画質も機能も使い勝手も妥協しない!――“ワンランク上”の最新ワイド液晶ディスプレイを選ぶEIZOディスプレイ09-10年購入ガイド(1/3 ページ)

昨今はフルHD以上の高解像度に対応したワイド液晶ディスプレイが主流になりつつあり、EIZOも製品ラインアップを一層充実させている。そこで、この冬に液晶ディスプレイを購入するつもりならば、ぜひともチェックしておきたいEIZOの最新モデルを厳選して紹介しよう。

» 2009年12月17日 00時00分 公開
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ワンランク上の環境が得られるEIZOのワイド液晶ディスプレイ

 2009年後半はWindows 7やMac OS X 10.6 Snow Leopardといった待望の新OSがリリースされ、スペックアップしたPCへの買い替え需要が高まっている。また、HD対応の家庭用ゲーム機にキラータイトルが複数登場したり、2011年に地上アナログ放送の停波が迫る中でデジタル放送への移行やBlu-ray Discの普及が進んでいたりと、映像コンテンツのハイビジョン化は加速する一方だ。

 こうした中、液晶ディスプレイのトレンドは確実に「フルHD以上の高解像度」に向かっており、2009年はフルHD対応のワイド液晶ディスプレイが各社から大量投入されるとともに、価格も大幅に下がった1年となった。これから液晶ディスプレイを購入するならば、フルHD以上の高解像度モデルを最優先でチェックしたほうがいいだろう。

 特にEIZOの最新ラインアップは、エンターテインメント向けのモデル、グラフィックス向けのモデル、ビジネス向けのモデルなど、多様化するニーズに高い水準で応えてくれる機種がそろっているため、品質にこだわるユーザーにおすすめだ。昨今は液晶ディスプレイの値崩れが激しいが、そんな時代にあっても、EIZOは安易に低コスト指向に走らず、一貫して「高品質」を追求している。市場にあふれている価格重視のディスプレイとは、コンセプトも完成度も大きく違うのだ。

 今回は数あるEIZOのワイド液晶ディスプレイの中でも、とりわけ注目したい新モデルの「FlexScan EV2334W-T」と「FlexScan SX2262W」を中心に、これらと併せて検討したい製品も厳選して紹介しよう。ピックアップした製品は下の囲みにまとめた6製品で、それぞれの製品名をクリックすれば、該当する記事パートへ移動する。製品名の隣には想定するユーザー層を併記しているので、そちらも参照してほしい。

EIZOディスプレイ2009年〜2010年の注目モデル

「FlexScan EV2334W-T」――動画やゲームを重視しつつ、静止画もEcoもこだわりたい欲張り派へ

「FlexScan EV2333W-H」――ビジネスも視野に入れつつ、高品位でEcoなワイド液晶が欲しい人へ

「FlexScan SX2262W」――クリエイティブワーク用に画質、解像度、設置性も譲れない玄人へ

「FlexScan SX2462W」――大画面WUXGAの広色域環境を求める全クリエイター&デジカメ愛好家へ

「FlexScan S2242W-H」――WUXGAの快適な作業環境を実現できる手軽なモデルが欲しいユーザーへ

「EIZO EasyPIX」――EIZOディスプレイで簡単にカラーマッチングできる便利ツール

※製品名をクリックすると、該当する記事のパートに移動します


「FlexScan EV2334W-T」――動画やゲームを重視しつつ、静止画もEcoもこだわりたい欲張り派へ

動画やゲームに最適な2つの新機能を装備

「FlexScan EV2334W-T」

 PC向け液晶ディスプレイ市場では動画とゲーム表示の重要性が年々高まっており、これらをいかに高画質、快適に表示できるかが、製品を選ぶ上で大きなポイントになっている。かといって、常に動画やゲームばかり表示しているわけはなく、一般的なPC用途では静止画の表示品質も大切だ。こうした欲張りなニーズを満たしたいならば、23型フルHDモデルの新鋭機「FlexScan EV2334W-T」をおすすめしたい。

 最大の特徴は、動画とゲームの表示品質を高める2つの独自機能だ。1つめのPower Resolutionは、EIZO独自のチューニングによって、画像の解像感を強調する技術。低解像度から高解像度の映像まで、細かい部分の精細感がグッとアップする。単なるシャープネス処理とは異なり、ジャギーやノイズを抑えつつ、映像の細部をキッチリ描いて立体感を出すため、不自然さがなく、見栄えのよい画像補正が可能だ。

 Power Resolutionはゲームやアニメ映像で効果を発揮しやすい機能だが、動画共有サイトの映像やDVD、Blu-ray Disc、デジタル放送など、多彩な映像コンテンツで試してみる価値はある。強度は3段階に調整できるため、表示する映像に応じて最適な設定を選び出すことで、ワンランク上の映像体験が得られるだろう。また、Power Resolutionの処理はリアルタイムで行われ、映像遅延が発生しないことから、高度な反応速度を要求するゲームタイトルにも安心して使える。

