ビジネス仕様を究めたWindows 8タブレット――「HP ElitePad 900」に迫る従来型タブレットの弱点を克服して即戦力へ(1/2 ページ)

昨今はタブレットのビジネス活用例が増えているが、既存のソフトウェア資産を生かせず、長期運用向けの設計がなされていないなど、導入のハードルは高い。そんな中で登場した「HP ElitePad 900」は従来製品の不満点を解消し、ビジネス仕様を徹底追求したWindows 8タブレットだ。

» 2013年02月06日 10時00分 公開
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期待が高まるWindows 8タブレットのビジネス活用

新世代のビジネスツールとして、注目が高まってきたWindows 8タブレット(写真はHP ElitePad 900)

 先進的なビジネスシーンにおいて、Windows 8タブレットがにわかに注目を集めているのはご存じだろうか。

 タッチ操作に最適化した新UI(ユーザーインタフェース)を採用したWindows 8と、電力効率を大きく高めた新世代のインテル® Atom™ プロセッサーの登場により、Microsoft Officeを含む既存のx86アプリケーションに対応したWindowsタブレットが、AndroidタブレットやiPadに匹敵する薄型軽量ボディで実現可能になったためだ。

 そもそもタブレットは、モバイルPCよりもずっと身軽に持ち歩けるうえ、時間や場所を選ばずにサッと取り出して、きれいで見やすい画面に直接触れて操作し、複数人で情報を共有できることから、客先でのプレゼンテーションをはじめ、新世代のビジネスツールとして大きな可能性を秘めている。

 しかし、AndroidやiPadをビジネスに活用するには、ソフトウェアの互換性だけを考えても、超えなければならないハードルが高い。その点、Windowsタブレットならば、既存のシステム資産がそのまま活用できる。特にWindows 8は、完成度の高いWindows 7をベースに磨き上げたデスクトップ向けUIと、直感的なタッチ操作に最適化したタブレット向けUIのハイブリッド仕様が特徴だ。Windows 8のフル機能が使えるタブレットは、ときにPCの役割も兼ねる柔軟性を持ち、幅広いビジネスシーンでタブレット導入の起爆剤になり得る。

 もっとも、ビジネスの現場で即戦力として活躍するには、ソフトウェアの互換性だけでなく、満たすべき条件がある。堅牢性、拡張性、メンテナンス性、セキュリティ対策などだ。コンシューマー向けを前提としたタブレットでは、既存のビジネスPCに比べて信頼性で見劣りするのは否めないだろう。

 こうした厳しいビジネスニーズに応えるべく日本ヒューレット・パッカード(HP)が投入した10.1型Windows 8タブレットが、最新のインテル® Atom™ プロセッサーを搭載する「HP ElitePad 900」だ。コンシューマー向け製品をビジネス向けにアレンジしたものではなく、最初からビジネスの現場で活躍するために新規開発されたタブレットである点が、既存の製品と大きく異なる。

日本HPの10.1型タブレット「HP ElitePad 900」。ビジネス向けの作り込みで差異化した新機軸のWindows 8タブレットだ

9.2ミリ厚、630グラムの薄型軽量ボディで約10時間バッテリー駆動

CPUは電力効率の高いSoC「インテル® Atom™ プロセッサー Z2760」を搭載する

 アルミニウム製のボディは、HPの製品らしいシンプルで上質感のあるデザインだ。サイズは261(幅)×178(奥行き)×9.2(高さ)ミリ、重量は約630グラム。Windows 8タブレットながら、第4世代iPad(Wi-Fiモデル)よりも、0.2ミリ薄く、22グラム軽いことには驚かされる。

 このボディに25ワットアワーの高耐久性リチウムポリマーバッテリーを内蔵し、約10時間と長時間のバッテリー駆動に対応するのも頼もしい。タブレットに欠かせないセンサー類も、加速度、デジタルコンパス、ジャイロ、照度と漏れなく装備している。Windowsの汎用性を生かしつつ、タブレットならではの機動力を遺憾なく発揮できるだろう。

 基本システムは、Windows 8搭載の薄型軽量タブレットとして必要十分な内容だ。システムの中核となるSoC(System On Chip)には、インテル® Atom™ プロセッサー Z2760(1.8GHz)を採用する。このScCには、2つのCPUコア(4スレッド対応)とGPUコア、そしてチップセットの機能がワンチップに集積されており、TDP(熱設計電力)はわずか1.7ワットと極めて低い。

 メモリは低消費電力のLPDDR2メモリを2Gバイト、ストレージはeMMCを32Gバイトもしくは64Gバイト内蔵している(モデルによって選択できる)。

 通信機能はIEEE802.11a/b/g/nの無線LANとBluetooth 4.0を標準装備。新しい近距離無線通信機能としてNFCリーダー(セキュアエレメント対応)も背面に内蔵しており、本人認証や電子マネーの決済などに活用できるのは見逃せない。

