「実は社長を狙ってました(笑)」──元日本MS幹部が語るグーグル・クラウドへ移籍した理由と「伸び代しかない」日本のAI市場の今後:IT産業のトレンドリーダーに聞く!(3/3 ページ)
2025年10月、日本マイクロソフトで20年間にわたり要職を歴任してきた三上智子氏が、グーグル・クラウド・ジャパンの代表に就任した。就任から半年が経過した今、彼女はなぜGoogle Cloudを選んだのかについて、率直に語ってもらった。
Google Cloudの強みとは?
―― Google Cloudの強みとは何だと考えていますか。
三上 私は圧倒的なテクノロジーの力を持っていることだと思っています。Googleは、月間延べ100億人が利用するクラウドサービスインフラを、停止することなく運用しています。これだけの強靱(きょうじん)なインフラを持っているのはGoogleの最大の強みです。
また、AIに関して、フルスタックでテクノロジーやサービスを提供しています。独自にチップを開発し、Geminiを提供し、アプリケーションレイヤーまでをカバーしており、将来に向けたロードマップも示しています。
あらゆるレイヤーが密接に連携していますから、例えば「Gemini 3」を開発し、それを発表した時点で自社のあらゆるサービスにこの技術を載せることができ、それによって、お客さまに対して最新テクノロジーをいち早く還元するだけでなく、コストメリットも生み出すことができます。垂直統合のメリットを生かすことができるポジションにいるのは、Google Cloudの強みです。
そして、オープンに対する姿勢もGoogle独自のものがあります。Geminiを例に挙げても、他社のクラウドでの利用を前提にした設計としています。ベンダーロックインを排除する考え方は、企業文化として浸透しています。
さらにエンジニアとの距離が近いということも、Googleならではの強みです。提供できる価値の広さと深さは、IT業界のなかでも群を抜いたものがあります。しかし、この強みをエンタープライズのお客さまに対して、しっかりとお伝えしていくという点では、まだ課題があると考えています。グーグル・クラウド・ジャパンにとって、大きな挑戦の1つです。
※近日公開予定の後編に続く。
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