ここではナナオの液晶ディスプレイに搭載された“目に優しい”機能を試してみたが、自分で手間をかければ、運用上ほかの方法でも目の疲れを軽減できそうだと考えるユーザーもいるのではないだろうか。
確かに、この記事をきっかけに現状の液晶ディスプレイの使い方を見直すだけでも、疲労は軽減できるかもしれないが、重要なのは必ずしもそこではない。本人がPC作業と疲れ目対策について、それほど深い知識を持っていなかったとしても、そしてハイエンドではない中堅どころのディスプレイであっても、きちんとメーカーが目の疲労について真剣に考えて解決策を実装している点が重要なのだ。
ほとんどの人は、ディスプレイの購入後にそれが疲れやすい設定なのかどうか、判断することなく使い続けている。こうした現状において家庭やオフィス環境で健康管理に配慮するならば、疲れ目対策の知識も大事だが、購入時の段階から疲れ目対策に有効なディスプレイをもっと積極的に検討してもよいのではないだろうか。
今回試用したSX2461Wは、ナナオの一般向けディスプレイの中ではハイグレードなモデルだ。さすがにプリセット状態での画質設定は安定しており、わずかな調整を加えることで十分な性能が引き出せた。標準的なディスプレイよりもワンランク上の表示環境が得られ、正しく使えば、目に余計な負担もかからない。
しかし、こうした疲れ目への取り組みはハイグレードなモデル以上に、エントリーユーザー向けや、オフィスに大量に導入される製品でこそ、その真価を発揮できるはずだ。今後、ナナオはハイエンドからバリューレンジの製品まで、疲れ目の軽減を強く意識したモデルのラインアップを、さらに充実させていくというから大いに期待したい。
すでに幅広い機種に高機能スタンドや明るさセンサを実装しているナナオだが、その考えがさらに低価格帯の製品にも徹底されることで、疲れ目に悩むオフィスワーカーをはじめとするすべてのユーザーの作業環境が少しでもよくなっていくことを願う。
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提供:株式会社ナナオ
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2009年3月31日