これは、モバイラー必携サービス──「BIGLOBE 3G」のコストパフォーマンスを分析して分かったこと3Gモバイル通信サービスは「高い」か「遅い」だけなのか(3/3 ページ)

» 2012年02月21日 10時00分 公開
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実通信速度はどう? 複数の場所、時間帯でチェック

photo 小型軽量のモバイルルータ「RS-CV0C」

 では、肝心の実利用チェックも行っていこう。今回はルータセット申し込みで提供されるモバイルルータ「RS-CV0C」を利用してBIGLOBE 3Gの実通信速度を計測した。

 まずRS-CV01Cの詳細をもう少し紹介しておこう。本機は、WCDMA/HSDPA/HSPA 2.1GHz/800MHz帯のネットワークで利用できるSIMロックフリーのモバイルルータだ。通信速度は下り最大7.2Mbps/上り最大5.7Mbpsに対応(※ BIGLOBE 3Gサービスそのものは、下り最大14Mbps)。無線LAN部はIEEE802.11b/gに対応し、最大5台の無線LAN機器を接続して同時にインターネットを利用できる。本体サイズは50.7(幅)×95.9(高さ)×14.1(厚さ)ミリ、重量はバッテリー込みで約85グラムと、普段の持ち運びが苦にならない小型軽量のボディを実現する。

 バッテリー連続通信時間のカタログ値は約4時間だ。ただし、一定時間通信・利用がなければ自動的に省電力動作モードへ移行(3G接続を停止)する機能や、側面のボタン操作により3Gモバイル通信/無線LAN通信をそれぞれ手動で停止できる機能などを備え、ユーザーの工夫によって実動作時間はもっと延長できる。省電力動作モードは、電源を完全にオフにする(起動に1分ほどかかる)わけではないので、利用を再開したい時に側面のボタン操作だけで数秒後に利用可能になるのが便利だ。


photophoto 側面に電源、WPS・無線LANオフボタンのほか、ストラップホールも存在する。無線LANは2.4GHz帯IEEE802.11b/gに対応する
photo USBポータブルバッテリーを併用し、より長時間動作させることも可能だ

 このほかメーカー保証外の使い方になるのは注意願いたいが、充電端子がMicro USBのため、スマートフォン向けのUSBポータブルバッテリーなども利用できる。これらの活用で、バッテリー動作時間はさらに延長できるだろう。

 なお、BIGLOBE 3Gサービスにおける最大速度である下り最大14Mbpsに対して、本機は同最大7.2Mbpsとなるのだが、日本で使うならそれはあまり気にしなくてもよい。FOMAネットワークの下り14Mbps対応エリアは、大都市部のさらに一部に限定されているので、ユーザーがそれを享受できる機会は少ない。本機のスペックが実通信速度のネックになってしまうシーンはさほど多くないはずだ。



 速度計測は、ピーク速度が得やすいとされる通信速度チェックサイト「speed.rbbtoday.com」と、同じく平均速度が得やすいとされる「Radish Networkspeed Testing」を利用し、場所・時間帯別に3回ずつ行った。

 まずは、スマートフォンを含むデータ通信ユーザーが多い東京都心部・JR山手線の駅付近から。測定時間帯は、昼食時のピークを過ぎた13時過ぎの新橋駅、帰宅ラッシュが始まる18時の有楽町駅、仕事後のプライベート利用が増える21時の同じく有楽町駅の3パターンで、いずれも電波状態・Web設定ツールでチェックしたアンテナ本数は最良となる場所となる。

photophoto 東京都心部・JR山手線ターミナル駅付近で実施した実速度計測結果 左:下り速度/右:上り速度

 夕方から夜間に書けて実速度の値が低下する傾向は見られるが、体感値として違和感なく活用できる下り2Mbps程度が保たれ、かつ都心部で下り4Mbpsに迫る結果が出たこともかなり驚いた。スマートフォンもPCもこのくらいの速度が出ていれば、普段の利用において不便はほとんど感じない。上り速度については都心部ということでHSUPAエリアを享受できる上り1Mbpsを超える結果も見られた(HSUPAエリア外では上り最大384kbpsとなる。このエリアは都心部であってもまだかなり多い)。

