ただ、それほどの苦労をしてまで、光学ドライブの搭載にこだわる必要があるのかと感じる方もいらっしゃるかもしれない。確かに「ノートPCに光学ドライブはもはや不要」という意見を聞くことはあるが、それは本当にユーザーの率直な意見なのだろうか。
メーカー側にとってみれば、Ultrabookに代表されるように、薄型・軽量への要求が際限なく高まっていく中で、光学ドライブを搭載しなくて済むのであれば、それに越したことはない。
しかし、思い返してみると、バックアップやリカバリ、ソフトウェア/ドライバのインストールなど、パーソナルユースではもちろん、特にビジネスユースでは「なくて困った場面」に遭遇することは少なくないだろう。特にメインマシンとしてノートPCを利用する場合には、いまだに不可欠といえる。
取引先などとのデータのやり取りはメールの添付で行うケースも少なくないが、セキュリティポリシーで禁止されていたり、大容量ファイルを扱う際には、CDやDVDといった光学メディアが利用される場合もまだまだ多い。
気軽な付き合いなら「いや、DVDは読み込めないので、別の手段で」とお願いすることもできるだろうが、とてもそうはいえない場合もあるだろう。また、製品紹介や企画プレゼンテーションなどを映像ディスクとして相手から渡されたり、あるいは自ら持参するケースもあるが、その際にはサッと手持ちのノートPCで素早く上映できたほうが、相手に与える印象もかなりよいはずだ。
しかもMX3では、その光学ドライブにも一工夫が凝らされている。それは、「姿勢制御機構の組み込み」だ。これは、内蔵の加速度センサーと専用ファームウェアによって実現されており、役割の1つとしては「ドライブ/メディアの保護」を担っている。つまり、本体の傾きを検知し、例えば、タブレットスタイルへの変形中など、一定角度以上の傾きを検出した場合には、回転速度を抑制したり、記録動作を自動で制止させるのだ。
それだけではない。より注目すべきポイントはもう1つの役割、すなわち「ドライブが水平でなくても再生が可能」という点にある。もちろん、どんな角度でも問題ないわけではないが、90度、180度、270度で安定した状態であれば、CD/DVDのデータを読み込んだり、映像メディアの再生などを行うことが可能なのだ。
実際にタブレットスタイルにしたうえで、画面を上にしてテーブルに置いた状態(つまり、ドライブは天地逆)で映画のDVD-Videoを観賞してみたが、まったく問題はなく、非常に安定した再生が可能だった。しかも、DVDメニューをタッチで操作できるのは、非常に快適であり、「DVD再生とタブレットスタイルの相性のよさ」は意外な驚きを与えてくれる。先ほどの例でいえば、取引先から渡された映像ディスクを読み込めるだけではなく、そのままタブレットに変形させて、相手と一緒に画面を眺めることまでできるのだ。
とはいえ、光学ドライブは「たまにしか使わない」ものだけに、普段の使い勝手を阻害するようでは困る。その点、MX3では光学ドライブを内蔵しつつ、前述の通り、重量は1.2キロを切り、さらに本体の薄さも21ミリに収められており、ドライブレスの製品に引けを取ることはない。
また、映像再生時のバッテリー駆動時間に関しても、今回試したテスト機では、フル充電の状態から映画(約100分)1本を視聴しても約20%程度の消費にとどまり、3本視聴後でもバッテリー残量は約33%(バッテリー1:残り2%、バッテリー2:残り100%)だった。これなら、出張時に新幹線の中でDVD観賞したとしても、「いざ仕事というときに、バッテリー残量がなくなって困った」という事態に陥る心配はないだろう。
冒頭でも述べた通り、タブレットの魅力の1つには、タッチやペンによる操作を採用している点が挙げられる。ただ、すべての操作において、タッチとペン入力が優れているかというと、そうではないことは皆さんご存じだろう。
特に実務作業での効率性という面においては、多くの場合、タッチパッドやマウス、キーボードでの操作にまだまだ軍配が挙がる。だからこそ、2in1、つまり、タブレットスタイルに対応したノートPCは、その両方に対応している点が大きなメリットとなるわけだ。MX3はこの操作性においても、さらなる一工夫が凝らされている。
実はMX3の外見上の特長は、光学ドライブのほかにもう1つある。それは左側面に配置されたスタイラスペン収納部の存在だ。つまり、MX3にはスタイラスペンが標準で付属しているのだが、これがただのペンではない。より繊細な入力が可能な、新開発の「細ペン」を採用しているのだ。
