ワイヤレスで小型のデキルやつ“ちょっといいな”が見つかるPC周辺機器特集(2/2 ページ)

» 2006年12月26日 17時00分 公開
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小ぶりで適度な重さを備えたマウス

 光学式マウスは、2ボタンとホイールという構成のごく標準的なマウスで、分解能は800カウント/インチだ。サイズは56(幅)×96(奥行き)×33(厚さ)ミリと小ぶりである。一般成人男性だと手の中にすっぽり収まる大きさだ。電池は単三形乾電池2本で、重量は付属のマンガン電池使用時で95グラム、ニッケル水素充電池だと115グラム程度になる。サイズの割にはずっしりくる感じで、操作感は良好だ。

 電池寿命はアルカリ乾電池使用時で連続使用32時間となっている。実際に使ってみるとだいたい2週間くらいで動かなくなるようだ。試してみたところ、キーボードと同じようにニッケル水素充電池でも動作した。なお、約1分間マウスを使わないでいると、自動的にスリープモードに入り、センサーの光も消える。ここでマウスボタンを押すと(マウスを動かしただけではダメ)、スリープから解除される仕様だ。もちろん、マウス底面に電源のオン/オフスイッチがあるので、持ち運ぶときに誤って電源が入って電池を消耗してしまい、いざというときに使えなくなるという心配も不要だ。

 読み取りは光学センサー方式である。通常は問題にならないのだけれど、あまりにつるつるしたところでマウスを使おうとするとマウスポインタが動かなくなる場合もある。今回はサンワサプライのマウスパッド「MPD-EC24W」を使ってみたが、これを使うと非常に快適に扱えた。光学式マウスとはいえ、マウスパッド選びは意外と重要だ。

奥行きは約10センチと小柄なマウスだ(写真=左)。単四形乾電池2本をマウス内に内蔵する(写真=右)

 USBメモリキーと同じくらいの大きさの受信部は、USBで供給される。これをPCのUSB端子に挿入すれば、すぐにキーボードもマウスも使えるようになる。同期を取るためのCONNECTボタンも用意されているけれど、初期出荷時ならばそれを押す必要はない。受信部には青色LEDランプがついていて、マウスやキーボードから信号を受け取る度にそれが光るのはキレイだ。細かいところだが、製品パッケージには約30センチの延長ケーブルが付属するのも気が利いている。

受信部のサイズは一般的なUSBメモリキーとほぼ同じサイズだ(写真=左)。マウスやキーボードの信号を受けると内蔵された青色LEDが光る(写真=右)

深夜のマンション(屋外)で到達距離を実測したところ……

 さて、実際に本製品を使ってみたところ、キー入力やマウス操作で遅延などは全く感じられない。もっともクリティカルな操作性が要求される3Dゲームでも、マウスやキーボードが原因でミスするということはなかった。PCが複数台あって、キーボードがいくつもあるなんて場合にも、使わないときはすぐに脇に置くことができるワイヤレスという形態は便利である。

 また、本製品の対応OSはWindows XP/2000/Me/98SE/98となっているのだけれど、手持ちのMacintoshに接続してみたところ、問題なく使えた。この場合だと、普通のWindowsキーボードをMacintoshにつないだときと同じように、WindowsキーがMacのCommandキーとなり、半角/全角キーは使えないので、日本語の入力はCommand+SPACEキーで切り替えることになる。もちろん、Intel MacでBoot Campを使ってWindowsを導入した場合でも、全く普通に使える。このあたりはメーカーのサポート対象外だが、WindowsとMacの両刀使いには見逃せないところだろう。

 最後にもう1つ、気になっていた到達距離を実測してみた。“ウサギ小屋”の室内では10メートルの距離はとれないので、マンションの廊下で深夜に試してみた。Photoshopを起動し、10メートル先からでも見えるような大きな文字あるいは筆を使いながら、だんだん離れていって、入力されなかったところまでの距離を測った(実際にやってみて分かったのだが、画面よりも受信部の青いLEDランプのほうが目立った)。その結果、キーボードは13.2メートルまで、マウスは17.5メートルまで普通に動作した。公称値の10メートルは実証されたわけだ。

「ワイヤレス」で「コンパクト」なデキルやつがアナタを解き放つ

 以上、さまざまな角度からSKB-WL09SETシリーズの実力を見てきたが、「ワイヤレス」で「コンパクト」というのは想像以上に重宝することがお分かりいただけただろうか。見た目はシンプルだが、光沢感のあるカラーリングやデザインも大きな魅力の1つだ。キーボードやマウスに大枚をはたくなんて……、と思っている人にこそ、まずはだまされたと思って試してほしい一品である。まさにPCと“ケーブルで縛られていた”ということを実感できること請け合いだ。

SKB-WL09SETシリーズの主なスペック
キーボード
キー数 日本語89キー
キースイッチ パンタグラフ方式
キーピッチ 約19ミリ
キーストローク 3.0±0.5ミリ
無線方式 RF2.4GHz(16チャンネル/65536ID)
使用乾電池 単四形乾電池2本
バッテリー寿命 1日8時間使用で約2カ月(アルカリ乾電池使用時)
サイズ W311×D160×H19.7ミリ
重量 約420グラム(電池含まず)
マウス
ボタン数 3ボタン(2ボタン+ホイール)
読み取り方式 光学センサー
分解能 800カウント/インチ
無線方式 RF2.4GHz(16チャンネル/65536ID)
使用乾電池 単四形乾電池2本
バッテリー寿命 連続使用32時間(アルカリ乾電池使用時)
サイズ W56×D96×H33ミリ
重量 約58グラム(電池含まず)
受信部
インタフェース USB 1.1準拠
無線方式 RF2.4GHz(16チャンネル/65536ID)
受信距離 約10メートル
対応OS Windows XP/2000/Me/98SE/98
希望小売価格 1万7640円(キーボードとマウス、受信部のセット)

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提供:サンワサプライ株式会社
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2006年12月31日