Core i7を“ターボブースト”!──Intel P55プラットフォームのミニタワーPC、「Endeavor MR6500」の実力は?8万円台から始める“Lynnfield”(2/2 ページ)

» 2009年09月16日 10時00分 公開
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拡張性、メンテナンス性に優れたミニタワー型ボディ

 フロントパネルや本体デザインなどのボディ設計は、好評だった従来モデルの「MR6000」を継承する。179(幅)×396(奥行き)×368(高さ)ミリのほどよくコンパクトなミニタワー型ボディは、ホワイトとダークグレーを組み合わせたシンプルかつ上品なたたずまいである。どんなデスクまわりでもほどよく調和するだろう。

photophoto フロントパネルにマルチメモリカードリーダーやUSB 2.0×3、ヘッドホン出力/マイク入力端子が備わる(左)。サイドカバーにはCPU用とグラフィックスカード用、それぞれの通気口が設けてある。ハイエンドシステムでも冷却面での不安は少ないだろう

 内蔵ストレージベイは光学ドライブ用の5インチベイを2基、HDD用の3.5シャドウベイを3基設け、SDメモリーカード(SDHC対応)/メモリースティック/コンパクトフラッシュ/スマートメディア/マルチメディアカード対応のマルチメモリカードリーダーをフロントパネルに標準で搭載する。

 フロントパネルに、3基のUSB 2.0とヘッドホン出力/マイク入力を縦に配置する。端子の間隔が広くとられているので扱いやすく、大型のカバーが付いたUSBメモリなども干渉せずに無理なく使えるのがありがたい。また、USBポートはヘッドホン出力/マイク入力の間に、上2つ/下1つに分けて配置するため、PCを机上に置いても、足下に置いても、どちらでも扱いやすいのは大変印象がよい。

 内部は、背面の手回しネジを2本外すだけで容易にアクセスできる。ミニタワーボディながら、内部空間にかなり余裕があることにまず驚かされる。また、下段にある90度スイング機構付きHDDベイも大変便利だ。HDDの着脱が容易である以外にマザーボードのメモリスロットなどにもアクセスしやすく、そのメンテナンス性はかなり高いといえる。

photophoto サイドカバーは手回しネジで容易に外せる。ミニタワーボディながら内部スペースは広く、メンテナンスしやすい。特に、回転機構「HDDスウィングアクセス」付きのHDDベイが非常に便利だ

 エアフローの構造は、前面吸気/背面排気のオーソドックスかつシンプルなスタイルだ。前面の吸気口をボディの下部に用意することでほこりを吸いにくくするほか、前面に極力音をもらさない効果が期待できる。背面のファンは静圧に優れる35ミリ厚タイプを採用することで、低回転でも効果的な排気を可能にする。このほか、サイドカバーにもCPU用とグラフィックスカード用それぞれの通気口を設け、ハイエンドシステムでも冷却面での不安は少ないだろう。

ベンチマークテストで高性能を証明

ベンチマークテスト MR6500
PCMark05 PC Mark 11291
CPU 10719
Memory 10770
Graphics 14840
HDD 7983
3DMark06
(1280×1024ドット)
3DMarks 12955
SM2.0 4790
HDR/SM3.0 5491
CPU Score 5431
3DMark06
(1920×1280ドット/4xFSAA/8xAniso)
3DMarks 8143
SM2.0 3161
HDR/SM3.0 2924
CPU Score 5431
FINAL FANTASY XI
Official Benchmark 3
Low 9847
High 7659
CINEBENCH R10 1CPU 3757
xCPU 14549
PCMarkVantage 1.0.0 PCMarks 6969
Memories 5169
TV and Movies Suites 5171
Gaming Suites 8205
Music Suites 5913
Communication Suites 5724
Productivity Suites 5791
HDD Test Suites 4882

 さて、LGA1156対応のCore i7を搭載するMR6500は実際にどのくらい高速か、ベンチマークテストで検証してみよう。今回の評価機は、Core i7-870、4Gバイトのメインメモリ、1TバイトのHDD、Radeon HD 4850B、DVDスーパーマルチドライブ、Windows Vista Home Premium(SP1)という構成となる。

 まず、Windows Vistaのエクスペリエンスインデックスはオール5.9で、文句なし。続いてPCMark05のCPUスコアは10719。これはCore i7-975 Extreme Editionと比べても数%見劣るかどうかといった値だ。

photo Windows Vistaのエクスペリエンスインデックスは文句なしのオール5.9だ

 グラフィックスカードにRadeon HD 4850Bを選択したのでグラフィックス性能も相応に高く、PCMark05スコアは11000を超え、3DMark06スコアも12000超え。FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3もHIGHで7659、CINEBENCH R10の3DCGレンダリングテストは14549(xCPU)、Windows Vista環境におけるハイビジョンコンテンツの取り扱いを前提にした、いわゆる“重い”テスト内容のPCMarkVantageも総合スコアで6969、項目別でもHDD以外で5000超えなど、いずれのテストもハイレベルな値をマークした。

 簡単に言うと、Webサイト閲覧やメール利用はもちろん、オフィスアプリケーション、3Dゲーム、そしてハイビジョン動画のエンコードや編集、3Dレンダリングまで、どんな分野の作業もばっちり快適に使える性能を持っている。「Core i7ブランド」にふさわしい高性能を実証したといえる。

