ナナオのワイド液晶ディスプレイの最新ラインアップから、この冬に注目したい22型以上のモデルをセレクトして紹介する。同時に掲載した「目的別の選び方ガイド記事」から各モデルの記事にジャンプできるので、併せて製品選びに活用してほしい。
4系統のAV入力と2系統のPC入力、1920×1200ドットの画面解像度を備えたマルチメディア対応の24.1型ワイド液晶ディスプレイ。2系統のHDMI入力とD4入力により、ハイビジョン対応のAV機器や最新ゲーム機との接続をこれ1台でまかなえる。
入力切り替えや画質調整などの操作は付属のリモコンで行えるため、操作性も抜群だ。PCの音声はUSBで入力し、HD2452Wが内蔵するUSBオーディオ機能で音声出力できる。2つのUSBアップストリームポートを持つため、2台のPCそれぞれの音声をUSBで入力できるのがよい。スピーカーは非搭載だが、映像入力と音声出力の切り替えが連動するAVセレクター機能は実に快適だ。
ゲーム機との接続もよく考えられている。コントローラーの入力から画面表示までのフレーム遅延を低減する「スルーモード」の搭載は、アクションゲームのファンにはたまらない機能だ。スケーリング機能も充実し、さまざまな入力解像度をドットバイドットやアスペクト比固定拡大できちんと表示できる。低解像度の映像を手ごろなサイズで表示できる2倍拡大モードや、PSP用の拡大モードを備えているのもありがたい。
AV入力には、ナナオの液晶テレビ「FORIS」で培った映像処理技術を投入し、映像表示に最適化された画質を実現しているのも大きなポイント。映画やアニメでよく使われる1080/24pの映像信号(1920×1080ドットで毎秒24フレーム)にも対応し、映像表示が滑らかで質感の再現性にも優れる。AV入力対応のワイド液晶ディスプレイとして、幅広いユーザーに安心しておすすめできる機能盛りだくさんの1台だ。
主なスペック | ||
---|---|---|
モデル名 | FlexScan HD2452W | |
ボディカラー | ブラック、チタニウムシルバー | |
画面サイズ | 24.1型ワイド | |
画面解像度 | 1920×1200ドット | |
駆動方式 | VA | |
最大表示色 | 約1677万色(約10億6433万色中) | |
色域 | 非公開 | |
内部多階調ガンマ補正 | 搭載(10ビットLUT) | |
デジタルユニフォミティ補正回路 | − | |
視野角 | 水平178度/垂直178度 | |
輝度 | 450カンデラ/平方メートル | |
コントラスト比 | 1000:1 | |
コントラスト拡張機能 | 搭載(有効時3000:1相当) | |
応答速度 | 黒→白→黒16ms/中間階調6ms | |
オーバードライブ回路 | 搭載 | |
PC入力端子 | DVI-D(HDCP対応)×1、D-Sub 15ピン×1 | |
AV入力端子 | HDMI×2、D4×1、S-Video×1/コンポジットビデオ(S-Video優先) | |
USB機能 | USB 2.0ハブ機能(アップストリーム×2、ダウンストリーム×2)、USBオーディオ機能×2 | |
拡大モード(PC入力時) | フルスクリーン、拡大(アスペクト比保持)、ノーマル(ドットバイドット)、2×ノーマル | |
拡大モード(AV入力時) | 4:3、レターボックス、16:9 | |
拡大モード(ゲーム映像入力時) | ポータブル、リアル、アスペクト4:3、アスペクト16:9、2×リアル、2×アスペクト4:3、2×アスペクト16:9 | |
色調整機能(PC入力時) | ブライトネス、コントラスト、黒レベル、色温度(14段階:4000〜10000Kまで500K単位、9300K)、ガンマ、色の濃さ、色合い、コントラスト拡張、輪郭補正、ゲイン | |
色調整機能(AV入力時) | ブライトネス、コントラスト、黒レベル、色温度(14段階:4000〜10000Kまで500K単位、9300K)、ガンマ、色の濃さ、色合い、コントラスト拡張、輪郭補正、ノイズフィルタ、I/P変換 | |
スタンド機構 | ArcSwing 2(昇降範囲:90ミリ/スイベル:左右各172度/チルト:上60度〜下5度) | |
画面の縦回転機構 | − | |
スピーカー | − | |
サイズ(幅×奥行き×高さ) | 566×230×363〜480ミリ | |
重量 | 約10.3キロ | |
EIZOダイレクト価格(税込) | 11万9800円 | |
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AV入力が不要で、PC環境でのみ映像やゲームを楽しみたいなら「FlexScan S2432W-H」か「FlexScan S2232W-E」をおすすめしたい。S2432W-Hは1920×1200ドット表示の24.1型ワイドパネル、S2232W-Eは1680×1050ドット表示の22型ワイドパネルを備えている。
いずれもVA方式の広色域パネル(NTSC比92%)を採用し、高輝度、高コントラスト、広視野角、そして色鮮やかな表示を実現。オーバードライブ回路によって、中間階調の応答速度も6msと速い。
表示品質の差はほとんどないため、フルHDの解像度と大画面にこだわるならS2432W-H、省スペース性と低価格を重視するならS2232W-Eを選ぶことになるだろう。ちなみにS2432W-HとS2232W-Eはスタンドが異なるが、いずれも可動範囲が広く不満はない。
下表の通り、スケーリング機能と画質調整機能も充実している。カラーマッチングツールの「EIZO EasyPIX」(以下、EasyPIX)にも対応しており、PC環境で映像やゲームを高品質で楽しめるだけでなく、それ以外の用途でも安定した高画質と使い勝手を提供してくれるワイド液晶ディスプレイだ。
主なスペック | |||
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モデル名 | FlexScan S2432W-H | FlexScan S2232W-E | |
