普段PCを使っていて、キーボードやマウスの細長いケーブルに悩まされている人は意外と多いのではないだろうか? そんなアナタに最適な製品が、あのサンワサプライから舞い降りた……。
PCにはいろいろな周辺機器があるけれど、人間が直接触るマン・マシン・インタフェースは重要だ。いくら性能がいいグラフィックスカードを搭載していてもディスプレイがぼやけていたら目を悪くしかねないし、いくらCPUが高速でもマウスとキーボードが使いにくかったら、PCを快適に使うことはできないからだ。
逆を言えば、高価なPCを買い換えるよりも、安価な周辺機器を買い換えるだけでPC周りの環境が劇的に改善できるかもしれない。ここで取り上げるサンワサプライのSKB-WL09SETシリーズは、ワイヤレス方式のキーボードとマウスのセットだ。人とPCをつなげる製品として、実力はいかほどのものだろうか。
改めて述べるまでもなく、ワイヤレスの利点はじゃまなケーブルから解放されることだ。マウスはすでにワイヤレスのものが数多く普及しているので、実際に使っている人も多いだろう。マウスを動かすときに、ケーブルが絡むストレスがないのは実にうれしい。ケーブル付きマウスを長い間使っていると、ケーブルのよじれやケーブルのよごれなどが気になって、操作性だけでなく見た目でもマイナスだ。
一方のキーボードはマウスほど動き回すものではないけれど、ワイヤレスのメリットは意外に大きい。ケーブルがあるとマウスと同様に何かとわずらわしいし、今では大画面のディスプレイなどに接続したPCをリビングにおいて、DVD-VideoやTVを見るという機会も増えて来た。このようなときに、ワイヤレスキーボードは「大きなリモコン」として、使うこともできるのだ。
また、キーボードは思いのほか設置面積が必要で、ただでさえ狭い机のうえで大きい顔をしているのが実情である。その点、ワイヤレスならば使い終わったら片付けることも簡単だ。加えて、キーボード自体が小型であれば、取り回しがよいのはもちろん、省スペースという観点でも望ましい。その点、本製品はただ単にワイヤレスなだけでなく、キーボードとマウスともに小ぶりで扱いやすいのがうれしい。
ワイヤレスにはいくつかの方式があるが、SKB-WL09SETシリーズは2.4GHz帯の電波をつかっている。従来多く使われていた27MHz帯では到達距離が1.5メートルほどなのだけれど、2.4GHz帯は10メートルの到達距離を誇る。到達距離が1.5メートルもあれば十分ではないかと思うかもしれないけれど、実際に使ってみるとそれよりも短い距離でもうまく動作しないことがあったりして、頭を悩ませた経験があるので、到達距離は少しでも長いほうがいい。
また、プレゼンテーションなどでPCを使うとき、会場によっては演者とPCが離れてしまうことがある。そのようなとき、今までだったらほかの人にスライド操作をしてもらわなければならなかったけれど、到達距離が10メートルもあるならば自分で操作することができるのだ。
それでは具体的に製品を見ていこう。キーボードは、テンキーのない89キーで、サイズは311(幅)×160(奥行き)×19.7(厚さ)ミリとかなり小型かつスリムだ。重さも約420グラム(電池含まず)と軽量である。厚さは20ミリ弱とかなり薄いのだけれど、構造はしっかりしているので、たわんだりすることはない。ひざのうえにキーボードを置いても問題なくキー入力ができる。
パンタグラフ式のキーを搭載しており、キーピッチは19ミリ、キーストロークはカタログ値で3ミリ±0.5ミリだ。ノギスで計測したところ約2.6ミリだった。キーの押し心地はかちっとしているので、頼りない感じはない。簡単に言えば一般的なノートPCのキーボード部分を取り外した形をしており、Windowsキーやコンテキストメニューキーも備えている。ワンタッチボタンやプログラマブルキーは持たず、シンプルな構成が好ましい。
電源は単四形乾電池2本で、付属のマンガン乾電池を入れて使っているが、1カ月たってもまだ電池はなくならなかった。ちなみに説明書によれば、アルカリ乾電池ならば1日8時間使用しても2カ月は持つとのこと。なお、マニュアルには何も書かれていないのでメーカー保証外になってしまうものの、試してみたところ1.2ボルトのニッケル水素充電池でも利用できた。
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提供:サンワサプライ株式会社
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2006年12月31日