レビュー

Insta360初ドローン「Antigravity A1」実機レポ 360度カメラが生む“空中を自由に見渡す”没入感とは?(1/3 ページ)

Insta360初のドローン「Antigravity A1」を実機レビュー。8K・360度カメラを搭載し、操縦者の顔の向きに連動する圧倒的没入感を実現。直感操作や後から構図を選べる利便性など、空撮の新境地を詳しく解説します。

 360度カメラ小型のアクションカメラなどのブランドとして知られるInsta360が、ドローン市場への初参入となる第1弾の製品として「Antigravity A1」を2025年12月に発売しました。

 同社ならではともいえる、世界初の360度カメラをドローン本体に搭載したことで、従来とは異なる新しい飛行体験をもたらすといいます。実際にどのような使用感なのか、さまざまなドローンの飛行経験がある筆者が、Antigravity A1の実機を飛ばしてチェックしてみました。


今回試した「Antigravity A1」

飛行体験は空撮用ドローンとも、FPVドローンとも一味違う

 ウクライナで続いている戦争で兵器としても使われるなど、今や一般に広く知られるようになったドローン。日本では2015年ごろから、写真や動画を空中から遠隔で撮影できるものとして主にホビー用途から普及し、今や農薬の散布、測量、さまざまなインフラの点検など、幅広い産業用途でも使われるようになっています。近年は夜空に光の点でさまざまな図柄を描くドローンショーも、新しいエンターテインメントとして知られています。

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Insta360が2025年12月に発売した“360度全景ドローン”の「Antigravity A1」

 一般の人が自分自身で飛ばすホビー用途では、風光明媚(ふうこうめいび)な景色を空から撮影する“空撮”用途のものがほとんどです。

 空中に浮かぶドローンを見ながら、ゲーム機のようなコントローラーで操縦します。機体のカメラで撮影する映像は、コントローラーに付いたディスプレイやコントローラーに装着したスマートフォンやタブレットで見られます。

 一方、機体を目視しながら飛ばすのではなく、機体からのカメラ映像をゴーグル型のディスプレイで見ながら飛ばす「FPVドローン」もあります。


ドローンからの映像を見るための「VISIONゴーグル」

Antigravity A1を飛行させるときには、VISIONゴーグルを頭に装着し、グリップ・モーション・コントローラーを握って操作する

 FPVとは「First Person View」(一人称視点)という意味で、操縦者がまるでドローンに乗っているような視点/感覚で操縦するというものです。“ドローンレース”として知られる競技や、ダイナミックで浮遊感のある映像の撮影では、このFPVドローンが使われています。

 Insta360がリリースしたAntigravity A1は、こうした空撮用ドローンとFPVドローンの両方のキャラクターを持ちながら、さらに今までにない“視点”を持ち合わせたドローンです。

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