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» 2006年07月14日 00時00分 公開

2500ルーメンを実現したマルチユースプロジェクターの新スタンダード――BenQ「MP720p」

BenQのパーソナルDLPプロジェクター「MP」シリーズは、ベーシックな「MP610」、スタンダードな「MP620」、ハイスペックな「MP770」の3製品で構成され、幅広い層から人気を得てきた。今回登場した「MP720p」は、「MP620」の後継機種となる“新スタンダードモデル”だ。

[PR/ITmedia]
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 軽量・コンパクト、高コントラストというDLPプロジェクターならではの特徴を生かし、ビジネスプレゼンテーション用途で活躍してくれるばかりでなく、ホームシアターやホームエンターテイメントなどの、ホビーユースにもカジュアルに使えるBenQのMPシリーズ。その人気の要因は、全モデルにおいてコストパフォーマンスの高さを確保しつつ、各価格帯ごとで、必要な機能をバランスよく盛り込んでいる点にある。

 先陣を切ったSVGAモデル「MP610」、それに続き、満を持して登場したXGA解像度のスタンダードモデル「MP620」に加え、縦横台形補正機能も備えたハイスペックモデル「MP770」も先日リリースされたばかりだ。しかし、攻勢はこれにとどまらない。“新たなスタンダードモデル”となる「MP720p」が登場したのだ。

photo ポータブルな本体に、マルチユースに対応可能な実用性の高い機能を収めた、BenQのDLPプロジェクター「MP720p」。スペックは従来のスタンダードモデル「MP620」とほぼ同じだが、輝度が2500ANSIルーメンへと向上している

 この「MP720p」は、海外市場では「MP620」と同時期に発表された製品であり、いわば「MP620」の“双子の兄”、すなわち上位モデルにあたる。ただ、今回の国内市場投入に際しては、「MP620」の後継機種と位置づけられ、価格も「MP620」と同じく、10万円以下(BenQダイレクトの直販価格で9万9800円)に設定された。

 日本では、シリーズを通して安定した人気を得ているため、ある程度の需要を見込み、戦略的な価格が与えられたものと思われるが、いずれにせよ、購入する側にとってはありがたい措置である。しかも、「MP720p」の内容を考慮すれば、10万円以下という価格は、かなりお買い得な設定といえるのだ。

2500ANSIルーメンへの輝度向上は、明るい環境時にとりわけ効果を発揮

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 本体は一見して、「MP620」とまったく変わるところはない。サイズは291×94×234ミリ、質量は2.72キロという小型軽量で、外装は全面的に光沢のある黒、いわゆる、ピアノブラックで仕上げられている。

 パネルはDMDで、解像度はXGA(1024×768)、コントラスト比は2000:1。カラーホイールはR・G・B+白の4セグメントに、黄色セグメントを追加したBenQ独自の構成だ。また、カラー設定は、PC入力時は「最大輝度」「プレゼンテーション」「sRGB/フォト」「ゲーム」「ビデオ」の5種類、ビデオ入力時は「ムービー」「シネマ」「ゲーム」「フォト」の4種類のプリセットが用意されており、幅広い用途に対応できる。

photo メニュー画面の選択、入力信号の切替、縦方向の台形補正といった操作には本体上面に装備されたボタンか、付属のカードリモコンを利用する

 もちろん、1〜1.15倍の範囲でマニュアル操作が可能なズームレンズも搭載しており、たとえば100インチ程度の画面なら、投射距離を3.5〜4メートルの範囲内で自由に選べる。映像入力端子は豊富で、アナログRGB(D-sub15ピン。別売ケーブルでコンポーネント映像入力としても利用可)、デジタル接続も可能なDVI-I、Sビデオ、コンポジットビデオを装備している。

photo 1〜1.15倍の範囲で操作可能なマニュアルズームレンズを搭載。レンズカバーも標準で付属している
photo アナログRGB接続用のD-sub15ピン端子に加え、デジタルRGB接続対応のDVI-I端子も装備。もちろん、Sビデオ、コンポジットビデオの入力も可能だ

 つまり、性能面も従来とほぼ同じ内容というわけだが、唯一異なるのは、輝度が2500ANSIルーメンへと向上したこと。とはいえ、もともと「MP620」でも2200ANSIルーメンを確保していたわけで、部屋を暗くして鑑賞する場合には、見た目にそれほど大きな差が生じることはない。しかし、照明を明るめにした環境では、この300ルーメンの差がかなり効いてくるのだ。室内灯がスクリーンを照らしているような場合でも、画面上の文字がより判別しやすく、しかも、動作音は省電力モード時で28dB、通常時でも31dBと、輝度を向上しながら従来とまったく同じ低数値に抑えられている点にも注目したい。

 以前、「MP610」や「MP620」を紹介した際にも書いたとおり、「MP720p」へと至る同シリーズ製品では、あくまでもプロジェクターでありながら、PCモニタの代替として積極的に使いたくなるのが特徴といえる。それはビジネスプレゼンテーション用途のみならず、PCでのエンターテイメント体験をも含めてのことだ。つまり、市販DVDでの映画鑑賞や、録画したテレビ番組の視聴、さらに、急速に普及が拡大しつつあるオンライン動画の再生や、ゲームプレイまで、いつもPCで楽しんでいるものを大画面へ気軽に投影したい。

 こうした楽しみ方に適しているのは、前述のとおり、「低価格」「低騒音」を実現しているからこそのことだが、さらに「高輝度」という利点も大いに貢献している。ある程度、明るい環境でも実用的なレベルを確保していなければ、PCモニタの代替にはなりえないからだ。その意味では、従来モデルから一歩進んで、さらに輝度が向上した「MP720p」は、これまでにも増して、なんら気兼ねなく、ビジネス用途やエンターテイメント用途に駆使できる製品に仕上がっているといえるだろう。

 また、「MP720p」では「MP620」や「MP770」と同様に、近日発売予定のワイヤレスモジュール「LinkPro」がオプションとして提供される。このアダプタは要するに、IEEE802.11a/b/g対応の通信ユニット(およびアンテナ)とDVI-D端子出力端子を内蔵したもので、「MP720p」の背面に装着すれば、モバイルDLPプロジェクター「CP120」と同様に、ノートPC(Windows 2000/XP対応)などから無線LAN経由で映像を伝送可能になるわけだ。

photo ワイヤレスモジュール「LinkPro」

 BenQでは、「MP770」と「MP720p」という2機種を6月に発表したわけだが、実はその合間を縫うように、WVGA(854×480)解像度のDMDパネルを採用したホームプロジェクター「W100」もリリースしている。MPシリーズとほぼ同じ筐体を採用しつつ、DVD鑑賞をはじめするホームシアター用途に適したワイド画面を導入した製品で、これもまた、MPシリーズの仲間といっていい。もちろん、8万円以下という超低価格の、初代MPこと「MP610」も健在である。

 しかし、こうしたラインアップの広がりも、しっかりとした軸があって、初めて成り立つもの。つまり、中心となるスタンダードモデルが確固たる魅力を維持しているからこそ、バリエーションを求める声が上がり、それに応えて、ラインアップは広がっていく。そして「MP720p」は従来の「MP620」と同様に、MPシリーズの柱となるにふさわしい、他モデルの上を行く絶妙な機能バランスと、コストパフォーマンスの高さを有した“スタンダードモデル”といえるだろう。

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