レビュー

Apple参入のうわさで沸く2026年 パイオニア・サムスンが魅せる「折りたたみスマホ」の現在地(4/4 ページ)

Apple初の折りたたみスマホ登場のうわさで、再び注目を集める2026年のスマートフォン市場。そのパイオニアであるサムスン電子が放つ第8世代の最新「Galaxy Z」シリーズを、林信行氏がチェックした。

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小さく持ち歩く楽しさを追求 より薄く軽くなった「Flip8」

 もう1つ、2020年から続くFlipにも触れておきたい。大きく開くFoldに対して、こちらのモデルが磨いているのは、小さく持ち歩く楽しさだ。縦折り型自体は他社にもあるが、スマホの形が似通う中で、サムスン電子がこの別の方向も育て続けていることは応援したい。


Flip8は、開いた状態ではほぼ普通のスマホと同じような感覚で使える。それを持ち歩き時に折りたたんで、小型化できるのが最大の魅力だ

 Flip8の重量は公称値で約180g(実測は183g)だ。前世代の約188gから軽くなり、開いた厚さは約6.5mmから約6.1mm、閉じた厚さも約13.7mmから約13.1mmへ薄くなった。

 外側の画面は前世代と同じ4.1型だが、初代では時刻や通知を確認する程度だった小さな画面が、今では写真やメッセージなどを扱える場所になっている。今回も閉じたまま使える機能を広げ、小さくたためるだけでなく、小さい姿のまま役立つ製品へと進化させた。

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Flip8のカバー画面。あまり見かけない小さいサイズの画面がかわいらしい。Flip8では、表示する情報をカスタマイズできたり動画の再生もできたりといろいろと進化をしている

 途中まで開いて机に置けば、自立するカメラにもなる。三脚なしで集合写真を撮り、外側の画面で構図を確かめながら背面カメラで自撮りする。半開きの本体をビデオカメラのように握る操作や、動画の水平を保つ機能も、形を撮影の楽しさにつなげる工夫だ。

 Flipシリーズは、カバー画面では写真の閲覧やメッセージのやり取りに加え、鏡代わりに身だしなみを確認する「ミラー」や、画面を飾って鏡越しの自撮りを楽しむ「フリップショット」といった機能が人気となっていたが、Flip8では、予定や天気などをまとめて知らせる「Now Brief」という機能が進化した。

 従来の自動で情報をまとめて表示する機能に加え、知りたいことを文章で入力したり、表示する情報を自分向けに調整したりできるようになった。

折りたたみiPhoneを迎え撃つ、8世代にわたる蓄積

 今回は、Galaxy Zシリーズの新世代折りたたみスマホ3モデルを使ってみた。

 もともと、他のスマホとは別の方向性を目指しているFlipは面白いと思っていたが、新たに出てきた「折りたたみスマホネイティブ」なサイズ設計のFold8は、さらに面白い。

 そしてもちろん、折りたたみでありながら厚さでも重さでも通常のスマホに迫るFold8 Ultraには、過去7世代にわたって試行錯誤を積み重ねてきたサムスン電子の技術の蓄積とすごさを感じる。そうした技術力が背景にあるからこそ、Fold8もブックスタイルの折りたたみスマホとして世界最軽量の約201gを達成している。

 もし、うわさ通りにAppleもこのサイズや画面設計でiPhoneを出してきたとして、Appleらしい作り込みの良さでいくつかの点ではこれらを上回ったとしても、全てのスペックで上回ることはできないだろう。

 特にサムスンのある程度の割り切りのおかげでできている、薄さと軽さはなかなか手強い(そして日々、じわじわと感じる魅力だ)。

 ちなみにAppleがFold8に似た「折りたたみネイティブ」サイズの折りたたみiPhoneを出してきた場合、それはこのサイズに最適化したソフトウェアやコンテンツも増えるということであり、それはそれで、サムスンが他の折りたたみスマホメーカーと差別化できる大きなアドバンテージとなることだろう。

 ただし、8世代の積み重ねがあるサムスンの技術力は伊達ではない。機会があれば、一度店頭などでどんな体験ができるのかを試してみて損はない製品だ。もしかしたら、あなたのスマホライフスタイルを激変させる1台になる可能性もある。


バリエーション豊かな最新Galaxy Zシリーズ
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