NJ9500Eの詳細仕様をより深く見ていこう。
ボディはビジネスPCとしてオフィスで使いやすい、すっきりとプレーンなデザインを採用する。スリムかつシャープなフォルムで、天面はヘアライン加工でさりげない高級感を演出している。ボディサイズは374(幅)×252(奥行き)×30〜35(厚さ)ミリ、重量は約2.5キロだ。
タブレットの母艦PCとしての用途を考えると、大きさや薄さの優先順位は高くない。だからといって際限なく大きくてもオフィスでは使いにくくなる。帰社時は鍵付きのロッカーにしまうだろうし、社内会議へ持ち出すこともあるはずだ。圧迫感の少ない薄型のフォルム、移動時も無理なく持てる重さにまとまっているため、より柔軟な運用が可能である。
そして、より重要な要素は「接続性」だ。サブ機器として使うタブレットは基本的に最低限の接続性しか持たない。このため母艦PCには「どんな周辺機器との連携、どんなメディアともデータのやりとりをまかなえる」ことが理想だ。あれもこれもと搭載していてはキリがないが、2013年のオフィスで利用される可能性が高いものは確実に網羅しておきたい。
その点、NJ5900Eは文句のない内容だ。USB 3.0を3つ搭載(うち1つはeSATA/USB 3.0コンボコネクター)、USB 2.0ポートも右側面に1つ、合計4つのUSBポートを備えるほか、前面にはSDXC対応SDメモリーカード、マルチメディアカード、メモリースティックPROに対応する3in1メモリカードスロットを装備する。いずれもすぐ手が届く使いやすい位置にあり、タブレットやスマートフォンとの接続、デジタルカメラなどからのデータ取り込みなどの作業もスムーズに行える。
ディスプレイ出力にHDMIとアナログRGB、そして有線LANポートもしっかり装備する。オフィスPCとして社内会議用ディスプレイやプロジェクターを利用する場合にアナログRGBを必要とするシーンはまだ多く、セキュリティ上の理由で有線LANを必要とするオフィスは多い。また、出張先のホテルには有線LANでのインターネットサービスしかない施設もあるので、有線LANポートはこういったシーンでも安心だ。
液晶ベゼルの上部にはビデオ会議もワンランク上の画質で行える192万画素のWebカメラを、右側面には盗難防止用のワイヤーケーブルを固定できるセキュリティロックスロットも備えている。
液晶ディスプレイは、15.6型ワイドサイズで1920×1080ドットの高解像度表示に対応する。表示領域は標準的なPCの1366×768ドット解像度のディスプレイと比べて約1.97倍あり、Webページを2枚並べた表示やビジネス文書やPDFファイルの見開き表示なども無理なく対応できるのがうれしい。作業領域が広いため同時に複数のウインドウを開いての作業にも効率がよく、左右にパレットなどを配置するクリエイティブ系ソフトウェアの作業も極めて快適である。
また、表面処理をノングレア仕上げとしたのもポイントが高い。個人向けPCで主流のグレア仕上げは写真などを鮮やかに見せるが、照明の光などが映り込みやすく使用場所が限定されるうえ、長時間の利用では目が疲れやすいデメリットがある。一方、ノングレア仕上げは特殊な加工により光を拡散させる効果があり、外光が映り込みしにくく、長時間の使用でも比較的目が疲れにくい。ビジネスPCではこちらが王道だ。
入力環境も申し分ない。キーボードは縦横ともにキーピッチ約19ミリ(18.82ミリ)を確保したフルサイズキーボードを装備する。ストロークも1.4ミリとしっかり深めに確保しており、打鍵感は良好だ。テンキーも付いているので、業務で数値入力を多用する方にはありがたい。
キーボードの手前に、ポインティングデバイスとして2ボタン式タッチパッドを装備する。2本指でのスクロールや、2本指の開閉でズーム/パンを行うマルチタッチジェスチャー機能のほか、パッドのエッジから内側に指を滑らせてチャームの表示などを行うエッジスワイプ機能も備えている。
チップセットはHaswell向けに設計されたIntel HM86 Expressを、メインメモリはPC3L-12800 SO-DIMMに対応し、4Gバイト(4Gバイト×1枚/2Gバイト×2枚)から16Gバイト(8Gバイト×2枚)まで選択できる。2枚1組の構成であればデュアルチャネル動作が有効になるので、2枚1組の構成がお勧めだ。
データストレージの選択肢も豊富である。5400rpmで最大1Tバイトまで、7200rpmで最大500Gバイトまでとなる、合計5種類のHDDに加え、SSDも256Gバイトと128Gバイトの2種類より選べる。
HDDかSSDかについては、サブ機とするタブレットで運用するデータも含め、ノートPCにメインのストレージを持つ必要があるなら大容量のHDDが望ましい。一方、ローカルにはほとんどデータは持たず、社内サーバやクラウドサーバで管理している企業であれば、より高速なPCパフォーマンスが期待できるSSDが勧められる。データストレージのニーズは社内のシステム体制によって異なってくるが、どちらの場合にも対応できるようになっているので安心である。
またタブレットの母艦PCとして、光学ドライブを内蔵することもありがたい。光学ドライブの利用頻度は減っているとはいえ、業務PCならば取引先からCDやDVDメディアが配布される場合があるだろうし、セキュリティを考慮してあえてリードオンリーの光学メディアを活用する機会も大いにある。外付けでも対応可能だが、やはり本体に内蔵している方が省スペース化でき、スマートに運用できるはずだ。BTOの選択肢には、Blu-ray Discドライブ(BD-REドライブ、BD-XL対応)とスーパーマルチドライブ、DVD-ROMドライブ(再生ソフト付き)の3種類を用意している。
通信機能は、有線LAN(1000BASE-T)を標準装備するほか、無線LAN+Bluetoothの無線通信機能も、IEEE802.11a/b/g/n対応無線LAN(Bluetoothなし)、IEEE802.11a/b/g/n対応無線LAN+Bluetooth 4.0、IEEE802.11a/b/g/n/ac(draft)対応無線LAN+Bluetooth 4.0の3種類より追加可能だ。より高速な通信が期待できる無線LANの新規格802.11acについては、対応ルータを導入することで最大867Mbps(理論値)の高速通信が行える。
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提供:エプソンダイレクト株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2013年9月30日
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