「株式会社パッション」は青森県弘前市に本拠を構えるソフトウェア開発会社だ。その業務はPC周辺機器のデバイスドライバやファームウェアなど組み込み系ソフトの開発から、プリントユーティリティ、画像処理ソフト、スマートフォン用アプリ、さらには金融関連システムの構築まで幅広く手がけている。
モニター用にCOREFIDO C811dnを導入していただいたのは、同社の東京事務所だ。開発は弘前で行われるため、東京事務所を統括する課長の小形仁氏は営業を含め、クライアントとの打ち合わせ、仕様の擦り合わせが主な業務となる。COREFIDO C811dnの導入前は、主にA4インクジェット複合機を使用していたが、それでは対応できる印刷サイズも性能も物足りなさがあったという。
小形氏は「業務内容は、大まかな仕様や画面構成などをこちら(東京事務所)でお客様と打ち合わせして、本社(弘前)のほうでデザインやプログラム、テストを行うという流れです。お客様とは画面デザインなどのやり取りが多くなるので、必然的に印刷する原稿もグラフィックスとテキストが混在するようなデータが多くなってきます。資料を作る場合も、こうした画像と文字がきれいに出るプリンタが重要です」と、普段の業務を語る。
グラフィックスの重要性は、開発するソフトのジャンルによって求められる度合いが異なるが、例えばスマートフォン向けのゲーム開発では、大量のグラフィックスデータをまとめて印刷しなければならない。
小形氏は「通常のアプリケーションの場合、画面のレイアウトを決める程度であれば、従来の印刷環境でも対応はできるのですが、グラフィックスが主体となるノベルゲームの場合は、山のように用意されたキャラクターの表情パーツをA4サイズにタイル状に並べて出力するとなると、一覧性かディテール(細部まで分かること)のどちらかを犠牲にしなくてはなりませんでした。パーツ選定のためにはグラフィックスのディテールが重要ですが、作業を効率よく進めるには1枚の紙に多くの画像を並べて一覧性を高めることが大事ですから、どちらも捨てがたいのです。A3カラー印刷が身近になったことで、これを両立できるようになったのはありがたいですね」と、COREFIDO C811dn導入の効果を挙げる。
また、同様のアプリを開発中にテストする際は、コンテのような資料を作成し、膨大なシーン数を集中してチェックしていく必要があるが、A4の印刷では収まる項目が少なすぎて、作業への意識が細かく分断されてしまっていたという。「A3で大きく印刷することで、こうした確認作業の効率も大幅に上がるのは助かりますね」と小形氏は続ける。
これまで使っていたA4インクジェット複合機で普通紙に小さなカラー画像を多数出力すると、多少のにじみは避けられず、ディテールの再現は難しい面もあったそうだ。メーカー純正の写真用紙を使えば美しい描写が可能だが、ビジネス用途の膨大な部数となるとコストは一気に跳ね上がり、印刷にも時間がかかってしまう。やはり、普通紙に小さなカラー画像をディテールまで損なうことなく印刷するには、カラーLEDプリンタがベターだ。
印刷品質についても、小形氏は「実際のところ、色彩に関しては今までと雲泥の差で驚いています。インクジェットの普通紙印刷はどうしても黒が浮いてしまったり、色彩が損なわれていましたが、COREFIDO C811dnでの出力はとにかく発色がよいです。ディスプレイで見たままに近い色が用紙上に再現されるので、対面での打ち合わせはもちろん、電話越しの打ち合わせでも意思の疎通がスムーズになりますね。色の濃淡もしっかり出ているので、スマートフォンのカメラ機能を利用した画像認識アプリのテスト用にも使えます」と、満足度が高いという。
カラーページプリンタではなく、A4インクジェット複合機で印刷業務を間に合わせていたのは、毎日それほど大量部数を印刷するわけではなかったためだが、開発のフェーズが移行する際には膨大な資料の印刷が必要だ。通常はある程度の予測ができるため、コンビニエンスストアの出力サービスで大量部数の印刷を乗り切っていたが、いきなり「明日の打ち合わせ資料」として膨大な量のテスト結果や仕様表が送られてくることもあり、限界を感じていたそうだ。
「急いでコンビニを往来しながら、うまく印刷できてなくて事務所に帰ってデータを作り直して……、といった手間がCOREFIDO C811dnの導入によってなくなるだけでも、心身ともに負担が減りました。また、A3対応ということに限らず、印刷速度も非常に速いため、急な大量部数の印刷ニーズにも対応できるようになり、業務効率はかなり上がりますね」と、小形氏は印刷速度も高く評価した。
さて、性能面では文句なしだが、A3カラーLED/レーザープリンタで世界最小をうたうCOREFIDO C811dnのボディや、COREFIDOシリーズが売りとする5年間無償保証の信頼性は、これまでA4インクジェット複合機とコンビニ出力を主に利用していた小形氏の目にどう映ったのだろうか。
小形氏は「設置面積に関しては、これまでがA4インクジェット複合機、その前がA4カラーレーザー機だったので、当然広がりました(笑)。ただし、十分な給紙容量と自動両面印刷を搭載しつつ、A3対応でこのボディサイズならば文句はないですね。WindowsとMacが共存するネットワーク環境でも使えますし※、何より得られるメリットが大きいですから、十分に許容範囲です。使い始めて間もないため、長期運用でのよさはこれから出てくると思いますが、ランニングコストは下がるはずで、メンテナンス品を含めた5年間無償保証も期待できます」とのことだった。
※取材時はMac用のCOREFIDO C811dnドライバが配布されていなかったため、Mac OS X標準のPCLドライバを使用した環境だった。
ソフトウェア開発では、打ち合わせ資料や仕様書のため、定期的に大量部数の印刷が必須という。また、グラフィックスを多用したアプリの開発にはハイレベルな印刷画質も求められる。つまり、大量部数の印刷に耐える信頼性や出力速度、そして印刷画質が重要だが、COREFIDO C811dnはこれらの課題をクリアしているとの評価だ。今後はA3カラー出力を生かし、一覧性とディテールを両立した資料作りや業務効率改善に役立てていきたいという。
以上、業種が異なる3つの職場からモニターインタビューをお伝えした。COREFIDO C811dnの導入によって、高品位かつ高速なA3カラー出力が可能になり、さまざまなビジネスシーンでの業務効率がたちまち改善されたことは明らかだ。また、A3カラーページプリンタとしては最小の設置面積を実現したことで、SOHOやSMB環境のちょっとしたスペースに導入しやすくなった点もお分かりいただけただろう。
さらに、COREFIDO C811dnの導入効果は長期運用においてジワジワと効いてくる。COREFIDOシリーズが培ってきた信頼性の証しである5年間の長期無償保証に加えて、業界初の試みとしてメンテナンス品5年間無償提供という特典まで標準で付加されているのだ。単に導入コストだけではなく、数年単位でプリンタの保守・管理を考えた場合、そのコストがぐんと下がることも期待できる。
こうした業界でも異例のサポートメニューを採用できたのは、何よりOKIデータが30年以上かけて築いてきたLED技術がベースにあり、内部構造を堅牢かつシンプルにまとめ上げて、誰でもメンテナンスしやすい新筐体を実現したからにほかならない。こうしたユーザー目線での分かりやすさ、親切さを大切にしてきたからこそ、COREFIDOシリーズは登場以来、シェアを伸ばし続けているのだろう。
A3カラーページプリンタの買い換えや買い増しを考えている方はもちろん、現在の印刷環境、特にA3カラーの出力について何らかの不満を抱えている方は、その改善策としてCOREFIDO C811dnの導入を検討してみてはいかがだろうか。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2012年3月31日