エンスージアスト向けCPU「Core Ultra 200S Plus」登場 Eコア増量+メモリアクセス高速化+バイナリ最適化でパフォーマンス向上
Intelが、デスクトップPC向けの「Core Ultra 200Sプロセッサ」のリフレッシュ版を2製品発表した。Eコアを増量した上でダイ間通信の高速化を図り、バイナリ最適化ツールを導入することでゲーミングパフォーマンスの改善を図ったことが特徴だ。
Intelは3月11日(米国太平洋夏時間)、デスクトップPC向け新型CPU「Core Ultra 200S Plusプロセッサ」を発表した。米国では3月26日の発売を予定しており、リテールパッケージ版の想定価格は以下の通りとなる。
- Core Ultra 5 250K Plus:199ドル(約3万1500円)
- Core Ultra 7 270K Plus:299ドル(約4万7300円)
Core Ultra 200S Plusプロセッサの概要
Core Ultra 200S Plusプロセッサは、2024年10月に発表された「Core Ultra 200Sプロセッサ」(開発コード名:Arrow Lake-S)のアンロック版をリニューアルした製品だ。Intelによると“Plus”という名称は「エンスージアスト向けに押し進められた未来」を示しているという。
今回のCore Ultra 200S Plusプロセッサでは、具体的に以下の改良を行うことでパフォーマンスを改善した。
- Eコアを4基増量
- マルチコア/マルチスレッド処理の性能改善
- ダイ間通信クロックの900MHz向上
- CPUとメモリコントローラーとのリンク速度が向上
- システムの遅延が低減し、結果的にゲームのパフォーマンスも改善
- DDR5-7200メモリのサポート
- メモリのアクセス速度により、システム全体のパフォーマンスを改善
- Boost Overclocking Profileを併用することで、オーバークロックでDDR5-8000相当の動作にも対応
- 4R(4ランク)CUDIMMの先行サポート
- 従来の2R(2ランク)品と比べると、1枚当たりの容量を引き上げ可(最大128GB)
- マザーボード側の対応も必要
加えて、本CPUでは新たに「Intel Binary Optimization Tool」に対応する。その名の通り、ゲームプログラムのバイナリを“最適化”する機能で、過去世代を含む他のCPUに最適化されていたとしてもIPC(クロック当たりの実行命令数)を高められるとIntelは説明している。ただし、この最適化に対応するゲームは限定されるという。
新CPU,Core Ultra 200S/Core Ultra 200S Plusプロセッサ向けの「Intel 800シリーズ」チップセットを搭載するマザーボードは、さらに12製品が登場する予定だという。その中には、Core Ultra 200S Plusプロセッサとの組み合わせで4R CUDIMMを利用できるものも含まれるという
Intel Binary Optimization Toolの稼働イメージ。アプリが過去世代を含む他のCPUに最適化されていたとしても、Core Ultra 200S Plusプロセッサに最適な状態で実行できるようにすることでパフォーマンスの“底上げ”を行える
ラインアップ
先に挙げた通り、Core Ultra 200S Plusプロセッサは「Core Ultra 5 250K Plus」と「Core Ultra 7 270K Plus」の2製品のみとなる。いずれも、ベースCPUからEコアが4基増えている。
上位モデルの「Core Ultra 7 270K Plus」は、従来の同等品である「Core Ultra 7 265K」比で平均15%のゲーミングパフォーマンス向上を見込めるという(Binary Optimization Toolを適用できる場合)
下位モデルの「Core Ultra 5 250K Plus」は、従来の同等品である「Core Ultra 5 245K」比で平均13%のゲーミングパフォーマンス向上を見込めるという(Binary Optimization Toolを適用できる場合)
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