スキャンして終わりじゃない! 紙のデータをAIで“使える”情報に変える新サービス「ScanSnap Cloud+」をPFUが提供開始(1/3 ページ)
PFUは7月14日、「ScanSnap Cloud+」をリリースした。これはスキャン時にScanSnap AI処理を施して、データを活用できるようにすることが目的のサブスクリプションサービスだ。加入者は、スマートフォンでのスキャンを容易にする「ScanSnap Camera」の全機能を利用できるようになる。
PFUは7月14日、同社製ドキュメントスキャナー「ScanSnap」関連のサービス「ScanSnap Cloud」(スキャンスナップ クラウド)の上位版となる、「ScanSnap Cloud+」(スキャンスナップクラウドプラス)と、スマートフォンのカメラを利用した「ScanSnap Camera」(スキャンスナップカメラ)を追加した。
これらは、PFU独自の「ScanSnap AI」を利用している。
両サービスの提供は始まっており、PCまたはスマートフォン向けユーティリティーアプリ「ScanSnap Home」のアップデートと対応するScanSnap本体のファームウェアアップデートが必要だ。
ここでは、サービス発表会の模様をお届けする。
AIをスキャン作業に取り入れる
ScanSnapのWi-Fi対応モデル購入者は、ScanSnapアカウント(無料アカウント)を作成して、Wi-Fi接続したScanSnap本体からPCを経由することなく任意のクラウドサービスへスキャンデータを振り分ける「ScanSnap Cloud」を利用できる。これにより、紙のデジタル化から活用までを一気通貫して行える形だ。
ScanSnap Cloud+は、ScanSnap Cloudに生成AI「ScanSnap AI」を融合させたサブスクリプションサービスとなる。
新サービス説明のために登壇したグローバル戦略統括部 商品企画部 マネージャー 三浦唯さんによれば、「ScanSnap Cloud+は情報を整え、どこにでも取り込める新しいスキャン体験だ」という。
その柱となるのが、ScanSnap AIとScanSnap Cameraだ。
これまでも、スキャンした紙の資料にOCRを施して検索可能なPDFデータを生成できたが、ScanSnap AIを活用すると、スキャンしてOCRで読み取れるようになったテキストデータをAIが読み込み、それに即したファイル名を付与する「AIファイル名生成」が行われる。
また、手書き文字でもOCRを施してテキストとして再利用しやすくなる。活字のOCR精度も向上し、検索や活用をしやすくする。
さらに作成したPDFにはリンクが付与され、クリックするだけで情報に応じたアプリケーションが開き、次のアクションへ移りやすくなる。例えば、日付があればカレンダーアプリが、住所情報があればマップが、QRコードやURLがあればWebブラウザが開くといった具合だ。
しかも、生成したリンク付きPDFをメールなどで共有すれば、受け取った相手もそのリンクを利用できる。
デモンストレーションでは、タイトル部分に画像背景が使われており、通常のOCRでは読み取れないような紙のチラシを、ScanSnap AIを使って読み込み、正しく内容を把握していること、また日付をクリックすればカレンダーが、住所をクリックすればマップが自動的に開くこと、さらに手書きの「18:00~懇親会」という文字も正確に読み取り、リンクを付与してカレンダーアプリと連携していることが示された。
三浦さんは、「これまでも、スキャンしたデータを適切なクラウドサービスへ直接送ることで情報整理をシームレスにしてきたが、ScanSnap Cloud+では、ScanSnap AI処理を施して紙の情報が動き出すという新しいPDF体験を実現する」と意気込んだ。
なお、ScanSnap Cloudはこれまで通りにWi-Fi接続対応のScanSnapシリーズ購入者へ無料で提供される。ScanSnap Cloud+は、MプランとLプランが用意される。SプランではScanSnap AIを利用したスキャンを最大100ページ、Mプランでは300ページ、Lプランでは600ページとなっており、それぞれ月額利用料は980円/1980円/2980円だ。
ScanSnap Cloud+加入者でも、スキャン時にこれまでのプロファイルを選択しておけば、ScanSnap AIのページ数を消費することなく適切なクラウドサービスへ振り分けたり、ローカルストレージに保存したりすることができる。
画像として残すことが目的の写真や、名刺管理サービスや会計ソフトなど、クラウドサービスそのものがAIサービスを提供している書類をスキャンする際は、オフにして節約すると良いだろう。
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