「Power Resolution」の効果。左から1、2、3の設定で、数字が大きいほど強度が強くなる仕組みだ。各画像をクリックすると、画面全体を表示する

Power Resolutionをオフにした状態(写真=左)は、上の写真と見比べると、少しぼやけた感じに見える。左半分がPower Resolution 2の設定、右半分がオフの設定(写真=中央)。Power Resolutionの適用により、細部が描き込まれ、解像度が向上したような印象を受ける。Power Resolutionの強度はOSDメニューから3段階に設定可能だ(写真=右)

 2つめのPower Gammaは、ゲームに適した専用のガンマモードだ。コントラスト感を高めることで、立体感とメリハリ感を向上させる。ゲームの暗いシーンでは、暗部のグラフィックスが見づらくなることもあるが、単にガンマの設定を上げただけでは全体に白っぽくなってしまう。その点、Power Gammaであれば、崩れがちな明暗部の階調を保ちながら、コントラスト感があるゲーム向けのパキッとした力強い表示が得られる。ゲーマーのツボを心得た機能だが、好みによっては、実写系の映像で使ってもよいだろう。

「Power Gamma」をオンにした状態の表示(写真=左)と、オフにした状態の表示(写真=中央)。オンの状態ではコントラストが高まり、暗部の細かい部分も見やすくなっている。Power GammaはOSDメニューのガンマ調整の項目で設定できる(写真=右)

動画だけではなく、静止画の画質も良好

 プリセットの画質モード「FineContrast」も進化した。「Game」モードではPower Resolution(2の設定)とPower Gammaが自動的に有効となるほか、画質を映画鑑賞に最適化した「Cinema」モードも追加されている。そのほかのモードは、sRGB、Picture、Text、Customだ。

 静止画の画質も高いレベルにある。約1677万色フルカラーの8ビット表示に対応するのはもちろん、10ビットのルックアップテーブル(LUT)も持つ。約10億6433万色の中から最適な約1677万色をマッピングすることで、黒つぶれや白飛び、中間調の階調抜けがほとんどなく、スムーズにグラデーションが描ける。EIZOの液晶ディスプレイがウリとする階調性の優秀さは健在だ。

 広色域表示は行えないものの、sRGBモードの色再現性は高く、EIZO独自のカラーマッチングツール「EIZO EasyPIX」(詳しくは後述)にも対応しているため、パーソナルなレタッチ用途なども快適にこなせるだろう。

sRGBモードでカラーとモノクロのグラデーションを表示した例。明部から暗部まで階調が自然に表現されている

人感センサーによるオートマチックな省エネ機能も完備

 さらに、ビジネス向けモデルから搭載が始まった各種Eco機能(EcoView)も備えている。赤外線の人感センサーによる「EcoView Sense」は特に省電力効果が高く、画面の前からユーザーが離れたり、居眠りなどで動きがなくなると、自動的にパワーセーブモードに移行してくれる優れモノだ。画面の前にユーザーが戻るとパワーセーブから自動復帰し、誤動作はほとんどない。

 液晶ディスプレイとPCの電源が入っていても、PCを使っていない時間は意外と多いが、こまめに自動パワーセーブしてくれるEcoView Senseならば、手間いらずで省エネと電気代節約、CO2削減が図れる。そのほか、周囲の明るさに応じて画面輝度を自動調整する「Auto EcoView」機能、画面上のOSDで省電力の度合いをインジケータ表示する「EcoView Index」機能も装備する。

EcoView関係の設定は、ボタン1つで起動する専用メニューからまとめて行える(写真=左)。操作ボタンの左には「EcoView Sense」用の人感センサーを内蔵(写真=中央)。「EcoView Index」は省電力の度合いをインジケータ表示する機能だ(写真=右)

多彩な機能と高さ調整可能なスタンドを搭載

 最後に基本スペックを簡単にまとめておこう。液晶パネルはVA系で、画面サイズは23型ワイド、画面解像度は1920×1080ドットのフルHD対応だ。最大輝度は300カンデラ/平方メートル、コントラスト比は3000:1、応答速度は黒→白→黒が25ms、中間調が7ms(オーバードライブ搭載)となっている。オーバードライブは設定を変更でき、2段階に強度を変更できるのもポイントだ。

 フルHD解像度の画面は動画やゲームとの相性がよく、フルHD映像コンテンツを画面いっぱいにドットバイドットで表示できる。また、インターネットやオフィスアプリケーションといった一般的なPC用途でも1920×1080ドットの横に広い高解像度環境は快適に使えるだろう。

オーバードライブの強度も設定できる(写真=左)。低解像度の映像を入力した場合、フルスクリーン拡大、縦横比を維持したままでの拡大、ドットバイドットの3種類が選べる(写真=中央)。アスペクト比4:3のSD映像もこのように左右に黒帯を出した状態で正しく表示可能だ(写真=右)