 さらに驚かされたのは、消費電力と静音性だ。電力測定器でシステム全体の消費電力を測定したところ、アイドル時で約47ワット、Webサイト上の動画再生中で約66ワット、さらに高負荷を与える3Dベンチマークテスト実行中のピーク電力でも約160ワットに留まり、これまでのLGA1366版Core i7では考えられないほど低い消費電力特性を示した。一般的なLGA1366版Core i7のシステムとおおざっぱに比較すると、消費電力はほぼ半分前後になっている計算だ。

 暗騒音30デシベル、室温27度の環境において、ボディ正面から20センチの距離で測定した騒音レベルは、アイドル時で36〜37デシベル前後。それは上記の各種ベンチマークテストを一巡するくらいの負荷をかけてもほとんど変わらなかった。連続して1〜2時間ほど負荷をかけ続けているとまれにファンの回転速度が上がり、騒音レベルも40デシベル程度まで上昇することはあったが、それでもその程度である。


  アイドル時 低負荷時(Web/YouTube再生) 高負荷時(CINEBENCH xCPU) 高負荷時(3DMark06/GT2)
消費電力 47ワット 66ワット 156ワット 160ワット
騒音
(暗騒音30デシベル、測定距離20センチ、室温27度)
36〜37デシベル 36〜37デシベル 36〜37デシベル 37〜38デシベル(まれに40デシベルほど)

新世代プラットフォームの魅力をあますことなく体感できる1台

photo  

 今回の評価機は、Intel P55チップセットマザーにCore i7-870、4Gバイトのメインメモリ、1TバイトのHDD、Radeon HD 4850B搭載グラフィックスカード、DVDスーパーマルチドライブ、Windows Vista Home Premium(SP1)という内容となる。Core i5-750を搭載するMR6500の基本構成例は8万8200円からと相当安価だが、今回の“かなりハイエンドクラス”な評価機構成でも15万円前後(送料、税込み 2009年10月16日17時まで実施する「ハイスペックがお得!」キャンペーン適用時。カスタマイズ構成が税込み10万5000円以上になる場合、1セットあたり“1万500円オフ”となる)で購入できる。ここまで圧倒的な性能を考えると、相当にリーズナブルといえる。従来はCPU1つだけで10万円ほど(初登場時)で販売されていたCore i7-975 Extreme Editionや、Core i7-950を搭載したシステムでしか得られなかったレベルの性能がこの価格帯で──と考えると画期的だろう。

 それだけではない。性能の高さに加えて、消費電力がずっと低いという魅力もある。インテルの最新プラットフォームの力はもちろんあるが、それをいち早く採用しつつ、省スペースかつ拡張性にも優れたミニタワー型ボディにまとめ、ハイレベルの静音性にもつなげているのはやはりMR6500ならではの大きな魅力だろう。速く、静かで、省電力。拡張性も十分あり、しかも安価。新世代プラットフォームの魅力をあますことなく実感できる1台として、幅広いユーザーに強くお勧めできる製品だ。


(おまけ)Windows 7のアップグレードもまったく問題なし

 さて、LynnfieldとMR6500に興味を持つユーザーは、当然、2009年10月22日に発売される「Windows 7」も気になるところだろう。エプソンダイレクトは、プリインストールOSにWindows Vistaを選択した場合、Windows 7の同等エディションへアップグレードできる「Windows 7優待アップグレードキャンペーン」(対象購入期間:2009年6月26日〜2010年1月31日)を実施している。“Windows 7 Ready”マシンとして「MR6500」を選ぶ──それは、正しい選択だ。

photophoto もちろん「Windows 7」もまったく不満もストレスなく、至ってサクサク動作する。Windows 7のエクスペリエンスインデックスは、HDD以外の項目で7点台と非常に優秀。評価機のHDDはシングルドライブ構成ということで、少し足を引っ張ってしまった格好か。より高いアクセス速度を望むなら、購入時に「RAID 0」構成をチョイスしてもよいだろう

 参考として、評価機の構成はそのままにWindows 7 Ultimate RTM版(64ビット)をインストールして、一部ベンチマークテストを実行した(なお、ドライバは基本的にすべてWindows 7標準で含まれるものを利用し、標準で動作しなかったネットワークドライバのみインテルの最新ドライバを利用している)。

 結果は、PCMarkVantageの総合スコアで約23%、CINEBENCH R10のxCPUでも約24%と大きな差が出た。CINEBENCH R10ではVistaでも32ビットから64ビットに変えるとこれに近い差が出ることもあるが、PCMarkVantageは差が出ても5〜10%というところで、ここまで大差は出にくい。ちなみに、Windows 7のエクスペリエンスインデックスはHDD以外で7.3〜7.5と高スコアを記録した。

 Windows 7は、Windows Vistaをベースに便利な新機能を追加するほか、起動プロセスの見直しやドライバモデルの改良などにより、Windows Vistaよりもかなり快適に利用できるようになっている。インテルのHyper-Threadingにも最適化されているとのことで、Hyper-Threadingに対応した新Core i7で、さらなるパフォーマンス向上も期待できるといえよう。


(参考テスト) PCMarkVantage 1.0.0
  MR6500+Vista 32ビット MR6500+7 64ビット
PCMark 6969 8598
Memories Suites 5169 6403
TV and Movies
Suites
5171 5699
Gaming Suites 8205 9483
Music Suites 5913 7321
Communication
Suites
5724 7141
Productivity
Suites
5791 7688
HDD Test
Suites
4882 4087

(参考テスト) CINEBENCH R10/Rendering
  MR6500+Vista 32ビット MR6500+7 64ビット
1CPU 3757 4800
xCPU 14549 18116


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