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面倒なボルト数えも一瞬! 3D CADの対話型AI「Autodesk Assistant」の実力をレノボの超軽量ワークステーションで検証(1/4 ページ)

構造設計などで利用するCADアプリでも、AIの活用が進んでいる。それだけに、CADアプリを使うPCやワークステーションもそれなりのスペックが求められるようになった……が、どの程度であれば快適に利用できるのかを見つけるのは難しい。そこでお勧めしたいのが、レノボ・ジャパンの「ThinkPad P14s Gen 6 AMD」だ。

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 近年、製造業の3D CAD設計において「AI(人工知能)の活用」が大きなトレンドになっている。設計業務でAIを使う場合、秘匿すべき情報の処理はデバイス上で処理するのが望ましい……のだが、そうなると使うPC/ワークステーションはそれなりに高いスペックが必要だ。スペックが上がると値段も高くなり、逆に性能を持て余してしまう可能性もある。

 そのような悩みを払拭(ふっしょく)すべく、レノボ・ジャパンは先日、「Autodesk Assistant実演 × LenovoモバイルWS検証 ― AIで変わる設計業務と、実用レベルのパフォーマンスを体感 ―」と題するウェビナーを開催した。このウェビナーでは、最小構成の実売価格で20万円を切る14型モバイルワークステーション「ThinkPad P14s Gen 6 AMD」を使って、3D CADの世界的定番アプリ「Autodesk」に今後実装される予定の対話型AI「Autodesk Assistant」(現在はテクニカルプレビュー中)を使うというデモンストレーションが披露された。

 本ウェビナーには、レノボ・ジャパンから川端亮太朗氏(ワークステーション&クライアントAI事業部 Business Development Manager)と井関博幸氏(eコマース事業本部 SMB Demand Generation Manager)、そして特別ゲストとしてAutodesk公式インストラクターで、CADist(キャディスト)の千野貴弘CSO(最高戦略責任者)が登壇した。この記事では、3人によるウェビナーの“要点”をお伝えする。

 AIを活用した3D CAD業務を検討している人や、それを快適に動かすためのPC/ワークステーションを探している人は必見だ。


今回のウェビナーの登壇者。左から井関氏、千野氏、川端氏。

設計業務を一変させる対話型AI「Autodesk Assistant」

 汎用(はんよう)CADアプリ「AutoCAD」、クラウドベースのCAD/CAM/CAE/PCBアプリ「Autodesk Fusion」、製造業向け3D CADアプリ「Inventor」、BIM(建築モデリング)アプリ「Revit」など、Autodeskが提供する各種アプリの2027年バージョンには、対話型/エージェント型AIアシスタント「Autodesk Assistant」がテクノロジープレビュー版として実装されている。

 「これまでも、アシスタント機能はあるにはあったが、銀行で口座の作り方を教えてくれるような、『問い合わせに答える』チャットボット的なものだった。それが、対話型のエージェントアシスタントとしてパワーアップした」と千野氏は説明する。

 Autodesk Assistantでは、「ChatGPT」のようにプロンプト(自然言語)で指示を出すと、AIが3D CADモデルの情報を理解し、適切な「回答」「提案」を行う他、場合によっては実際にモデルの操作も代行してくれるという。


Autodesk製の主要アプリの最新版(2027年版)には、テクノロジープレビューとして「Autodesk Assistant」が実装されている

 プロンプトを理解して、必要な情報を集め、そしてモデルの操作を実行する――このような処理を行うには、それなりに高いスペックのPC/ワークステーションを使うことが望ましいと思われる。

 今回のウェビナーで千野氏が持参したのは、ThinkPad P14s Gen 6 AMDと、バックアップ用に持って来たというコンパクトデスクトップPC「ThinkStation P3 Tiny Gen 2」のエントリー構成だ。いずれも見た目は“スマート”で、AI処理をガンガン行えるようなイメージが湧かない。

 果たして、本当に動くのだろうか……?


今回の検証機であるThinkPad P14s Gen 6 AMDとThinkStation P3 Tiny Gen 2は、いずれも標準構成に近い。AI処理をガンガン行えるようなイメージは湧かないのだが、どうなのだろうか……?

