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あえて“フラット”仕上げ――INNOCNが49型ウルトラワイド液晶「E49M1R」を発売 初回価格は約13.6万円(1/2 ページ)

中国のディスプレイメーカー「INNOCN」が、フラット仕上げの49型ウルトラワイド液晶ディスプレイを発表した。日本でも体験会を実施したので、主要なディスプレイ製品と併せて紹介する。

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 中国INNOCN(イノセン)は9月10日、LIFORK秋葉原II(東京都千代田区)においてディスプレイ製品のメディア向け体験会を開催した。

 イベントの“目玉”は、国内では初披露となる49型ウルトラワイド液晶ディスプレイ「E49M1R」だ。ウルトラワイド液晶ディスプレイというと、通常は湾曲のある「カーブパネル」を使うのだが、本製品はあえて“フラットな”パネルを使っていることが特徴だ。なぜ、湾曲(カーブ)パネルを使わなかったのか――中国から来日した担当者が説明した。

E49M1R
E49M1Rは49型のウルトラワイド液晶ディスプレイ……なのだが、写真からも分かる通り湾曲パネルを使っていないため、半端ない横長感がある。通常の直販価格は15万9999円だが、9月20日までは発売記念セールで2万4000円引きの13万5999円で購入可能だ

そもそも、INNOCNってどういう会社?

 体験会では、INNOCNのジンウェイ・リウ氏(グローバルマーケティングマネジャー)が同社や製品に関する説明を行った。

 INNOCNは、中国語の社名を「深セン市世紀創新顕示電子」(センはつちへんに川)という。その名の通り、中国の深セン市で2014年に生まれたディスプレイ専業メーカーで、リウ氏は「現在に至るまで、ディスプレイだけを作り続けてきた」と語る。

 従業員は約3000人(うちエンジニアが500人)で、取得特許は260件以上あり、中国国内に4カ所の生産拠点を持つという。ディスプレイの研究開発から金型の製造、製品の生産、販売まで自社で一貫して手掛けているのが強みだ。

 同社が日本に進出したのは2021年で、Amazon.co.jp上の公式ストアを通して販売を開始した。現在はプロフェッショナル向けに色再現性を高めた「4Kシリーズ」、業務効率の改善を重視したウルトラワイド「21:9シリーズ」「32:9シリーズ」、きめ細かい明暗制御が行えるMini LEDバックライト液晶を搭載する「Mini LEDシリーズ」の4シリーズを軸に商品展開しているという。

リウさん
INNOCNのジンウェイ・リウ氏(グローバルマーケティングマネジャー)

E49M1Rってどんなディスプレイ?

 今回の体験会の主役であるE49M1Rは、先述の通り49型のフラット液晶パネルを搭載する液晶ディスプレイで、先ほどのシリーズ分けでいうと「32:9シリーズ」に属する。

 液晶パネルはVA方式で、解像度は5120×1440ピクセル(アスペクト比32:9)となる。ちょうど27型のWQHD(2560×1440ピクセル)のディスプレイを2枚並べた場合と同じサイズと解像度を確保している。バックライトはMini LEDで、画面全体を1760の区画に分けて明暗制御を行える。

 INNOCNによると、E49M1Rは「49型のフラット型Mini LEDディスプレイ」としては世界初の製品だという。

 ディスプレイの最大輝度は通常時が450ニト、HDR表示時が1000ニトとなる。コントラスト比は3000:1だ。リフレッシュレートは最大165Hzで、表示同期技術「VESA AdaptiveSync」にも対応する。応答速度(Grey to Grey)は通常時で8ミリ秒、オーバードライブ時で2ミリ秒なので、ゲーミング用途にも利用できる。

Mini LEDバックライト
Mini LEDバックライトを採用することで、きめ細かい明暗表現を行える

なぜ“湾曲”じゃないのか?

 E49M1Rはフラット設計なのが特徴のウルトラワイドディスプレイだが、見方を変えると「なぜカーブパネルにしなかったのか?」という疑問が湧いてくる。

 この点についてINNOCNの担当者は「ウルトラワイドディスプレイは使いたいけれど、曲面パネルは困る」という声に応えたものだと説明した。

 同社は同じ49型のウルトラワイドディスプレイとして、「49C1R」(直販価格12万9900円)という製品も取りそろえているが、こちらは曲面パネルだ。

 曲面パネルは没入感に優れる一方で、直線が曲がって見えるというデメリットがある。特にCADや3D、デザインデータを扱う人にとって、制作物/作品が曲がって見えてしまうのは致命的だ。

 その点、E49M1Rはフラットパネルを採用することでこの課題を克服した。クリエイター/デザイナー/設計者にも適する商品に仕上がっている。

背面
E49M1Rの背面。フラットパネルを採用しているので、横長にスッと伸びているのが特徴だ。スタンドは昇降/チルト/スイベルに対応している

横長画面を生かした機能も搭載

 映像入力は、HDMI 2.1が2系統、DisplayPort 1.4が2系統で、最大4台の機器をつないでおける。USB 3.2 Gen 1(USB 5Gbps)ハブ機能も備えており、ディスプレイにつないだUSB機器をデバイス側から使うことも可能だ。

 ただし、KVM機能は備えていないため、本製品につないだ機器を複数デバイスで使い回す場合は、デバイスとつながるUSBケーブルをつなぎ替える必要がある。

 スピーカーは5W×2を内蔵し、周囲の明るさに合わせて表示を調整する光センサーも搭載している。

 WQHDディスプレイ2台分の画面空間を生かすべく、2台のPCの映像を左右に並べて表示する「PBP(ピクチャー・バイ・ピクチャー)」と、一方の映像を小窓で重ねる「PIP(ピクチャー・イン・ピクチャー)」にも対応している。

 付属のスタンドは約120mmの範囲で高さを変えられ、上下の角度調整(チルト)と左右の首振り(スイベル)にも対応する。背面は100×100mmのVESAマウントの取り付けに対応し、市販のディスプレイアームにも取り付けられる。

PIP/PBP
PIP/PBPで2台のPCの映像を1画面に同時表示できる
ポート類
E49M1Rの背面端子。左からUSB 3.2 Gen 1 Standard-A×2、USB 3.2 Gen 1 Standard-B、HDMI×2、DisplayPort×2、オーディオ出力が並ぶ

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