ボディカラー | セレーングレイ、ブラック | セレーングレイ、ブラック | |
画面サイズ | 24.1型ワイド | 22型ワイド | |
画面解像度 | 1920×1200ドット | 1680×1050ドット | |
駆動方式 | VA | VA | |
最大表示色 | 約1677万色(約10億6433万色中) | 約1677万色(約10億6433万色中) | |
色域 | Adobe RGBカバー率:96%、NTSC比:92% | Adobe RGBカバー率:95%、NTSC比:92% | |
内部多階調ガンマ補正 | 搭載(10ビットLUT) | 搭載(10ビットLUT) | |
デジタルユニフォミティ補正回路 | − | − | |
視野角 | 水平178度/垂直178度 | 水平178度/垂直178度 | |
輝度 | 360カンデラ/平方メートル | 350カンデラ/平方メートル | |
コントラスト比 | 1000:1 | 1200:1 | |
コントラスト拡張機能 | − | − | |
応答速度 | 黒→白→黒16ms/中間階調6ms | 黒→白→黒12ms/中間階調6ms | |
オーバードライブ回路 | 搭載 | 搭載 | |
PC入力端子 | DVI-D(HDCP対応)×1、D-Sub 15ピン×1 | DVI-D(HDCP対応)×1、D-Sub 15ピン×1 | |
AV入力端子 | − | − | |
USB機能 | USB 2.0ハブ機能(アップストリーム×1、ダウンストリーム×2) | USB 2.0ハブ機能(アップストリーム×1、ダウンストリーム×2) | |
拡大モード | フルスクリーン、拡大(アスペクト比保持)、ノーマル(ドットバイドット) | フルスクリーン、拡大(アスペクト比保持)、ノーマル(ドットバイドット) | |
色調整機能 | 輝度、コントラスト、色温度(14段階:4000〜10000Kまで500K単位、9300K)、ガンマ調整、色の濃さ、色合い、ゲイン | 輝度、コントラスト、色温度(14段階:4000〜10000Kまで500K単位、9300K)、ガンマ調整、色の濃さ、色合い、ゲイン | |
スタンド機構 | ハイトアジャスタブルスタンド(昇降範囲:82ミリ/スイベル:左右各35度/チルト:上40度) | EZ-UPスタンド(昇降範囲:165ミリ/スイベル:左右各172度/チルト:上25度) | |
画面の縦回転機構 | 搭載 | 搭載 | |
スピーカー | 搭載 | 搭載 | |
サイズ(幅×奥行き×高さ) | 566×208.5×456〜538ミリ | 511×279.9〜307.5×351.5〜516.5ミリ | |
重量 | 約10.2キロ | 約11.4キロ | |
EIZOダイレクト価格(税込) | 9万4800円 | 6万2800円 | |
画面サイズは22型ワイドながら、解像度はクラス標準の1680×1050ドットではなく、ワンランク上の1920×1200ドットに対応した貴重な製品。24.1型ワイドモデルより省スペースで、しかも同等の解像度を実現できるのがウリだ。フルHD対応の液晶ディスプレイが欲しいが、24.1型ワイドモデルは少し大きいと感じているユーザーにベストマッチするだろう。
そのほかのスペックはFlexScan S2432W-H/S2232W-Eとほぼ共通だ。NTSC比92%という広色域のVA系パネルを採用し、高輝度、高コントラスト、広視野角を誇る。
オーバードライブ回路や最新の自動輝度調整機能「Auto EcoView」、3通りのスケーリング機能、詳細な画質調整機能など、機能面も申し分ない。カラーマッチングツールの「EasyPIX」にまで対応している。AV入力は不要だが、画質と機能は重視したいという高感度なユーザーに検討してほしいモデルだ。
主なスペック | ||
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モデル名 | FlexScan S2242W | |
ボディカラー | セレーングレイ、ブラック | |
画面サイズ | 22型ワイド | |
画面解像度 | 1920×1200ドット | |
駆動方式 | VA | |
最大表示色 | 約1677万色(約10億6433万色中) | |
色域 | Adobe RGBカバー率95%、NTSC比:92% | |
内部多階調ガンマ補正 | 搭載(10ビットLUT) | |
デジタルユニフォミティ補正回路 | − | |
視野角 | 水平178度/垂直178度 | |
輝度 | 350カンデラ/平方メートル | |
コントラスト比 | 1200:1 | |
コントラスト拡張機能 | − | |
応答速度 | 黒→白→黒12ms/中間階調6ms | |
オーバードライブ回路 | 搭載 | |
PC入力端子 | DVI-D(HDCP対応)×1、D-Sub 15ピン×1 | |
AV入力端子 | − | |
USB機能 | USB 2.0ハブ機能(アップストリーム×1、ダウンストリーム×2) | |
拡大モード | フルスクリーン、拡大(アスペクト比保持)、ノーマル(ドットバイドット) | |
色調整機能 | 輝度、コントラスト、色温度(14段階:4000〜10000Kまで500K単位、9300K)、ガンマ調整、色の濃さ、色合い、ゲイン | |
スタンド機構 | ハイトアジャスタブルスタンド(昇降範囲:82ミリ/スイベル:左右各35度/チルト:上40度) | |
画面の縦回転機構 | 搭載 | |
スピーカー | 搭載 | |
サイズ(幅×奥行き×高さ) | 511×208.5×439〜521ミリ | |
重量 | 約9.6キロ | |
EIZOダイレクト価格(税込) | 6万9800円 | |
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提供:株式会社ナナオ
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2009年3月31日