「MacBook Neo」は「イラスト制作」に使えるか? Appleが仕掛ける“価格の暴力”を考える:ある日のペン・ボード・ガジェット(2/4 ページ)
Appleの「MacBook Neo」は、MacBookシリーズの新たなエントリーモデルとして大きな話題を呼んでいます。ここでは、一般用途における快適性はもとより、メモリ負荷の大きいイラスト制作現場での実用性を、イラストレーターのrefeiaさんに試してもらいます。
一般的な使い心地は上々
既に評価は定まっているのでザッと書きますが、MacBook Neoの使用感は上々です。チャットアプリを常駐させ、ブラウザで複数のタブを開き、それ以外の一般的なアプリも使う、ぐらいの使い方では使用感が苦しい場面はほぼ起こらず、A18 Proのコア性能の高さもあってキビキビ動きます。
ディスプレイも同価格帯のWindowsノートPCより高解像度(2408×1506ピクセル)で明るく、低反射コーティングも施されています。スピーカーの音質もずっと良く、キーボードの感触もやや軽いながら上質で、トラックパッドの滑りや追従性も良いです。
MacBook上位モデルとの差を感じ取りやすいのは、ディスプレイの反射防止が上位機ほどでないことと、トラックパッドのクリックが感圧式でなくスイッチ式なことでしょうか。それでも、WindowsノートPCでこの価格帯だと、低反射コーティングが施されていない、トラックパッドも「ダイビングボード」型で、下の方しかちゃんと押せないモデルが多いので、MacBook Neoは余裕をもって上質だと思います。
「卵よりも物価の優等生」だったWindowsノートPC
また話はそれますが、割と最近まで、実用的なWindowsのノートPCがとても安かったです。「遅くないCPU・メインメモリ16GB・ストレージ512GB」で6万円台、のような状況がずっとずっと続いていました。見たこともない海外メーカーなどではなく、日本HPやレノボ・ジャパン、デル・テクノロジーズのような一流メーカーの製品がです。
それが最近のメモリ不足やらストレージ不足やらで、アッという間に10万円かそれ以上になってしまいました。
PCは長い計画で作るものでしょうし、狙ったわけでもないでしょうが、そういう状況に一瞬で差し込んでくるように見えるMacBook Neoには迫力を感じざるを得ません。実際、「Neoより質感はショボいけど、より実用的なスペックで6万円台」と言えた頃ならともかく、今の状況で勝負になるモデルはない気がしています。
イラスト用途での動作感をチェック
さて、せっかく自分の記事なので、イラスト用途の実用性もチェックしておきましょう。今回試すのはセルシス「CLIP STUDIO PAINT」のMac版です。
イラスト制作はレイヤーをたくさん扱わなければいけないためメインメモリ8GBとは相性が悪く、同時にCLIP STUDIO PAINTは少ないコアに負荷がかかるので、少コアでもコア単体の処理能力が高いiPhone用のSoCとは相性が良いはずです。
まず、液タブは当たり前に動きます。手元のワコム「Cintiq Pro 17」はUSB Type-C接続で動作します。
HDMI接続の液タブを使いたい場合は、一般的なUSBドックや、スマホ用のドックでOKです。本機にはThunderboltポートはないので、Mac用で一般的なThunderboltドックは動作しません。
現行のCintiq Proは4K(3840×2160ピクセル)でリフレッシュレート120Hzのディスプレイを搭載していますが、MacBook Neoのディスプレイ出力は60Hzまでなので、高いリフレッシュレートの恩恵は受けられません。
また、Windowsと違ってMacはタッチ操作にネイティブ対応していません。MacBook Neoに接続したCintiq Proでタッチ操作自体はできますが、Windowsほど滑らかではなく、使いやすいとも言えません。
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