レクサスが選んだ“EIZOクオリティ”(前編)ユーザー事例(1/2 ページ)

レクサスを買うということは、高級車を1台、自宅のガレージに納めることではない。レクサスと暮らすライフスタイルを手にいれることだ――。富裕層に新たなライフスタイルを提案することで、大成功を収めたレクサス。そのレクサスディーラーの国内店舗には、EIZOの液晶ディスプレイが約1,400台導入されている。レクサスがEIZOを選んだ理由とは何か。

» 2007年03月27日 10時00分 公開
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紳士・淑女をもてなす空間

 ガラスと御影石を巧みに配した建物内に入れば、そこには明るく、それでいてシックな空間が広がっていた。

 外壁とは一転し、室内の床は白い大理石。大きなショーウィンドウからの自然光と、天井の白色照明がバランスよく融合し、主役であるクルマ達のラインを美しく照らし出す。あくまで控えめでさりげないが、そこには訪れる紳士・淑女をもてなすための緻密な計算と配慮が満ちている。

「レクサス星が丘店」の外観と店内。自然光の採光を考慮した大きなガラスウィンドウが外観上のデザインアクセントにもなっている

 これは「レクサス星が丘店」だけの演出ではない。日本には全部で160店舗のレクサスディーラーがあるが、それらすべてに共通した空間デザインだ。東京で別のレクサスディーラーに足を運んだこともある筆者は、レクサス星が丘店のドアをくぐった時、めまいにも似た既視感に襲われた。統一デザイン。それが全国規模で徹底されているということだ。

 これまでの日本車のディーラーはもとより、高級輸入車のディーラーだって、ここまで徹底した空間作りは行ってこなかっただろう。

 室内の雰囲気は節度ある高級感で統一されており、ひとつとして調和を乱すものはない。クルマを取り巻く空間すべてがまとまっているので、取って付けたような安っぽさがないのだ。

 さらに店内のエスカレーターを上がり、2階に足を運べば、白を基調にしたスペースでくつろぐことができる。奥にはレクサス各車が美しく佇み、エスプレッソマシンとレクサス星が丘店オリジナルの設備である酸素バーもある。

2階のスペースでオーナーの来訪を待つレクサス各車。大きなガラスウィンドウからの自然光が、表情豊かなレクサス各車のデザインや色合いを浮かび上がらせている
レクサス星が丘店オリジナル設備の酸素バー

 レクサスオーナー達はこのスペースで、愛車がサービスを受けている間、くつろいだ時間を過ごすことになる。

ライフスタイルとしてのレクサス、そしてデザイン

 レクサスを買うということは、高級車を1台、自宅のガレージに納めることではない。レクサスと暮らすライフスタイルを手にいれることだ――。1989年、アメリカで設立されたレクサスは、北米の富裕層に新たなライフスタイルを築き上げることで大成功を収めた。

 2005年、レクサスは最高の車、最高の販売・サービスを提供するというコンセプトで国内市場に打ってでた。レクサスIS、GS、SC、そしてLSとラインアップされた高級車はもちろん、それらと接するディーラーにも最高のクオリティが注ぎ込まれた。特に重視されたのが、クルマとの調和、そして全体の統一感である。

 レクサス各車のデザインは、「L-finesse(先鋭−精妙の美)」と呼ばれるテーマで統一されている。これは特定の形状やライン、シンボルを差すものではなく、レクサス全体として目指すべき方向性、哲学に近いものだ。レクサス各車を間近で見ると確かに感じる、静と動を巧みに織り上げた精妙の美は、威圧的な存在感や躍動感ばかりが強調された高級ドイツ車のわかりやすさとは一線を画したものだ。

 しかし、だからこそディーラーの空間デザインは重要になる。クルマの持つL-finesseを感じ取るには、レクサスを取り巻く空間に調和を乱す要素がひとつとしてあってはならないからだ。そこでレクサスディーラーの調度品の選定は、極めて厳しいチェックの下で行われたという。

 審美の対象になったのは、机や椅子ばかりではない。卓上の電話機、エスプレッソマシンといった機材までもが「空間デザイン上、好ましいか否か」が検討された。それら設備の中でも、空間デザインとの調和で選定が難しかったのが、コンサルティングデスクに置かれた液晶ディスプレイである。

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提供:株式会社 ナナオ
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2007年3月31日