 インタフェースはアナログ接続のD-Subとデジタル接続のDVI-D(HDCP対応)の2系統に加えて、HDMI端子の搭載が見どころだ。最新ゲーム機やBlu-ray DiscレコーダーなどのAV機器を接続できるうえ、PCとのHDMI接続もサポートしている。複数のAV機器やゲーム機を所有している場合は、HDMI切り替え機と併用すると便利だ。PC、ゲーム機、AV機器をまとめてEV2334W-Tに接続することで、日常の使い勝手が大幅に高まるに違いない。

HDMIを含む3系統入力に対応する(写真=左)。高さ、チルト、スイベルの調整が可能なTriStandを採用する(写真=中央/右)

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「FlexScan EV2333W-H」――ビジネスも視野に入れつつ、高品位でEcoなワイド液晶が欲しい人へ

「FlexScan EV2333W-H」

 EV2334W-Tとの比較対象として検討したいのが、同じく23型フルHDモデルの「FlexScan EV2333W-H」だ。基本的なスペックは共通化されており、8ビット対応の約1677万色フルカラーと10ビットのLUTを備えるため、階調表現はしっかりしている。

 EV2334W-Tとの主な違いは、HDMIの代わりにDisplayPortを搭載すること、Power ResolutionとPower Gammaに対応しないことなどだ。とはいえ、中間調の応答速度が7msというオーバードライブ回路を搭載しているため、動画やゲームの基本的な表示能力には問題がない。

 EV2334W-Tに勝っているのはスタンドの機能だ。EV2333W-Hのスタンド「FlexStand」は高さ調節の幅が大きく、画面の縦位置表示もサポートする。アスペクト比9:16と縦に長い画面はWebブラウズや縦位置で撮影した写真データの表示、文書作成などで重宝するに違いない。

 以上から、EV2333W-Hは、動画やゲームより静止画の画質と使い勝手を重視するユーザー向けといえる。省電力機能のEcoView Sense/Auto EcoView/EcoView Indexの搭載や、スタンドの縦回転機能もあり、オフィスで上質なディスプレイを使いたいユーザーにも適している。

視野角が広いVAパネルにより、縦画面表示でも画面の上端と下端で色が崩れることはない(写真=左)。可動範囲が広く、利用状況に合わせて画面の位置を細かく変えられるFlexStandは、ユーザーの疲労軽減にも一役買ってくれる(写真=中央)。インタフェースはDisplayPortを含む3系統と充実している(写真=右)

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FlexScan EV2334W-T/EV2333W-Hの主なスペック
製品名 FlexScan EV2334W-T FlexScan EV2333W-H
ボディカラー ブラック ブラック、セレーングレー
画面サイズ 23型ワイド(58センチ) 23型ワイド(58センチ)
画面解像度 1920×1080ドット 1920×1080ドット
液晶パネル種類 VA VA
最大表示色 約1677万色:8ビット対応 約1677万色:8ビット対応
内部演算処理/ガンマ補正 約10億6433万色中/10ビットLUT 約10億6433万色中/10ビットLUT
広色域表示
デジタルユニフォミティ補正回路
温度センシング・輝度変化に伴う色度補正
輝度ドリフト補正・輝度自動制御
コントラスト拡張・輪郭補正
オーバードライブ回路
FineContrast Text、Picture、CinemaGame、sRGB、Custom Text、Picture、Movie、sRGB、Custom
Auto FineContrast
拡大モード(スケーリング) フルスクリーン、拡大、ノーマル、自動 フルスクリーン、拡大、ノーマル
Power Resolution
Power Gamma
EcoView Sense
Auto EcoView
EcoView Index
EIZO EasyPIX
EIZO ScreenSlicer
UniColor Pro
視野角 上下178度/左右178度 上下178度/左右178度
輝度 300カンデラ/平方メートル 300カンデラ/平方メートル
コントラスト比 3000:1 3000:1
応答速度:黒→白→黒 25ms 25ms
応答速度:中間階調域 7ms 7ms
映像入力 DVI-D(HDCP対応)×1、HDMI×1、D-Sub×1 DVI-D(HDCP対応)×1、DisplayPort×1、D-Sub×1
音声入力 ステレオミニ×1 ステレオミニ×1
音声出力 ヘッドフォン×1 ヘッドフォン×1
スピーカー 350ミリワット 350ミリワット
USB機能
スタンド機構 TriStand(昇降:60ミリ/チルト:上25度/スイベル:左右各172度) FlexStand(昇降:171.3ミリ/チルト:上30度/スイベル:左右各172度)
縦位置表示 ○(右回り90度)
サイズ(幅×奥行き×高さ) 547×200×382〜442ミリ 547×221〜236×346.5〜517.8ミリ
重量 約5.5キロ 約7.1キロ
EIZOダイレクト価格(税込) 4万9800円 5万4800円

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提供:株式会社ナナオ
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2010年3月31日