 本体装備のボタンや端子類は、シンプルな内容だ。電源ボタンと画面回転固定スイッチのほか、ヘッドフォン/マイク共用端子、音量調整ボタン、充電用およびアクセサリ接続用の独自システムコネクタ、SDHC対応のMicro SDカードスロットとMicro SIMカードスロット※、そしてステレオスピーカーを備える。※Wi-Fiモデルの場合、3G/4Gは非対応となります。

 また、画面側に1080p(フルHD)対応のWebカメラ、裏面にはLEDフラッシュライト付きのWebカメラ(800万画素)を内蔵し、ビデオチャットや薄暗い場所でのちょっとした撮影までこなす。

9.2ミリ厚の薄型ボディが目を引く。横位置の状態で上面には、電源ボタンと画面回転固定スイッチ、ヘッドフォン/マイク共用端子を搭載(写真=左)。下面には充電用およびアクセサリ接続用の独自システムコネクタ、ステレオスピーカーを備える(写真=右)

左側面に音量調整ボタン(写真=左)、右側面にSDHC対応のmicroSDカードスロット(写真=右)を配置している

 プリインストールOSは、Windows 8もしくはWindows 8 Pro(いずれも32ビット版)が用意されている。Windows 8 Proでは、ドメイン参加によるイントラネット接続、HP Client SecurityによるSSD全体の暗号化といった、ビジネスで役立つ機能を利用可能だ。

過酷なビジネスの現場で戦えるタフネスボディ

アルミニウムの削り出しボディで高い堅牢性を確保しつつ、左右の端を薄く仕上げることで手に持ちやすくしている。上部の黒い部分にはワイヤレス通信のアンテナが内蔵されており、ここは電波を通しやすい樹脂製だ

 HP ElitePad 900のボディは、薄型軽量で上質というだけではない。1ブロックのアルミニウムからの削り出しで製造され、ディスプレイ部分には強固で傷が付きにくいCorning Gorilla Glass 2を採用し、米軍調達基準(MIL-STD-810G)のテストをクリアする高い堅牢性も兼ね備えているのだ。

 MIL-STD-810Gのテスト内容は下表にまとめたが、落下や衝撃、振動に加えて、高温、低温、温度変化の条件も含め、非常にシビアな条件をクリアしていることが分かる。


MIL-STD-810Gのテスト内容
テスト項目 内容
落下 76センチの高さから、26方向(各面、角、辺)にて厚さ2インチの合板上に落下させる
振動 車両による1600キロの陸上輸送に相当する振動を与える
衝撃 1軸1方向あたり3回(合計18回)の衝撃を与える
粉塵 吹き付けるチリに6時間さらず
湿度 湿度95%の環境に10日間
高度 高度4570メートルで操作できる
高温 動作時60度、非動作時71度の高温環境にさらす
低温 動作時マイナス28.89度、非動作時マイナス51度の低温環境にさらす
温度変化 1分あたり10度を超える急激なペースで温度変化させる

 堅牢性に不安がないことは、通常オフィスや外出先で使うことを考えるだけでも心強い。何らかの過失により、タブレットに通常利用時に想定される以上の衝撃や振動を与えてしまっても、タブレットの故障で業務をロスするリスクが抑えられるため、仕事道具として、細かいことを気にせず持ち歩けるからだ。ビジネスでハードに使う道具全般にいえることだが、堅牢性は必須の条件といえる。

 さらに、タブレットというデバイスの特性を考えると、それだけにとどまらない価値がある。例えば、やや混雑した電車の中、ノートPCは開けないが、タブレットならば手に持って業務の確認ができるくらいの状況はどうだろうか。こうしたシーンでタブレットが使えれば時間を有効に使えるが、堅牢性に不安があっては取り出すことをためらってしまうだろう。

 そのほか、低温もしくは高温環境での業務が必要となる工場、チリや振動を受ける可能性が多い建築作業現場、粗雑に扱われることも想定しなければならない教室など、タブレットが効果的ながら堅牢性が必須というシーンは意外に多いものだ。

 薄型軽量のタブレットは、ノートPC以上に幅広い現場へ持って行くことができるが、その機動力を生かせるのも、堅牢性の裏付けがあってこそ。両者がそろって、ようやくビジネスの現場で戦力になるといえる。Windows 8のフル機能が使える薄型軽量ボディによる機動力と米軍調達基準(MIL-STD-810G)をクリアする堅牢性の両立、これを果たしたHP ElitePad 900の価値はとてつもなく大きい。

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提供:日本ヒューレット・パッカード株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2013年3月5日

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