面倒な「ボルトの数え上げ」を瞬時に実行!

 ウェビナーではまず、Inventor内のAutodesk Assistantを用いたデモンストレーションが行われた。先述の通り、Inventorは製造業向けの3D CADアプリで、業界では高いシェアを占めているという。

 今回、Inventorで扱うのは複雑な「ジェットエンジン」のモデリングデータだ。千野氏は「4929個のパーツで構成されていることが分かる」と、その複雑さに注意を促す。レベルでいうと「中の上」だ。

 中の上とはいえ、パーツ数が多いため処理の負荷はそれなりに大きい。ThinkPad P14s Gen 6 AMDはこれをしっかりと描画していた。ぐるぐる回しても、しっかりと付いてくる。


4929個のパーツから成る「中の上」規模のアセンブリを、ThinkPad P14s Gen 6 AMDは苦もなく動かす。拡大/縮小表示もお手のものだ

 とはいえ「ここまでのアセンブリを(通常業務で)扱うことはほとんどないだろう」と述べ、同じものを3つ組み合わせていたものから1モデルを抜き出した。「1600パーツであれば、視聴者の皆さんでも扱うことがあるのではないか」と語った。

 その上で、Autodesk Assistantを立ち上げた。Inventor 2027の場合、ヘルプアイコンの右側のアイコンをクリックすれば立ち上がる。Autodesk Assistantはテクノロジープレビューではあるものの、あくまでも今後“標準機能”として搭載されることの証左だ。


より多くのシーンで使う場合を想定し、3基を組み合わせたデータから1基のみを取り出してAutodesk Assistantを試した。Inventorの場合、アプリウィンドウ右上にあるアイコン(ヘルプアイコンの隣)からAutodesk Assistantを呼び出せる

 アイコンをクリックしてプロンプト入力欄が開くと、千野氏は「直径5mmの穴を数えてください」と入力した。するとAIが3Dモデル全体を解析し、アセンブリ内に存在するパーツ数と種類を3分未満で正確に回答した。

 回答前に「モデルには1642のコンポーネント(パーツ数)、73種類のユニークなパーツファイルが含まれており、各パーツを参照して確認する」という旨の文章が表示された。「それだけの数を全て確認するのは大変だろうな……」と想像していたのだが、3人がパーツの数え方などを会話しているうちに処理は終わってしまった

 井関氏が「Autodesk Assistantがない場合は、どのように数えていたのか」と問うと、千野氏は「手動で数える他ない」と回答した。結構面倒なことを、自動でやってくれているのだ。

 実は千野氏自身、過去の現場作業で「開いていてはいけない場所に穴のある状態」で成果物を納品してしまい、トラブルになりかけた苦い経験があるという。標準機能の「干渉解析」(アセンブリ内で部品同士が物理的に重なり合っている箇所の検出/特定を行うこと)では対応できない、個数や仕様の確認作業がAIによって瞬時かつ確実に行えるようになる意義は極めて大きい。

 AIが処理している間に、各パーツファイルの参照と確認を「実行中」という文字が表示されていく。千野氏は「考えているのはクラウドかもしれないが、ある程度の処理はローカルで行っているはず。なので、(そもそもCADソフトの動かない)家庭用PCでの実行は難しいし、並のワークステーションでも厳しいかもしれない」と感想を語っていた。


「直径5mmの穴を数えてください」というプロンプトを入力すると……

いろいろ処理を行い、最終的には表組みで回答してくれた

曖昧な指示でも正確な回答を得られる

 続けて、「ボルトの数量を数えてください」という、あいまいな指示を出すデモンストレーションを行った。

 プロンプトは具体的な方が期待通りの成果を得やすい傾向にあるが、あいまいであってもAIがパーツの形状や名前/規格の情報から“自律的に”判断し、結果「718本のボルト、500本のスクリュー、1310本のリベットがある」と“正確に”判別できた。


曖昧に「ボルトの数量を教えてください」と聞いたにもかかわらず、規格別に数量を示してくれた

提供:レノボ・ジャパン合同会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2026年6月30日

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