“節電”をより実践できる2万9820円のミニミニPC、「Endeavor NP15」導入のススメなんと電球1個より省電力(2/2 ページ)

» 2011年05月30日 10時00分 公開
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耳を近づけなければ聞こえない静音性、白熱電球1つより低い消費電力

photo 本体の上下にスリットがあり、下から上へ熱が抜けていく構造となっている。動作音は大変静かだ

 では実際に動作させるとどうか。まず、NP15は非常に静かだ。

 本体の上部と下部にスリットを設け、熱が下から上へ上る原理を利用した自然な対流とファンによって冷却している。ファンを搭載するとはいえ、その動作音は数センチまで本体に耳を近づけなければ聞こえないほどの静音設計となっている。ディスプレイを消してしまうと本体の電源を入れていることすら忘れてしまうので逆に注意してほしい。

 ちなみに騒音レベルは待機時で約20デシベル。カタログによると「木の葉のふれあう音」程度で、図書館やささやき声よりも静かと表現されている。


photo 普段は12ワットほどと、かなり省電力で動作する。ACアダプタも小型で、設置場所には困らない

 そして、消費電力も非常に優れている。

 搭載CPUのAtom D525が最大でも13ワットというそもそも低消費電力動作の仕様だが、動作時の実測値も低負荷時で12ワット、ベンチマークプログラムを実行した高負荷時でも18ワットだった。これは、例えばトイレの白熱電球を1つ点灯するより低い値だ。

 一般的なデスクトップPCと比べると、こちらは高機能な分、低負荷時で50ワット超、高負荷時では数百ワットと1つケタが違ってくる。必要な機能だけに絞り込むことで、PCはここまで低消費電力で利用できることも分かっていただけるだろう。

 電源はACアダプタによって供給する。本体がそもそも低消費電力のため、ACアダプタも容量がわずか40ワットのコンパクトなサイズだ。また、パッケージ自体もよくあるミニノートPCと同程度のサイズである。何につけても置く場所に困ることのないPCだ。


photo CPUID/HWMonitor 1.17で、アイドル時から高負荷時までのセンサーログを取得した温度の結果。やや高めの温度で推移しているのは熱設計がノートPCに近いためだろう。とはいえCPUの熱設計的にはまだ余裕があり、十分な冷却性能を備えていると言える

 さて、低消費電力ということは発熱も少ないということになる。一般的に容積の小さなPCは熱がこもりやすい傾向があるのだが、NP15は高負荷時でもほんのり暖かくなる程度で、決して熱いまでにはならない。

 CPU温度の実測値は最小で摂氏51度(以下同)、最大で74度。普段はおよそ60度あたりで稼働している。値だけ見ると少し高いように思うかもしれないが、これはCPU内部の温度であり、CPUの熱設計からすれば十分に冷却できている。HDDの温度も低負荷時・高負荷時を通じて45度程度までしか上がらない。

 この結果から、超小型のケースながら冷却設計は十分に機能していると評価できる。(排熱の仕様上)本体の上下をふさがなければ、本棚に入れることさえできると思われる。


インターネットを楽しむなら十分なパフォーマンス

photo Windowsエクスペリエンスインデックスの結果

 では気になる実パフォーマンスをチェックしよう。

 ハードウェア構成としてはいわゆるNetbookと同じであるため、およそそれと同等の性能と言える。Windows エクスペリエンス インデックスではグラフィックス機能が最も低い2.7というスコアで、CPUに関しては3.5というそこそこのスコアを記録した。

 PCの総合パフォーマンスを計るPCMark 05のCPUスコアは2157で、前モデルのNP11-Vが1500ほどの値だったのと比べると、やはり大きくパフォーマンスは向上している。

 また、ゲームソフトのベンチマークプログラムであるFINAL FANTASY XI Official Benchmark 3のスコアも同様に前モデルより向上している。もちろん数値としては高度な3D描画を駆使するPCゲームを快適に楽しむレベルには達していないが、Webベースのカジュアルゲームなら普通に楽しめると思われる。

 高度なPCゲームには不向きとはいえ、一般的なインターネットベースの操作であればまったく問題なく、普通に利用できる。例えばYouTubeの動画を再生させてみても720p解像度までは問題なし、1080pは若干カクカクしだすものの、フルスクリーン表示にすればあまり気にならない程度に抑えられる印象だ。


photophoto ベンチマークプログラムで、旧モデルとのパフォーマンスを比較。左がPCMark 05、右がFINAL FANTASY XI Official Benchmark 3

ディスプレイの背面に設置できるオプションキットも

photo より省スペースに利用できるディスプレイ一体型キットを含む、18.5型ワイドの液晶ディスプレイをセットにした「一体型パック」も用意する(※写真は旧モデルのNP11-Vとなります)

 なお、液晶ディスプレイはオプション扱いで、別売りとなっている。すでに家庭やオフィスに液晶ディスプレイがあるなら、それを使い続けることで初期コストを抑えることができる。本機のディスプレイ出力はアナログRGBで1920×1200ドットまで対応するので、同程度の価格帯でもNetbookの小さい画面ではちょっと……という人も応用範囲が広いのが魅力だ。

 もちろん、液晶ディスプレイをセットにした「一体型パック」も用意する。この一体型パックは、18.5型ワイドの液晶ディスプレイ「LD18W41S」とディスプレイ一体型キットを含むもので、NP15本体をディスプレイの裏へスマートに設置できる工夫を設けているのがポイントだ。オプション価格はプラス1万920円。かなりお得な価格となっているので、ディスプレイを含むPC一式で──という人はぜひこちらのオプションを検討してほしい。ちなみに、これに加えて外付けの光学ドライブ(DVDスーパーマルチ)とスピーカーもセットにした「一体型プラスパック」も用意する。こちらはプラス1万9950円だ。

節電を意識=NP15はそれを実現するお手本のようなPC

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 家族やオフィスクライアント向けのPCとしては、低価格で場所をとらないこと、そしてインターネットや一般オフィスアプリケーションを普通に使える性能を持っていれば、実は多くのシーンで困ることはない。PCはテレビ録画や動画のエンコード、3Dゲームなど、高性能と多機能さも望む「全部入り/何でもできる」構成もあるが、それとは別に節電を意識すると、また違ったPCの選び方が見えてくる。NP15はこれを実現するお手本のようなPCと思う。

 もう1つ、本誌読者のようにかなりPCに詳しい人に対しても意外に活用のしがいがある。筆者は、省電力+省スペースとUSBポートがたくさん付いている点を評価し、外付けHDDを組み合わせて自宅サーバにしたいと思った(Windows Home Server 2011も登場したことだし)。Atomベースのマザーボードで自作するのもいいが、意外にコストがかかる。NP15ならOS込みでこの価格なのだ。

 ともあれNP15は、あくまでメインとなるPCがほかに1台ある環境において、寝室や子ども部屋用など、プライベートルーム向けのPCを追加したい場合、あるいは事務業務を中心とするオフィス向けとして、既存の資産を生かしつつ、低コストでPCをWindows 7に移行したい企業に適する。NP15は、古いPCを使い続けたり、あるいはコストのためにわざわざ中古PCを選ぶより、コンパクトで場所をとらず、最新のWindows 7を搭載、そして低価格で低消費電力である点がなによりの魅力だろう。

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提供:エプソンダイレクト株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2011年6月19日

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