レビュー

キーボードの中にPCが丸ごとイン! HPが切り開く新ジャンル「キーボード内蔵PC」の使い勝手を徹底検証(1/4 ページ)

一見するとただのキーボードだが、その中身はCPUやメモリ、ストレージ、さらにはバッテリーまで内蔵した完全なPCだった――。日本HPから登場した「HP EliteBoard G1a Next Gen AI PC」の実機をレビューし、その性能や使い勝手、ハイブリッドワークにおける新たな可能性に迫る。

 1月に開催された「CES 2026」で話題となったキーボードPCが「HP EliteBoard G1a Next Gen AI PC」だ。

 日本HPから発売された本製品は、一見するとキーボードそのものだが、実はその中にCPU(内蔵GPU)、メモリ、ストレージ、バッテリーといったPCシステムが一式入っていて、単体でPCとして動作するという、これまでにない「キーボード一体型PC」となっている。

 実機を入手することができたので、内容を確認しつつ、性能や使い勝手をレポートしよう。

advertisement

HP EliteBoard G1a Next Gen AI PCは、一見単体のキーボードのように見えるボディーにCPU、メモリ、ストレージなど、画面以外のPCシステム一式を搭載したキーボード一体型PCだ

スッキリとした外観をチェック

 まずは外観だ。一見すると「ちょっと高級なテンキー付きのキーボード」という印象を受ける。底面や背面には通気口があるが、デザインの一部に自然に溶け込んでいる。若干重さはあるが、ゲーミング向けのメカニカルキーボードなど、キーボード単体製品にもこれ以上に大きく重い製品はあるので、言われなければ、これにPCシステムが入っているとは思わない。

 具体的なボディーのサイズは、約357.95(幅)×118.5(奥行き)×12.5~17.5(厚さ)mmで、重量は最小構成時で約768g(バッテリー内蔵モデルの場合)だ。

 画面は一体化されていないものの、USB Type-C対応のディスプレイが備え付けられている環境であれば、USB Type-Cケーブル1本で使うことができる。自宅とオフィス間や、オフィス内でも会議室や共用スペースを移動して使うなど、ノートPCと同様のアクティブな使い方が可能だ。


サイズ感は一般的なテンキー付きキーボードと同等だが、重量は最小構成時でも実測755g(公称値は約768g~/バッテリー内蔵モデルの場合)とズッシリとしている

裏面の通気口は、さりげなくデザインに取り入れられている

持ち運びに便利なスリーブケースが標準で付属する

2基のUSB Type-C端子などインタフェースは最小限

 インタフェースは、背面に2基のUSB Type-C端子がある。内側がUSB4(40Gbps)、外側がUSB 3.2 Gen 2(10Gbps)で、いずれもUSB Power Delivery(PD)での電源供給とディスプレイ出力(DisplayPort Alternate Mode)に対応する。通信機能として、Wi-Fi 7対応の無線LANと、Bluetooth 5.0を標準装備する。

 ボディーの頑丈さも十分で、米軍調達基準のMIL-STD-810Hに準拠した落下や振動など13項目のテストに加えて、12万時間を超えるHP独自のテストを実施し、信頼性を担保している。


前面にはマイクの穴がある

背面にUSB Type-C端子が2基ある。内側がUSB4(40Gbps)、外側がUSB 3.2 Gen 2(10Gbps)で、いずれもUSB Power Deliveryでの電源供給、ディスプレイ出力に対応する。

左側面に、盗難防止ワイヤーを取り付けるセキュリティロック・スロットがある

右側面。両側面とも下部にスピーカーを装備している。
       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.