
    • 標準品質:3012ポイント(普通)
    • 最高品質:2158ポイント(重い)

 こうして比較してみると思いの外、有意な差は得られず、どちらのマシンもゲーム内解像度をフルHD(1920×1080ピクセル)にして画質設定さえ落とせば、問題なくプレイできそうだ。

 当初の予測では「Ryzen 5 7640HSの方が世代としては新しいのだから、上位モデルの省電力版CPUであればスコアは勝るのではないか」と考えていたが、さすがに安直な予測だった。

 これまでの結果を踏まえると、AAAタイトルのゲームをプレイする予定がなく、内蔵GPUで十分こなせるゲームしかプレイしない人であれば、よりコストの低いM6 Ultraを選べばよさそうだ。


FF14/FF15ベンチマーク結果

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