日本のワイヤレスブロードバンド環境は、海外から訪問した人たちが驚くほど充実している。UQコミュニケーションズがCEATEC JAPAN 2010で公開した次世代「WiMAX2」の動態デモより、WiMAX2がなぜもっとも近い「次世代」なのか、本田雅一氏が解説する。
今すぐに手に入る次世代。日本では今、海外から訪問した人たちが驚くほど充実したワイヤレスブロードバンド環境が現存している。その進捗は米国でのWiMAX展開と比較しても”2年”もの大幅なリードだ。このアドバンテージを作り上げている主役は、UQコミュニケーションズのモバイルWiMAX網である。
モバイルWiMAXサービスを、果たして定額制3Gサービスとどちらがよいのか? と比較する向きもあるが、そこには歴然たる大きな差がある。世界をリードしているこの2年を、有効に使わなければもったいない。モバイルWiMAXなら、今すぐに次世代ワイヤレスブロードバンド環境とはどんなものかを体感し、仕事にもプライベートにも活用できるのだから。
昨今、世界中で3Gネットワークが普及し、かつては考えられなかったようなサービスが、当たり前のように提供されるようになった。例えば、以前ならば海外でワイヤレスデータ通信サービスを受けようと思うと、とてもではないがPCのインターネットアクセスでは利用できないほどの高額課金を覚悟しなければならなかった。
ところが今や3G網の充実、3Gデータ通信速度の拡張(HSPA対応など)により、主要先進国のほとんどで、誰でも利用できる定額データ通信サービスが利用可能である。さらにはデータ通信経路と認証プロセスを見直すことで、国際データローミングでも定額通信が行える。あるいは3G無線ルータを貸し出し、現地データ通信サービスを日額1500円ほどで提供する企業も成田で営業を始めている。
3Gのサービスが本格的に開始されて約10年、3Gネットワークは成熟の域に達してきているが、一方でデータ通信容量に関しての問題は切迫した問題として認知されるようになってきた。“ネットワーク帯域の使い方”に枠組みをはめることができないスマートフォンが急速に普及したことで、携帯電話会社はデータ通信需要の増分を持て余し気味だ。
3Gネットワークも改良を加えることで、データ通信容量を増やしてきたものの、どこかのタイミングでは次の世代へと向かわなければならない。ここで言う“次の世代”とは、次世代の高度な信号処理技術を用いた無線通信技術のことである。
無線通信の速度、通信容量は許可された幅の周波数帯域を、いかに効率よく利用できるかによって決まる。スマートフォンやモバイルコンピュータの増加によって増える爆発的な通信量をさばくには、抜本的な対策が必要となるということだ。
では抜本対策をこれからどうやっていくのか?
実は抜本的な対策は、特に都心に関しては最終の仕上げ段階に入ってきていると言っていい。UQコミュニケーションズが提供するモバイルWiMAXは、2010年8月時点ですでに基地局1万達成し、2010年度末までに1万5000局が開局する見込みである。
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提供:UQコミュニケーションズ株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2010年10月31日