HPのフラッグシップモデル「e9000」シリーズで極上のPCライフを実現するやっぱCore i7で決まりだな(1/2 ページ)

日本HPの個人向けデスクトップPCに、Windows 7へ無償アップグレードできる新モデルが登場した。その最上位となる「HP Pavilion Desktop PC e9000」シリーズの圧倒的なパフォーマンスをチェックしよう。

» 2009年07月08日 12時00分 公開
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ハイビジョン時代を迎え、改めて注目が集まるミニタワー型デスクトップPC

Core i7を搭載した最上位モデル「HP Pavilion Desktop PC e9190jp/CT」

 PCの性能は年々進歩し、ノートPCも高性能になった。表計算やワープロ、Webブラウズといった“古典的”な作業を行うだけならば、安価なミニノートPCでも十分だ。しかし、その一方で、時代も少しずつ変わってきている。特にここ数年は大型の薄型テレビ、地上デジタル放送やBlu-ray、フルHD対応ビデオカメラといったハイビジョン関連機器が、コンシューマー分野にも急速に普及してきた。このハイビジョンのコンテンツをPCで扱い始めると、途端にPCのパフォーマンスやストレージ容量に対する要求が高くなってくる。

 パフォーマンスとストレージ容量を求めるならば、タワー型デスクトップPCにかなうものはない。ノートPCのような熱設計や物理的制約にシビアに縛られることがないため、ノートPCでは到達できないレベルの性能や広大なストレージを備えたシステムも比較的安価に実現できるのが魅力だ。ハイビジョンビデオカメラやデジタル一眼レフカメラの購入を機に、今持っているPCの性能に不満が出てきてタワー型デスクトップPCが気になってきたというユーザーもいるのではないだろうか。そんなユーザーに紹介したいのが、6月26日に日本ヒューレット・パッカード(HP)から発売されたばかりのミニタワー型デスクトップPC「HP Pavilion Desktop PC e9000シリーズ」だ。

東京生産ならではの信頼性と優れた性能を備えたHP Pavilion Desktop PC e9000

同社のデスクトップPCやワークステーションは、東京都昭島市にある工場で生産され、「東京生産。」のラベルが張られる

 日本HPのコンシューマー向けデスクトップPCは、この秋モデルからラインアップが再編され、ハイエンドのミニタワー型シリーズは従来のm9000シリーズからe9000シリーズへと生まれ変わった。「ID09」(アイディーオーナイン)と呼ばれる新しいデザインのケースを採用しているほか、インテルプラットフォームではCore i7搭載の「e9190jp」を筆頭に、Core 2 Quad搭載の「e9180jp」、AMDプラットフォームではPhenom II X4搭載の「e9160jp」と、搭載CPUの異なる3系統のモデルで展開される。

 3モデルに共通する特徴としては、タワー型ならではの高性能と拡張性はもちろん、BTOによるフルカスタマイズに対応する点が魅力だ。NVIDIAとAMDの最新GPUを搭載したグラフィックスカードやBlu-ray Discドライブ、ダブル地デジチューナー、最大4.5Tバイトの大容量ストレージなど、各パーツごとに豊富な選択肢が用意されており、無駄なコストをかけずに好みの構成のPCが手に入る。組み立ても東京の昭島工場で行われているので、信頼性も折り紙付きだ。それでいて、PCの世界No.1シェアを生かした世界規模の部品調達により、ホワイトボックスメーカーなどに対抗できる安さと、コストパフォーマンスの高さも兼ね備えている。

 なかでも性能ということであれば、インテルのCore i7を搭載する「HP Pavilion Desktop PC e9190jp/CT」がお勧めだ。インテルから6月に発表されたばかりの最新ラインアップに早くも対応しており、Core i7ならではのハイパフォーマンスを体感できるシステムとなっている。スペックはBTOメニューにそれぞれ複数の選択肢が用意されており、柔軟にカスタマイズできる。

 ベースモデルとしては、通常の「カスタムモデル」(同社直販のHP Directplusで8万9880円から)のほか、地上デジタル放送に対応したピクセラ製のダブルテレビチューナーを搭載した「ダブル地デジモデル」(HP Directplusで10万9830円から)、さらにゲーム向けのハイエンド構成として「ファイナルファンタジーXI 推奨認定モデル」(HP Directplusで22万9530円から)と、3種類が用意されている。

現行最速CPU「Core i7」の魅力とは?