 もう1つ、こちらは都心部では林立するビル群などの影響でありがちな、“スポット的に電波の弱い場所”での計測も行った。細い路地に面した店舗など、地下などでなくても窓から遠く奥まった席でケータイがつながりにくくなることを体験したことがある人は多いだろう。ちなみにここはFOMAネットワークではアンテナ1本、新世代規格のモバイル通信サービスは残念ながら全滅で、一部の3Gサービスも圏外となってしまうところだ。

photo 東京都心部・弱電界エリアで実施した実速度計測結果

 こちらは先の結果と比べると、実速度の最大値は確かに低くなる。ただ、電波が入り、きちんと利用できるのはさすがFOMAネットワークと言うところか。0.5Mbps程度となると“ブロードバンド”とは言えないかもしれないが、メールやWebサイトの表示など普段の利用シーンでは大きなストレスを感じないのも事実だ。Web広告などで利用されるFlashデータの読み込みや、大きなサイズの添付ファイルを開く場合などで「ちょっともたついているかな」と感じるくらいだろう。

 続いて都心よりやや離れた場所。関東圏ではあるが、いずれの鉄道駅から徒歩で10分ほどの距離がある、いわゆる郊外の住宅地で測定する。

photophoto 関東西部・郊外の住宅地で実施した実速度計測結果 左:下り速度/右:上り速度

 明らかに利用者密度が異なる都心部の結果と比べても、さほど実通信速度の値にさほど差がないことが分かる。これは、都心部では密に、郊外では相応に基地局が配置されていることの表れだ。一方、23時は測定サイト別に結果にかなり差が出たのだが、これは、郊外においては無線区間(手元の端末〜携帯基地局)の容量に余裕があるためと思われる。瞬間的に高い値が出るものの、住宅地ということで固定インターネットの代わりに3Gデータ通信を利用する人の事例も増える──などの要因で、ピーク値と平均値に差が付いたと予想される。

 ここまでの計測結果を見ると、新世代規格のモバイル通信サービスと比べるとピーク速度はそれなりと思うかもしれないが、この料金で実用的に使えるという点で大きな評価ができる。

 上記測定場所以外に、徒歩移動中や列車高速移動中などを含めて普段使いもしたが、とにかく通信はほとんど途切れない。移動中はスマートフォンでの利用が中心になるが、こちらも通信速度の面でストレスを感じることはなかった。

 もちろん、NTTドコモのFOMAネットワークも電波が届かないエリアは存在する。また、スマートフォンの普及で、特に巨大ターミナル駅での通勤時間帯の通信速度が著しく低下する傾向も、同じFOMAネットワークを使うBIGLOBE 3Gだけが逃れることはできない、しかし、今回の検証結果を見ると場所や時間帯に応じたベストエフォートな通信速度はしっかり得られていることが分かった。

初心者も“モバイラー”も納得させる、「コストパフォーマンスがよい」モバイル通信サービス

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 国内のどこでも使える3Gモバイル通信サービスは魅力だが、やはり料金が──という人は、BIGLOBE 3Gのスタンダードプラン(24時間利用可能:2980円/月)、自宅に固定回線と無線LAN環境があるという人はデイタイムプラン(2時〜20時で利用可能:1980円/月)、どちらかのプランを選択するだけで、その悩みはスッキリ解決できると思う。

 NTTドコモのFOMAネットワークを利用する3Gモバイル通信サービスはすでにいくつか存在し、NECビッグローブが提供するBIGLOBE 3Gはどちらかというと後発のサービスだ。ただそれだけに、普及に応じて多様化するユーザーニーズを考慮し、それにうまく応えたシンプルなプランと価格帯は、一言「バランスがよい。コストパフォーマンスがよい」と評価できる。

 特に、リーズナブルな価格帯ながら通信速度を犠牲にせず、さらに利用スタイルに合わせた2つの料金プランを用意する点は、モバイルユーザーとして「まさにこれを待っていた」と思わせるモバイル通信サービスだ。


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