「Next GIGA」を見据えた動きはまだまだ続く! 1人1台の学習用PCだけでなく特別教室や校務で使うPCも展示多数:EDIX 東京 2026(3/3 ページ)
文部科学省が進める「Next GIGA」向けの端末調達は、2027~2028年度も一定数あることが見込まれる。それを受けて、各PCメーカーは「EDIX 東京 2026」において引き続き学習用端末の訴求を続けている。一方で、教職員が使うPCのアピールがやや強化される傾向にある。
日本HP:大判プリンタを含む自社製品を広範囲にアピール
日本HPのブースでは、ノートPCや小型スーパーコンピュータ、ビデオ会議システム、大判プリンタまで、幅広い自社製品のラインアップを“ソリューション”として展示していた。
文部科学省が新たに掲げた「N-E.X.T.ハイスクール構想」(※1)に適合する教室環境に関しては、教室を模したコーナーにおいてビデオ会議システム「HP Poly Studio X52」を中心とする展示を行っていた。
展示では東京ビッグサイトの同社ブースと日本HPの本社(東京都港区)を結び、遠隔授業を行っていた。Poly Studio X52の強みである「複数カメラ」「明瞭な音声」を来場者にアピールした格好だ。
(※1)「N-E.X.T.」は「New Education, New Excellence, New Transformation(新しい学び、新しい卓越性、新しい転換」の略で、端的にいうと学びの在り方、最先端を学ぶ高校の特色/魅力の向上、学ぶ機会の確保を進める政策となる
N-E.X.T.ハイスクール構想に基づく教室を模したブースでは、HP Poly Studio X52と「HP Poly Studio A2」(右下の会議用マイク/スピーカー)で高品質な遠隔授業のデモンストレーションを行っていた。明瞭に文字を読み取れるので、普通に板書も取れる
「DXハイスクール」の観点では、学習環境へのローカルAI導入というシナリオを提案していた。小型AIスーパーコンピュータ「HP ZGX Nano AI Station」や、GPU(グラフィックスカード)を最大4基搭載可能なワークステーション「HP Z8 G5 Workstation」を展示しており、パラメーターが多めのLLMをローカルで動かすデモンストレーションが注目を集めた。
「教室の学習環境の拡充」という観点では、児童/生徒向けのChromebookを中心に展示されていた。主に高校生を想定してか、Chromebookよりも高性能なChromebook Plusも展示されているのが印象的だった。教室に置けるプリンタとして、ランニングコストが低いことが魅力のインクジェットプリンタ「HP Smart Tank 7605」も展示されていた。
主に高校生向けの提案だと思われるが、Coreプロセッサ(シリーズ1)を搭載する「HP Elite 6 G2i Chromebook Plus」も展示されていた。本製品に付属する45W出力ACアダプターは、従来品よりもコンパクトだという
児童/生徒向けChromebookの主力となる、コンバーチブル式の11.6型2in1「HP Fortis Flip G1i 11 Notebook PC」は、Intel N150プロセッサを搭載し、メモリ容量は4GBまたは8GBから選べる
教職員の校務用PCとしては、最近発表されたばかりのキーボード型PC「HP EliteBoard G1a NextGen AI PC」など、いろいろな製品を並べて展示していた。
職員室の校務環境拡充に関しては、A3カラーレーザー複合機「HP Color Laser Jet Managed MFP E786dn」が展示されていた。この種の製品には珍しく、フロント部分のカラーバリエーションが豊富に用意されているため、職員室のインテリアなどに応じてカラーを選択できることが特徴だ。
大判プリンタに関しては、A0対応スキャナー内蔵大判プリンタ「HP DesignJet T850 MFP A0」が展示されていた。模造紙への印刷も可能であり、スキャナを内蔵しているため児童や生徒が描いた絵などをスキャンして印刷するといった使い方もできる。
校務用PCとして展示されていたのは、上段左から14型ノートPC「HP EliteBook X G2a 14 AI PC」、13型ノートPC「HP EliteBook 6 G1i 13」、14型ノートPC「HP EliteBook X G2i 14 AI PC」、下段左から14型ノートPC「HP EliteBook 8 G1i 14」、13型ノートPC「HP EliteBook 8 G1i 13」、そしてキーボード型の「HP EliteBoard G1a NextGen AI PC」だ
HP EliteBoard G1a NextGen AI PCの使用例。USB PD(Power Delivery)で電源供給できるディスプレイや電子黒板と組み合わせて使えば、別途電源を用意する必要はない
A3カラーレーザー複合機「HP Color Laser Jet Managed MFP E786dn」(左)と、A0対応スキャナ内蔵大判プリンタ「HP DesignJet T850 MFP A0」(右)。
関連記事
壊れにくい端末から校務の自動化、メタバース不登校支援まで! 教育現場の課題に応える最新ITソリューションを見てきた
Next GIGA(GIGAスクール構想の第2期)では、学習用デバイスのシェアに大きな変化が出ている。このことは、EDIX 東京 2026に出展したPCメーカーやプラットフォーマーのブースにも一定の“変化”を与えている。「端末」「AI」「ネットワーク」の3軸でGIGAスクール構想の第2期(Next GIGA)とDXハイスクールに向けた取り組みを見てみよう。Apple「The Lab」でハンズオン体験 「MacBook Neo」と「iPad」で進める4つの教育シナリオ
Appleが、日本最大級の教育IT見本市「EDIX」に初めてブースを構えた。そのメインは「The Lab」と呼ばれる体験セッションだ。どのようなセッションがあったのか紹介する。さつき、Google EDLA認証を取得した4K電子黒板
さつきは、同社製電子黒板「ミライタッチ」シリーズの新モデルを発表した。理系じゃないとダメ? 英語は話せないと困る? NVIDIA社員が人生相談に答える「女子中高生向けオフィスツアー」を開催
NVIDIAが先日、東京都内に在住する女子中学生/高校生を対象とするオフィスツアーを開催した。その模様をお伝えする。【訂正】ASUS、Intel N50を搭載したエントリー14型Chromebook
ASUS JAPANは、エントリー仕様の14型Chromebook「ASUS Chromebook CX14」シリーズの新モデルを発表した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.