 Core i7は、インテルのコンシューマー向けCPUラインアップの頂点に立つフラッグシップブランドだ。Core 2シリーズをさらに発展させた最新の内部設計(Nehalemアーキテクチャ)を採用しており、同じクアッドコアCPUであるCore 2 Quadをも大きく上回る、別格のパフォーマンスを誇る。電力効率に優れたCore 2シリーズをベースにしつつ、メモリコントローラの内蔵などCPU周辺部を中心に革新的な改良を施し、さらにHyper-Threading、Intel Turbo Boost Technologyといった高速化技術を導入しているのが特徴だ。2009年6月に最上位を更新するCore i7-975 Extreme Edition(3.33GHz)とCore i7-950(3.06GHz)が発表され、下位CPUのCore i7-920(2.66GHz)を加えた構成が現行のラインアップとなっている。本機ではBTOでいずれのCPUも選べる。

 Core i7最大の特徴といえるのが、メモリコントローラの内蔵だ。システムバスやチップセットを経由しないため低レイテンシでメモリにアクセスでき、高速メモリのパフォーマンスをフルに生かすことができる。しかも3組のDDR3 SDRAMに同時アクセスすることで性能を引き上げるトリプルチャネルアクセスに対応しており、最大メモリ帯域は25.6Gバイト/秒に上る。これはCore 2 Quad/Core 2 Duoで主流のDDR2-800デュアルチャネル(帯域12.8Gバイト/秒)の2倍に相当する。

 本機では6本のメモリスロットを装備したIntel X58 Expressチップセットを搭載したマザーボードを採用している。メモリにはDDR3 SDRAM(PC3-8500)を採用し、3Gバイトから最大12Gバイトまでの構成がBTOで選べる。いずれもメモリモジュールは3本1組で構成されており、Core i7のトリプルチャネルアクセス性能をフルに生かすことができる。

 なお、32ビット版のWindowsではメモリアドレスを4Gバイトまでしか管理できない。そのため、本機ではプリインストールOSの選択肢として、32ビット版Windows Vistaのほかに64ビット版のWindows Vistaも用意されている(6Gバイト以上のメモリ構成では64ビット版のみ)。エディションもHome Premium(SP1)とUltimate(SP1)が選べ、32ビット版ではさらにBusiness(SP1)も選択可能だ。また、こちらの記事(日本HP、Windows 7のアップグレード内容を発表)で触れているとおり、本機は次期OSのWindows 7への無償アップグレード対象モデルなのも心強い。

Core i7シリーズの最上位に位置するCore i7-975 Extreme Edition(3.33GHz)
メモリは3枚1組で搭載することによりCore i7トリプルチャネルアクセスに対応する
Intel X58 Expressチップセットを搭載したオリジナルのマザーボード

クリエイティブアプリケーションで大きな威力を発揮するHyper-Threading

大型のヒートシンクとケースファンで効率的に冷却を行う

 マルチスレッドに対応したアプリケーションで大きな威力を発揮するのがHyper-Threadingだ。かつてPentium 4に採用され、最近ではAtomにも搭載されているSMT(Simultaneous Multithreading=同時マルチスレッディング)技術だ。これはOSに対して1つのコアを2コア、つまり8コア相当の命令を取り込んで同時処理できる。8コア相当の性能とまではいかないが、トランジスタを大きく増やすことなく最大30%程度の性能アップを実現できる効率のよいパワーアップ手法だ。特に動画のエンコードやCGレンダリングなど、マルチコア/マルチスレッドに最適化されたアプリケーションなどでは絶大な威力を発揮する。

 またCore i7は、シングルスレッドのアプリケーションの実行中に一部のコアがアイドル状態になっているときなど、CPUが負荷状態で、かつ電流、電力、温度の状態に余裕がある場合にアクティブなコアを自動でオーバークロックする「Intel Turbo Boost Technology」という機能も持つ。オーバークロックという言葉からイレギュラーでリスクのある動作と誤解されがちだが、このIntel Turbo Boost Technologyはユーザーの自己責任で有効にするものではなく、標準で有効が前提になっている機能だ。CPUの状態はCPU内部のマイクロコントローラで常に監視されており、あくまでも電流、電力、温度の余裕の範囲内で自動で行われるためリスクはない。CPUの負荷が軽いときに動作クロックや電圧を下げて無駄な電力を省く省電力機能のEIST(Enhanced Intel SpeedStep Technology)と同じく、CPUの状態によって自動的に判断されるものだ。

 逆にいえば、システムの放熱能力に余裕がない場合はこのIntel Turbo Boost Technologyによるオーバークロックはされないということになる。特にこれから夏を迎え暑くなってくるとそういった事態も出てくるのだが、本機ではその心配はない。ヒートパイプを3本利用した高性能なCPUクーラーを採用するほか、ID09デザインを採用したオリジナルケースのエアフロー構造が効率的な冷却を可能にしており、Core i7のパフォーマンスをしっかり引き出せるようになっている。もちろんIntel Turbo Boost Technologyも標準で有効だ。

4コアでHyper-ThreadingをサポートするCore i7は、OSからは8コアのCPUとして認識される
CPU-Z 1.51の情報表示画面で動作を確認したところ。CINEBENCH R10実行中は、Intel Turbo Boost Technologyにより定格の3.33GHzよりも133MHzほど動作クロックが上昇しているのが分かる
こちらはアイドル時の画面で、EISTにより動作クロックが約1.6GHzまで下がっている

 次のページではストレージタンクを備えた本機の優れた拡張性、そしてパフォーマンステストで実力をチェックする。

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