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» 2006年09月13日 10時00分 公開

応答速度2msを実現した“Gaming”液晶ディスプレイ――BenQ「FP93GX」 (1/2)

3Dゲームや動画再生時の残像は液晶ディスプレイの避けて通れない宿命だ。BenQの19インチ液晶ディスプレイ「FP93GX」は、2msという応答速度を武器にその常識に挑戦する。

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液晶ディスプレイに求められる応答速度とは

BenQの19インチ液晶ディスプレイ「FP93GX」

 基本的に液晶ディスプレイは、静止画を見るためのデバイスである。少なくとも、黎明期においては、そのような位置付けだった。当時でもPCで動画を見る機会はあったが、ソース自体がそれほど高画質でなかったことや、CRTディスプレイが大半だったことから、液晶ディスプレイの応答性に言及されることは少なかった。

 ところが、動画データの画質が向上するとともに、液晶ディスプレイが普及するようになってからは、その応答速度の遅さが槍玉にあがってきた。静止画表示ではパキパキにシャープな表示だが、動画表示だとエッジが極端に鈍るのだから、不満の声が出るのは無理もない。それでも昨今は、応答性の向上が進み、映画のように漫然と画面を眺める程度であれば、それほど気にはならなくなった。

 ただ、ゲームのようにユーザーが操作し、しかも細部に意識を集中するとなると話は別だ。ことにFPS(First Person Shooting)ゲームなどでは、操作感覚と表示ズレによる3D酔いや、残像効果による眼精疲労が起きやすい。酔う/酔わない、残像の感じ方は個人差があるが、敏捷さが要求されるアクションやシューティングゲームで、体感できるほどのモタ付きがあってはプレイに支障が出るし、何より不快感がぬぐいがたい。ヘビーゲーマが液晶ディスプレイを避ける理由は、まさにこの点にある。さりとて、このご時世にCRTディスプレイを求めるのはなかなかに難しい。ゲームをプレイするにも遜色のない液晶ディスプレイが待たれていたのも、また事実である。

中間階調で2msと最速の応答速度を実現し3Dゲームに最適

AMAテクノロジーの採用で2ms(Gray to Gray)という高速な応答速度を実現している

 その意味でFP93GXは、まさに待望の製品と言えるだろう。応答時間は6msと標準クラスだが、AMAテクノロジーを導入することで、中間諧調(Gray to Gray)の応答時間を2ms(最速値)にまで短縮している。発売当初は言うまでもなく、現在に至っても最速のGTG速度を誇る。

 ただ、液晶ディスプレイはカタログスペックだけで量れない部分が多い。ことに残像の感じ方は個々人で異なるので、数値をそのまま鵜呑みにはできない。というわけで、早速、目視で確認を行った。まずはBenQのダウンロードページから応答速度確認用のスクリーンセーバーを入手して試したが、イエローバックとグリーンバックともエッジにブレのない先鋭な描写が行えた。気を良くして、シューティングやFPSゲーム、MPEG2の動画などを楽しんだが、こちらも非常に良好な反応を見せてくれた。わずかな残像はあるものの、液晶ディスプレイ特有のモタついたところが皆無のため、DVD-Videoの鑑賞やゲームプレイをしていてストレスを感じない。ゲーム向けとして売り出していることにも素直にうなづける。

 実際、ネットワーク対応3Dゲームを使うe-Sports(電子スポーツ)の世界大会「World Cyber Games 2006」の日本予選では、このFP93GXが“公認液晶モニタ”として全面的に導入されており、そのポテンシャルの高さがうかがえる(9月11日掲載の関連記事を参照)。

 ちなみにAMA機能はOSDメニューでオンとオフの切り替えが行える。実際にオフにしてFPSゲームをプレイしたところ、20分ほどで目に疲労感を覚えた。おすすめはしないが、AMA機能のありがたみをしみじみと噛み締められること請け合いだ。

AMA(Advanced Motion Accelerator)テクノロジーの歩み。ベンキューが常に世界最速クラスの応答速度を実現したきたのが分かる(画面=左)。同社は黒画面を挿入した次世代AMAの“AMA Z”を開発中だ。Electronic Sports(電子スポーツ)の世界大会World Cyber Games 2006では、FP93GXが日本予選の公認液晶モニタとして全面的に採用されている(画面=右)。競技はネットワーク対応の3Dゲームが使われるため、FP93GXの中間階調で2msという高応答速度が威力を発揮してくれる

基本性能は充実の仕上がりで狭額縁も好印象

 応答速度のことばかり書いてきたが、動画やゲームの表示には、輝度とコントラストも重要だ。この点においてもFP93GXは抜かりなく、輝度が300カンデラ/平方メートル、コントラストが700:1と十分な性能を備えている。動画用/ゲーム用などのプリセットモードこそないものの、前面のボタンから輝度/コントラストの調整メニューが直接呼び出せるので、使い勝手は悪くない。視野角については、TNパネルの特性上やや狭いが、個人が適正距離で使用する分には何ら問題ないレベルだ。ゲームや動画に限らず、汎用のディスプレイとしても、十分に活用できるだろう。

 ボディはショートネックのスタンドと、幅13ミリのナローベゼルのパネルユニットで構成される。スタンドはシンプルなだけあって、可動はチルトのみだが、ベースがコンパクトなため水平方向への調整は苦にならない。ケーブル類もスタンドの背面に束ねることができるので、回転の際に邪魔になることもない。また、背面にはVESAアームマウント規格に対応した設置穴(100×100ミリ)があり、別途フレキシブルアームを購入すればパネルの位置調整は格段に自由になる。

画面解像度は1280×1024ドットで、輝度は300カンデラ/平方メートル、コントラストは700:1のパネルを採用する(写真=左)。アナログRGB(D-Sub 15ピン)とDVI-Dの端子は背面に並ぶ(写真=右)。電源は内蔵されており、スタンドを外すとアームマウントを接続するためのネジ穴(100×100ミリのVESA規格準拠)が現れる

FP93GXの外観。すっきりとしたボディデザインが目を引く。USBハブ機能やスピーカなどを内蔵をしないシンプルなモデルである。なお、スタンド部の背面にケーブルを束ねるリングがある

OSDのボタンは前面右下にある(写真=左)。左からi.Key/Exit/左/右/Enter/電源ボタンで、左キーを押すと輝度調整、右キーを押すとコントラスト調整のメニューに直接アクセスできる。中央の写真はOSDのメイン画面で、日本語化が行われているのが分かる。右の写真ではAMA機能のオン/オフが可能だ

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