価格は約9万円に上昇、それでも“買い”か? DJIの360度カメラ「Osmo 360 II」を初代と比べて分かったこと:武者良太の我武者羅ガジェット道(4/4 ページ)
DJIの「Osmo 360 II」は、8K/60fps撮影や4K/240fpsスロー、前後独立露出制御を備えた360度カメラ「Osmo 360」の後継機です。2週間の試用で見えた進化と弱点、約9万円に上がった価格を踏まえた買い替え判断のポイントを紹介します。
AIスーパーナイト2.0は効果的だが高ISOの弊害も
夜間撮影向けの機能として搭載されたAIスーパーナイト2.0は、夜景撮影用のモードを使ったときに有効になるようです。秋葉原の万世橋の上で撮影してみましたが、いかがでしょうか。
出力されたデータから実際のISO感度は確認できませんでしたが、このモードではISO感度が最大51200まで上がります。そのため、撮影シーンによっては高感度ならではのノイズが目立ちがちです。明るさを稼ごうとゲインを持ち上げた結果、低照度の部分が破綻することもありました。
このように、明るくするための処理が、かえって暗部の描写を不安定にする場面があります。夜間撮影は画像処理の比重が大きいぶん、ソフトウェアのアップデートで改善する余地もありそうです。今後に期待したいところですが、夜景撮影を主な用途とする方は、この点を踏まえて検討してください。
スポットライトフォローは精度が高い
360度カメラの魅力は、撮影後に画角を決められることです。撮影時に構図を気にしなくても、後から主役を選べます。
そして「DJI Studio」などの編集アプリに搭載されているスポットライトフォローは、指定した被写体を自動で追いかけてくれる機能です。試したシーンでは全てトラッキングに成功し、追従が外れて手作業で直す場面もありませんでした。Vlogや自撮りをしたい方には、手放しでおすすめできます。
今から360度カメラを買うならおすすめ でも買い替えは急がなくていい
あらためて、Osmo 360 IIは扱いやすく、おすすめできる360度カメラです。明るい場所での8K/60fps撮影、逆光に効く前後独立露出制御、精度の高いスポットライトフォロー、自分で交換できるレンズなど、使ってこそ価値を感じられる進化がそろっています。いずれも数字上の変化以上に、撮影時の安心感や手間の軽減につながるものばかりです。これから360度カメラを選ぶ方にとって、有力な候補になるでしょう。
一方で、画質面の変化は劇的ではありません。「高フレームレートの映像がどうしても欲しい!」という方を除けば、従来モデルでも十分ではないか、と感じることもありました。そのため、初代Osmo 360を持っている方は、急いで買い替えなくても大丈夫です。また、勉強を兼ねて360度カメラを試したいという方にも、初代Osmo 360をおすすめしたいと考えています。
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