2010年ホームプリンタの決定打が早くも登場か!?――「PIXUS MG6130」の衝撃黒鏡面ボディ+新UI+6色W黒(ダブクロ)インクで大きく進化(2/3 ページ)

» 2010年08月30日 17時00分 公開
[ITmedia]
PR

ユーザー体験の質を変える新UI「インテリジェントタッチシステム」

指で軽く触れて操作できる静電センサー式のユーザーインタフェース「インテリジェントタッチシステム」を採用

 ボディデザインの進化とともに、操作パネルも世代交代した。2006年から採用し続けてきたホイール型インタフェースの「Easy-Scroll Wheel」に別れを告げ、新設計の静電センサー式インタフェースである「インテリジェントタッチシステム」に切り替えている。

 「インテリジェント」の名が付いているだけあって、MG6130の操作パネルは単に静電センサーのボタンを並べたものではない。各ボタンは天面でブラックアウトしていて普段は見えず、メニュー操作に応じて必要なボタンだけがLEDで浮かび上がる仕組みになっている。

 光るボタンが操作をナビゲートしてくれるので、初心者でも迷わず扱えるだろう。タッチ時には「ピッ」と電子音が鳴るので、押し間違えがないか直感的に分かるのも気が利いている(消音の設定も可)。操作パネルには静電センサー式のホイールを搭載しており、従来機種から乗り換えた場合、同じようにクルクルと円をなぞってメニュー選択を行うことも可能なので、違和感がないだろう。円の内側にある上下ボタンを押せば、より素早くメニューを操作できる。

 操作パネルのセンサーは静電式なので、感圧式に比べて軽いタッチ操作で高速に反応するのもポイントだ。この静電式センサーはデザイン面にも一役買っており、平らで硬い外装と、ボタンと天面が継ぎ目なくつながった外観、透過率の高いLED発光を実現している。

 また、電源を入れると、液晶モニタにフワッとメニュー画面が浮かび上がり、フラットな天面にLEDが点灯してボタンが現れるという演出を楽しめるのも心憎い。逆に、電源を切って液晶とLEDが消灯した状態では、電源ボタンとホイール部の凹凸がわずかに残るだけで、天面と操作パネルがシームレスにつながり、フラットな黒鏡面が際立つ。こうしたデザインと操作性の一体感は、ユーザーの体験をより上質なものにしてくれる。

MG6130の「インテリジェントタッチシステム」は、天面にタッチするだけで操作できる静電センサー式ボタンが埋め込まれており、電源ボタンとホイールの凹凸があるほかは、ボタンと外装がシームレスにつながっている(写真=左)。MP640の「Easy-Scroll Wheel」では、液晶モニタを開くと、プッシュボタンとホイールで構成された操作パネルが現れる(写真=右)

インテリジェントタッチシステムでは選択中のメニューに応じて、押すことができるボタンだけがLEDで点灯する。起動直後は液晶モニタ直下にある3つのボタンと、上下ボタン/ホイールのみが点灯しているので、迷わず操作が行える(写真=左)。上下ボタンを押すか、ホイールをなぞると、メニューの内容が切り替わる。カラーコピー時では、このようにモノクロやカラーのコピーを実行するボタンや、直前の画面に戻る矢印ボタン、スタート画面に戻るホームボタン、枚数指定の+/−ボタンが点灯する(写真=右)

 カラー液晶モニタのサイズはMP640と同じ3.0型だが、一目見て内容がイメージしやすい写実的なアイコンを採用し、目的の機能に最短でアクセスできる新設計のUIを搭載することで、視認性と操作性をともに向上させている。コピー、ダイレクトフォトプリント、スキャンといったよく使う機能は、最短2ステップで操作が完了する手軽さだ。レスポンスも良好で、タッチ操作に対してメニューが即座に切り替わるため、使い心地がよい。

MG6130の液晶モニタ(写真=左)とMP640の液晶モニタ(写真=右)。画面サイズは3.0型と同じだが、MG6130はグラフィカルで大きなアイコンを採用し、液晶モニタ直下に並ぶ3つのボタンを押して、各アイコンの機能へダイレクトにアクセスできるなど、視認性と操作性を向上させている

MG6130のメニュー画面(写真=左)とMP640のメニュー画面(写真=右)。どちらも手書き合成印刷(手書きナビ印刷)の機能を選択するメニューだが、MG6130では仕上がりがイメージしやすい写真のアイコンになっており、フォントも読みやすいものに変えられている

ダイレクトフォトプリントでは、1コマと6コマの表示をボタン1つで切り替えられる。操作のレスポンスは良好だ

W黒(ダブクロ)にグレーインクまで搭載した上位機譲りの6色エンジンを採用

 MG6130はボディカラーの黒に加えて、インクの黒もワザありだ。MP640と同様、専用紙への写真印刷が締まる染料ブラックインクと、普通紙テキスト印刷でシャープな黒文字が得られる顔料ブラックインクの2つを搭載した「W黒(ダブクロ)」インクシステムを採用している。

 さらにMG6130では、従来のハイエンド機「PIXUS MP990」のみが搭載していた染料グレーインクまで装備してきた。これにより、モノクロ写真印刷時の粒状感をグッと抑え、色かぶりせずに安定したグレーの階調を再現できる。また、カラー写真印刷においてもグレーインクを多く吐出することで、低彩度域の色再現性に関わるニュートラルなグレーの色調を安定して出すことが可能だ。

 そのほか、染料系のシアン、マゼンタ、イエローを備えた全6色インクシステムとなっている。カラーインクは発色がよく、グレーインクが加味されたこともあり、色鮮やかで階調性豊かなカラー写真印刷が可能だ。写真を見栄えよく自動補正して印刷できる「自動写真補正II」についても、光源情報を推定して色かぶりを補正することで、さらに色補正の精度を高めている。

 キヤノン独自の高密度プリントヘッド技術「FINE(ファイン)」も健在だ。プリントヘッドのノズル数は合計6144ノズルと非常に多く、状況に応じて複数のインク滴サイズを使い分け、最小1ピコリットルという微細なインク滴も打ち出すことで、高速かつ高精細な印刷を可能にしている。印刷速度はA4普通紙カラー原稿で約9.3ipm、L判フチなし写真で約17秒(測定環境はキヤノン ピクサスホームページを参照)と実に高速で、個人向けプリンタとしてスピードは申し分ない。細かなところでは、ダイレクトプリント中に次のプリントジョブを予約しておける「フォトプリント予約機能」が追加され、連続印刷時の作業効率が向上した。総じて、プリンタとしての万能度はより高まっている。

MG6130ではグレーインクが加わり、6色W黒(ダブクロ)に進化した(写真=左)。MP640のインクシステムはグレーインクがない5色のW黒(ダブクロ)だ(写真=右)。各インクは、装着ミスやインク切れを確認できる赤色LED搭載の独立式カートリッジを用いている

普通紙へのモノクロテキスト印刷例(写真=左)とL判用紙への写真印刷例(写真=右)。どちらもPCからプリントし、MG6130のスキャナで取り込んだデータだ。写真用紙はキヤノン写真用紙・光沢 プロ [プラチナグレード]を使用した。2タイプのブラックインクにより、文書も写真も印刷品質は高い。グレーインクの採用で、グラデーションや暗部階調も整っている

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.


提供:キヤノンマーケティングジャパン株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2010年9月30日