ペン操作に対応している製品の中には、実際にはタッチとそう変わらない精度に感じられるものも少なくないのだが、MX3では非常に細かな描写が行える。それもそのはずで、ただ先が細いペンを採用しただけではなく、タッチパネル側でも、センサーを微細化したうえで、液晶のブランキングタイムに信号を読むことでノイズを抑えるといった対策も講じられている。これにより、約2ミリと細いペン先のスタイラスペンに対応でき、さらにはタッチ操作においても、手袋をはめたままで行えるようになった。
この細ペンは、先端に装着されたフェルト調の素材のおかげで書き味は心地よく、しかも、意外に幅広い作業の快適性向上に貢献してくれる。メモ系アプリケーションでの書き込みは、タッチよりも細ペンのほうがしっくりくるし、何より実用的だ。
また、Microsoft WordやPowerPointでは、書類の添削や校閲を行う際、インク注釈機能として手書きペンでの書き込みに対応しているが、企画書などのチェック作業では図形などの書き込みだけではなく、手直し指示も分かりやすく記入する必要があるため、細ペンの繊細な入力が非常に役に立つ。
一方、スマートフォンやタブレットでは音声検索が便利に感じるケースもあるが、ビジネス用途ではむしろ手書き文字でのWeb検索のほうが使い勝手がよく、どこでも、周囲に気兼ねなく使えるものだ。細ペンであれば、認識度もより確実になるため、実用性は大幅に向上する。そのほか、Web会議では手書きによるコミュニケーションが非常に有効だ。内蔵カメラ/マイク搭載に加え、細ペンによる手書き入力が可能なMX3では積極的に活用すべきだろう。
そのほか、生産性向上を重視するレッツノートらしく、ストローク2ミリ、横ピッチ19ミリを確保した余裕あるサイズのキーボード、有線LANやアナログRGB出力といったUltrabookでは省かれるケースも多い(レガシーだが、ビジネスシーンでは使われるシーンが少なくない)端子も抜け目なく搭載した。
さらに、タブレットスタイルでキーボードの凹凸が指に触れるのが気になるユーザー向けの「キーボードカバー」、のぞき見を防止する「プライバシーフィルター」、本体の落下を防ぐ「ハンドストラップ」をオプションとして用意している。
このように、MX3では2in1というコンセプトの単なる実現にとどまることなく、ユーザーの視点で、実際に使うことをしっかりと想定したうえで施された工夫が随所に盛り込まれているのだ。
タブレット端末の使い勝手や先進性には魅力を感じるものの、ノートPCに加えて、もう1つデバイスを持ち歩くことは避けたい。2in1といえども、従来のノートPCとしての性能や使い勝手が損なわれては困る。そう考えていた方は少なくないだろう。
MX3は、そのジレンマを解決するための答えをしっかりと示している。
パナソニックは、光学ドライブ内蔵で非常に軽量な「レッツノート MX3」店頭モデルを合計100名に無料でレンタルする「レッツノートMXお試しキャンペーン」を実施している。応募期間は2014年1月15日から2月3日までで、貸し出し期間は2月22日から3月9日での予定だ。製品到着から最大2週間じっくり試用できる。MX3が気になる方は、是非検討していただきたい。
パナソニックでは、家電/AV製品などを扱う総合型店舗「パナセンス」、ノートPC専門店「マイレッツ倶楽部」など、これまでカテゴリ別に展開していた直販サイトを統合。全面リニューアルを図ったうえで、新たに「Panasonic Store」としてオープンした。
レッツノート愛好者の方であれば、CPU/メモリ/ドライブなどのBTOに加えて、カラー天板の選択も可能な「マイレッツ倶楽部」を一度は利用したことがあるのではないだろうか。今回のリニューアルにより、これまでにも増して快適にショッピングを楽しめるようになった。
さらに、リニューアルを記念して実施されているキャンペーンも見逃せない。例えば、レッツノート SX3/NX3向けにさまざまなオリジナル天板カバーが用意される予定だ。
また、3月3日までにPanasonic Storeに新規会員登録/メールマガジン登録をした方を対象として、抽選で合計5050名に日産リーフやパナソニック商品などのプレゼントが当たる「おためしキャンペーン」も実施中だ。
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提供:パナソニック株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2014年2月15日